【感想・ネタバレ】日に流れて橋に行く 9のレビュー

あらすじ

ただの一人の男と、一人の女として生きるために選んだ道…。 三つ星を捨てて、辿り着いた極地で時の流れに身をゆだねる前当主・星乃存寅。彼の叶わぬ思い、狂おしいまでののどの渇きとは一体何だったのか?

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時は明治末期。傾きかけた老舗呉服屋を、英国帰りの三男・星乃虎三郎が立て直す!というお話ですが、これがめちゃくちゃ面白かった!
競合の呉服屋が近代化の波に乗り、どんどん先へ進んでいくのに、虎三郎の店「三つ星」は依然として旧体制のまま。客足も遠のき、これでは未来がないと、虎三郎は英国で知り合った実業家の青年・鷹頭と二人で「三つ星」の改革を始めます。
従業員たちは、最初こそ反発するものの、虎三郎の商才と人心掌握術の上手さにほだされていきます。
初めての女性店員、下足番の廃止など、改革の内容がまた「明治」という時代をよく表していて、「ああ~これが文明開化!」という気分にさせられます。
打算か、友情か、虎三郎と鷹頭の関係も気になるところ(このあたりの描写は、さすがBLで人気の日高ショーコ先生という感じ)。
お仕事漫画が好きな人には、ぜひ読んでいただきたい。丁寧に織り込まれた時代背景と、痛快なストーリー描写に引き込まれる良作です。

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感情タグBEST3

購入済み

楽しい上に凄い

この作品の凄いところは細部にまで明治末からの華やかな部分と、当時の一般民衆の現実がよく表されているところ。
題材となっている大店の変化・変容はもちろん、経済や景色、何より当時の社会認識や通念と人々の心情の繋がりが凄く良い。

#アツい #カッコいい #タメになる

1
2024年11月10日

M

購入済み

存寅兄さんの過去にそんなことがー!!
会社のお金使い込んで姿くらまして、弟におしつけて…。何やってんだ!知りたくなかった。できることなら戻って三郎と一緒に頑張ってほしい。

#アツい #切ない #タメになる

1
2024年09月10日

Posted by ブクログ

虎三郎と時子の成長物語の背景に、時折「ジェンダーギャップ」をサブテーマ?として扱われていたが、この巻では男性側のジェンダーギャップ問題を存虎お兄ちゃんを通して描かれています。
「長男だから全ての責任を負う義務がある」という重圧がどれだけ苦しめられるのか。
重いテーマを扱いながらも読んでいて苦しくならない、という絶妙なバランスがこの作者の凄いところです。

0
2024年07月10日

匿名

購入済み

今回も読み進める手が止まりません。
次巻も楽しみにしています。

#カッコいい

0
2024年03月10日

購入済み

失踪していた在寅の消息がわかり、どうして彼が店の金を持ち出していなくなったのかが明らかになります。今まで周囲の期待に応えようと自我を押さえていた人間が弾けるとこうなるという見本のようでした。どこか晴れやかな在寅の姿に寂しような嬉しいような複雑な気持ちです。
一方その頃虎三郎は平瀬男爵から娘との縁談を勧められ……。虎三郎と時子はものすごくポジティブなので安心して見ていられます。

0
2024年01月31日

RN

購入済み

 うん。どう言い訳しようとも、持ち逃げに情状酌量のミラクルは、オキにく保

0
2024年01月02日

ネタバレ 購入済み

ままならないけど

存寅兄さんの洋書はそういうことだったのですね。
責任感では押し潰されてしまう、、、

家が立派ならそれだけ重く縛られて、立派だけど借金があったらもちろんそれにも縛られて、女は夫に付属していなければという価値観にも縛られて、ままならないけど、その中で生きている登場人物それぞれが鮮やかです。

#アツい #ほのぼの #深い

0
2023年12月28日

mtk

ネタバレ 購入済み

少々重ためのお話

存寅さん、そういう事だったんですね。
虎三郎なら許してくれると思うなぁ。
縁談もどうなるのか、相変わらず続きが気になる。

#切ない #感動する

0
2024年01月09日

Posted by ブクログ

ネタバレ

今回は話の展開としては大きなものはなく谷の回ではあるが
次回への布石が色々と打たれている。
存寅さんのともとても気にかかる。戻ってきて欲しいと思うが
それが必ずしも幸せにつながるのかと言うとよくわからない。

卯ノ原さんのお母さんは、自分の意見をきっちり言うし
娘のこともくれて考えてくれていてとても素敵だ。
卯ノ原さんが女だてらに良いところで働いているのに
鼻にかけることもなく幸運だと考えているところも好きだ。
ファッションショーだってそれはそれで良いと思うが
より一層素敵な企画は飛び出ることが楽しみである。

次の間で明治最後の年になるらしく楽しみな反面少し残念な気持ちもする。
カラーが透明感と柔らかさがあって綺麗だった。

0
2023年12月28日

Posted by ブクログ

ついに明かされる在寅兄貴の失踪の事情。
なんか…単純に商売が嫌になったから
逃げ出したわけでもなかったのだなぁ(T_T)

一方、虎三郎は男爵家の娘との
お見合い話が勃発!
その気がないので迷い中ですが…
あれ?
意外とこのお嬢様と相性いいかも?
『あきない世伝』な感じで。
今後が気になります。

0
2024年02月13日

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