あらすじ
警察庁サイバー特捜隊から神奈川県警に戻ってきた真田夏希は、帰任早々に、出動要請を受けた。箱根のホテルで宿泊客二名と従業員二名を人質にとった立てこもり事件が発生したのだ。犯人は連絡を拒否し、何も要求もしていないという。だが、SISの島津らと現場の観察に向かった夏希は、衝撃の光景を目にすることになる──夏希の母親が人質になっていたのだ。夏希は犯人との交渉方法を探るが……。
書き下ろし警察小説、第20弾。
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Posted by ブクログ
神奈川県警に戻った夏希。戻ったところで立て籠り事件が発生する。人質に取られた1人が夏希の母であり、救出するために人質交換を申し出る。
そして、単身で乗り込むことに成功し、さらに、立て籠り犯の説得まで成功させる。
ここまでは、心理分析官らしいストーリーが展開されて良かった。
が、後半の犯人の正体が、親戚の子の交通事故の犯人で、しかも、それが故意の交通事故だった。さらに、そこには利権と暴力団が背景にあったと言われても、微妙だった。伏線とかがあったわけでもないし、夏希が心理分析官になることのキッカケとなった事件の背景が、それかよ、となってしまう構成のように感じた。