あらすじ
神奈川県警初の心理職特別捜査官に選ばれた真田夏希は、知人に紹介された男性に会うため横浜駅付近のレストランに向かった。婚活に失敗続きの夏希は、織田信和と名乗る男性に、好印象を抱く。だが、そんな甘い雰囲気を激しい炸裂音が打ち消してしまう。みなとみらい地区で爆発事件が発生したのだ。翌日、捜査本部に招集され、爆発事件の捜査を命じられる夏希。初の事件で戸惑いを覚える夏希の前に現れたのは、意外な相棒だった。
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Posted by ブクログ
神奈川県警初の心理特別職として捜査官として採用された真田夏希が主人公。
みなとみらい地区での爆発事件が発生し、それの解決が最初の捜査となっていく。
捜査や事件自体は、劇場型犯罪をモチーフにしている刑事小説によくある感じだった。
ただ、Twitterを駆使するところが、現代風かな?ってくらい。
また、心理特別職という割には捜査の過程では出て来たが、別にそれだけが決め手ってわけではなかったので、今後どうなっていくのかが気になるところ。結局のところ、警察犬でありパートナー的なキャラクターになっているアリシアあり気な展開になったらつまらなくなりそう。
Posted by ブクログ
心理学志望の高校生に勧めてはどうでしょうか?
ちょっと調べ学習的なところはある。
しかし、シリーズ1作目、ここからどう変化するか?
すでに長期シリーズになっているようなので、検証したいところ。
Posted by ブクログ
連続爆破事件を題材にした緊迫感溢れるサスペンスであると同時に、主人公・真田夏希の成長譚でもある構造が大変面白かった。
男社会な警察組織で奮闘する女性警官を描く作品は数多あるが、本作が一線を画している点は夏希の等身大なキャラだと感じた。
脳科学や心理学に裏打ちされた分析で犯人像に迫っていく様はさすが専門家のカッコ良さがあったが、初めての捜査の最前線に戸惑う姿を見せるし、プライベートで婚活にいそしむが上手くいかぬ。そう、夏希は完全無欠ではない。だから思わず応援したくなる。
[余談]
犯人が犯行に至った理由が明確ではなかったり、冒頭の織田理事官の行動の真意も曖昧なまま。どのようにも解釈出来る余地が残されていて、想像が膨らんで仕方が無い。
Posted by ブクログ
う~ん、警察ものということで読んでみましたが、今一つ、という印象。とにかく前半のスピード感のなさが読んでいて退屈でしたね。後半、爆破事件の犯人が登場するあたりからはいくぶん持ち直して、臨場感も出てきましたので、±ゼロで標準的な星3つとしました。
主人公でタイトルにもその名を冠する真田夏希のキャラはヒロインとしてあまりにも平板、脇役たちも濃いキャラの人物がおらず力不足は否めません。
警察ものですが、主人公の真田の仕事を離れたプライベートを描くシーンではおしゃれなイメージが強調されていて、物語のトーンとそぐわない感じです。
こうなると犯人のキャラだけが唯一強烈に見えてきますすね。とはいえ色々中途半端な印象、シリーズものなのでこの後好転してくるのかもしれませんが、現時点で読み続けていこうと思わせてくれる内容に乏しく、次作はやめておこうかな、と。
Posted by ブクログ
民間から雇用された脳科学捜査官ー真田夏希。
彼女は神奈川県警に雇用され初出動で爆弾魔と対決することになる。
美女・高学歴の彼女だがゆえに男に縁がない。
友人の紹介でなかなかイケてる男性とデートをするが、そのデートで爆発現場に遭遇する。
お話の滑り出しはその知識や意識の高さが鼻につき、どうにも読むのに時間がかかったが、彼女の人となりに触れなくなる事件発生以降はグンと読みやすくなった。
登場人物すべて名前をあてられている人はすべて戦国武将の氏を持っており、だからどうというワケもなく、ようわかりませんが、親しみやすくはあるのかもしれませぬ。
ほんとに役職もキャラも歴史物語で描写されているようでもなく、(まあそもそもそんなキャラクターづけなど正確な描写かどうか不明なのだからいいですけど、それでもさあ、引用する以上はそれっぽくしてくれればユーモアも理解できるのにさぁ、ブツブツ)
いちいちそのスマートなおしゃれっぽさが鼻をつき、やたらボサノバが流れたりペリエを飲んでみちゃったり、ほんとライフスタイルとしては「うわー・・(白目)」なんですが、まぁそういうストレスの散らし方をする人もいるだろうし、と一旦許して先を読む。
あとは専門分野で「あー、そうなんですか」と読むしかない。
こんなに文句たれたれなのに、なぜ星が平均の三つもあるのかというと、元地雷探知犬のアリシアの存在ですね。健気・・・ホロリ。
アリシアのおかげでスルリと最後まで読みました。
どうやら続編もあるようで、続編はこの本の記憶が薄れた頃ならチャレンジできるかも。夏希さんの個性が描写されなくなるほどお馴染みな作品になれば読める・・そのくらい夏希さんには魅力を感じませんでした。心理捜査とかプロファイリングとかテーマそのものは好き。