あらすじ
【雑誌掲載時の著者カラー原画を収録したリマスター版!】時は明治末。さびれた老舗呉服店に新風を巻き起こす、男たちの物語──。 かつて大きな賑わいを見せていた、老舗呉服店「三つ星」。その三男・星乃虎三郎が、三年ぶりに英国から帰国した。新しい「三つ星」を作ろうと意気込むものの、店の者からはまったく歓迎されず、変わらず優しいのは、長兄の存寅だけ。一方、虎三郎を知っているらしき、謎の男・鷹頭も、「三つ星」再建のため、独自に動いており…。
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時は明治末期。傾きかけた老舗呉服屋を、英国帰りの三男・星乃虎三郎が立て直す!というお話ですが、これがめちゃくちゃ面白かった!
競合の呉服屋が近代化の波に乗り、どんどん先へ進んでいくのに、虎三郎の店「三つ星」は依然として旧体制のまま。客足も遠のき、これでは未来がないと、虎三郎は英国で知り合った実業家の青年・鷹頭と二人で「三つ星」の改革を始めます。
従業員たちは、最初こそ反発するものの、虎三郎の商才と人心掌握術の上手さにほだされていきます。
初めての女性店員、下足番の廃止など、改革の内容がまた「明治」という時代をよく表していて、「ああ~これが文明開化!」という気分にさせられます。
打算か、友情か、虎三郎と鷹頭の関係も気になるところ(このあたりの描写は、さすがBLで人気の日高ショーコ先生という感じ)。
お仕事漫画が好きな人には、ぜひ読んでいただきたい。丁寧に織り込まれた時代背景と、痛快なストーリー描写に引き込まれる良作です。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
主人公は虎三郎と時子。
物語の根幹は二人の成長譚。
三男の末っ子であるが故に、自由に育ち道楽三昧だった虎三郎がイギリス留学を機に鷹頭と出会い、一人前の百貨店の経営者となっていく。
高身長で流行りの着物が似合わず、ファッションカタログばかり眺めて家に引きこもっていた時子は、やはり鷹頭と出会い、洋装ファッションコーディネーターとなっていく。
似て非なる二人が、明治末のアパレルファッション業界をどう牽引していくのか。
ひじょーに目が離せない。
作者は他にも明治を舞台にしたのでその取材をまた活かしてる。そのおかげか、明治末と呉服店の詳細にまったく初心者の自分にもわかりやすくかつ自然にこの設定を紹介してくれて、同時にゆっくりと人物を登場させて絡めく。続きが楽しみ。
匿名
流行を作る
絵が綺麗で好きです。
大衆が成長して力をつけ文化の中心を担っていく中。
登場する呉服店や人物があれかな?これかな?とワクワクしながら読み進めました。
タイトルにも目が行きます。
架空とは言え、誰もが思い浮かべる百貨店の名前があり、虚実交ぜこぜで紡がれるお話も、さすがストーリーテーラーの作者様、読ませる。
しかも下調べもしっかりと、画力のある作者様なので、作画の方も文句無し。
BLであるのか無いのかはさて置いて、兎にも角にも物語に魅せられた。今後の百貨店創成物語に期待!
匿名
好き
新刊を読んだので、また1刊も読み返しています。
ストーリーを再度しっかり追って、絵もじっくり堪能しています。
何度でも楽しめる、何度か読まないともったいない作品です。
匿名
着物
和装と洋装が入り交じった御維新後の日本が舞台。老舗の呉服屋星乃家三男坊が英国での留学を終わらせて帰国。常に背中を押してくれていた長男が社長となり、取り仕切っているはずの家へ帰宅すると。。。絵が綺麗で時代背景も解りやすくく、ページをめくる手が止まらなかったです。
Posted by ブクログ
近代的な百貨店に生まれ変わろうとしている日本橋の呉服店の舞台裏を描く。こういう設定の話を待っていた。
百貨店史を少し調べたことがあるので、百貨店としてどういったビジネスを展開していくのかは、何となく推し量れるが、人間模様がどうなっていくのかも気になるところ。
画力もストーリーもホントに凄い!読んでて、ワクワクしまくりだし、絵がとても素晴らしくて、さらっと読むにはもったいない。じっくりじっくり吟味して何度と読める。すごく素敵な作品に出会えました!
面白い
明治に新時代を切り開いていく青年たち、という感じですが、
登場人物たちのキャラが立っていて、画も似合っています。
在寅がおかしくなった理由とか鷹頭の事情とかいろいろありそうですが、
メインの三つ星立て直し期待します。
テンポよし
ずっと読みたいと思っていたのですが後回しになっていたこと
に後悔しました。絵もいいし、着物姿の男性らがイキイキ描かれてます。
ミステリー要素もあり今後楽しみです。
満を持して
明治44年、呉服屋が百貨店へと大きく移り変わる。古い慣習を変革した熱い経営者たちの葛藤。大きく時代が動く躍動感が伝わってくる。しかし今現在、百貨店業界は瀕死の状況だ。この数年でまた有名百貨店が姿を消してしまうそうだ。中でも一番痛手を被っているのが皮肉なことに服飾だ。一つの時代が去ろうとしている今、こんな物語が発表されることが感慨深い。
日高先生の漫画は衣装、背景、構図、言葉の言い回しなど何をとっても素晴らしく、続巻が楽しみで仕方がない。
日に流れて橋に行く
英国帰りの老舗呉服店三男坊虎三郎が実家の呉服店を立て直そうと奮闘するお話です。
時は明治、格式高い老舗の呉服店である三つ星は、周囲の百貨店に比べて時代遅れで客足も遠のいていました。
虎三郎は従業員の反発に遭いながらも、英国で出会った謎多きやり手の男鷹頭と手を組み、三つ星を立て直そうとします。
不審な行動が目立つ長男在寅や、女ながらに呉服店で働こうとする時子など魅力的なキャラクターがいっぱいです。
1巻からとても面白いのですが今後ももっと面白くなることが期待できるので、ぜひ手に取ってほしい作品です。
おもしろい
絵、物語ともにそれぞれ実力のある作家さん。安定の読みやすさで一気に5巻まで読んでしまった。
時代の雰囲気や呉服店の様子、働く人々の姿など細部まで丁寧に描かれているため物語に没頭できます。
デパートの成り立ちは知ってたけど、こうして読むと本当におもしろい。
まだこれから波乱の予感ですが、早く続きが読みたいです。
ストーリーがしっかりしており、恋愛面もまだまだどう転んでいくのか全然分からず、続きが楽しみでしょうがないです。着物、洋服も、とても丁寧に描かれており、オススメです。
オススメです!
人物、ストーリーがしっかりしていて続きが楽しみな作品です。
それぞれのキャラクターの魅力が丁寧にちょうどよく出ているのが、読んでいて心地よいです。
何回も読み返したくなるステキな作品なので、ぜひ1度読んで欲しいです。
面白い
凄く面白いです。呉服屋が百貨店になっていく様が明治という時代の勉強にもなってすごく溜まってしまいました。あの時代のファッションもすごくおしゃれで見ていて楽しいです。
デパート黎明期
明治末から大正初期の、デパート黎明期のお話。
今は高速道路に頭を押さえられてる綺麗な日本橋がかかる頃、
呉服屋は西洋化の浪に翻弄されながら、発想の転換、機転と戦略で活路を見出だして行く。
オススメなんて気楽なモンじゃない、最高の読み物!
匿名
明治の世をばっくり、新しい世界を切り開こうとする人の物語です。いまよりもお堅い考え方で偏見もあったと思いますが、色々なことを乗り越えて前に進んでいきます。現代も同じですよね。ちょっと考え方や価値観が違っているとはじかれたりしますが、新年をもって進めば道が開くという事を読み取りました。
Posted by ブクログ
明治が舞台。
老舗の呉服屋だが経営難に陥っている三つ星を、
英国で色々学んで帰国した三男・星乃虎三郎が立て直しを図る物語。
絵も綺麗だし、単純にのし上がっていくのではなく苦労や人間関係の描写も丁寧でとても良い。
現代から見れば、折角の建物をなんでかんでも洋風にすれば良いわけではないので
建て直しはやめて欲しいと思ってしまうところではあるが。
初めは虎三郎よりで読んでいたが、確かに大変な時期にいなかった人間がいきなり帰ってきても
受け入れられないのはそれはそうだ。
だが「たかが手代が星乃家の者に軽口を叩くな」というのも正しい。
鷹頭が説明もしてくれないのは困るが
そうしてでもやりたいことをやる、迷う前に動く、
立ち止まらないというのは、ビジネスパートナーとしては有り難い存在だ。
必要な女性店員の候補を集めておいてくれる有能さは勿論のこと、
「選ぶのは俺で決めるのはお前だ」という台詞も痺れる。
そういう時代とは言え、卯ノ原さんが女学校を出ていて背も高くて
頭も小さくて、頭が良くスタイルも良いということだろうに、
着物が寸足らずで嫁の貰い手もない変な娘扱いされるのは心が痛む。
女の癖に役者をやったり店員をやったり出しゃばり、
と男性陣が休憩中話しているのもうんざりだ。
時代のせいかと言うと、現代でも目立つ女を生意気、でしゃばりという男はたくさんいる。
存寅さんがいなくなるという衝撃の事態にも
「手間が省けた」と言う鷹頭が流石だった。
どんな展開になっていくのか、非常に楽しみ。
兄在寅さんに一体何が?
家を継いでからかなりの年月がたっているのに・・・。ちょっと謎。
虎三郎も英国行く前は遊んでたのか?
危機的な状況のお店がどう変わっていくのかな。
匿名
面白い
主人公の星乃虎三郎は日本橋にある老舗呉服屋の『三つ星』の三男である。
虎三郎は三年前にイギリスへ本場のデパートメントについて学びに行き久しぶりに日本橋に帰ってきた。
三年前と違い街には西洋建築の建物が増えていることに驚いていた。
そうやって洋館に変えていかないと客が来ないからであるが実家である三つ星は相変わらず日本式の古い店舗で商いをしていた。
店舗に入ると何故かよどんだ空気が虎三郎を迎える。
番頭の五百雀が呆れた顔で嫌味を言うが虎三郎は頓挫した新店舗を完成させて新しい三つ星を作るという仕事をこれからすると言い放つ。
その後虎三郎は兄で現当主である存寅に会うが彼の様子がおかしい事に気づき始める。
そして虎三郎はイギリス時代の知り合いである鷹頭玲司に連れられて来たのは三階建ての洋館の新店舗の三つ星だった。
そこで新しく雇う女性従業員の面接をしてほしいと言われるが……。
展開が読めないけどとてもワクワクできるストーリーだった。
呉服屋を立て直すお話で、帰国したばかりでまだまだ始まってもないとこ。江戸まではドラマやマンガでもよく入ってきますが明治大正となるとあまり知らないのその時代ってだけでで楽しいです。
Posted by ブクログ
初めて読む作家さんです。
絵が上手い。とにかく上手い。
洋装も和装もずっと見てられるなあ。
男性書き分けすごいなあ。
キャラクターの髪の毛がまた綺麗で
毛の流れの描き方がうまくて見惚れてしまった。
お話は、少しずつ動き出し、これからってところ。
面接のシーンが好きです!
Posted by ブクログ
微妙な表情で登場人物の性質まで描き分ける達者振り健在、凄いなぁ…長男と三男の虎三郎、って事は、次男はどこに?と言うワクワク感増し、続刊が楽しみだ!!
Posted by ブクログ
面白かった!一般なのに面白かった!ストーリーテラーとしての日高さんを実感させるお話でした。キャラもそれぞれ立場の違う人たちがいろんな気持ちや思惑を主人公に持っていて、それも面白かったなあ…。ああ、続きが気になる。
☆が5つじゃないのは、これがまだ1巻だから。早く!続きが!読みたいです!
Posted by ブクログ
BLかと思ってたら、どうも雑誌が違うくさいぞ…と思ったら違いましたね。知らんかった。
相変わらず面白かったです。日高さんの仕事絡めた話って結構熱い展開があったりして、それだけで面白いなあ、と思うのですが、今回はガッツリお仕事物語ですね。呉服店の話。今巻の最後の急展開にはびっくりしましたけど、これは次巻が楽しみになるやつ…。
いやあ、日高さんが二人だったのは本当にびっくりしました(あとがきより)。
途中まで勘違いしてました
BLではなく女性漫画だったとは!そりゃそんな傾向にいかないはずです(笑)でもやはり日高先生の描く男性は色っぽくて素敵です。私は特に意味深な長男さまに釘付けです♡さて時は明治、まだまだ男女格差があり偏見も多かった頃。そんな中で時子がかっこいいです。頑張れ!この先虎三郎ともどうなっていくのか楽しみ。
Posted by ブクログ
書評見て試しに手を出してみました。
大正解ですわ。
『あきない正伝』の明治版で
オトコ多め…みたいな(笑)
なにより主人公が気持ちのいい青年で
ぼんぼんらしい面もあるけど
根がまっすぐで応援したくなるわ〜。
ダメダメ長男がダメになった理由も
なぜか次男坊の影がない理由も
これから明らかになっていくのかな。
後半に登場した女子ふたりも
それぞれにキャラ強そうなので
活躍が楽しみです。
Posted by ブクログ
これからだね。
どんな展開になるのか・・・
お兄ちゃんが不幸でなければよいのだが。
しかし鷹頭、格好良過ぎで超横暴野郎だ。
金があるってステキ!とおもってしまう(笑)
大番頭さん、ぐふふ好きだわ~、クワセモノ感満載!
主人公は
日本初のデパートガールの物語かと思ったら主人公は男性の方なのかな?
BLの作者さんだからなのか女性キャラクターに全然魅力がなくて残念。
絵はかわいいのになぁ。