【感想・ネタバレ】日に流れて橋に行く 2のレビュー

時は明治末期。傾きかけた老舗呉服屋を、英国帰りの三男・星乃虎三郎が立て直す!というお話ですが、これがめちゃくちゃ面白かった!
競合の呉服屋が近代化の波に乗り、どんどん先へ進んでいくのに、虎三郎の店「三つ星」は依然として旧体制のまま。客足も遠のき、これでは未来がないと、虎三郎は英国で知り合った実業家の青年・鷹頭と二人で「三つ星」の改革を始めます。
従業員たちは、最初こそ反発するものの、虎三郎の商才と人心掌握術の上手さにほだされていきます。
初めての女性店員、下足番の廃止など、改革の内容がまた「明治」という時代をよく表していて、「ああ~これが文明開化!」という気分にさせられます。
打算か、友情か、虎三郎と鷹頭の関係も気になるところ(このあたりの描写は、さすがBLで人気の日高ショーコ先生という感じ)。
お仕事漫画が好きな人には、ぜひ読んでいただきたい。丁寧に織り込まれた時代背景と、痛快なストーリー描写に引き込まれる良作です。

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感情タグBEST3

購入済み

RN
2024年01月02日

 今巻は、まさに人の利、地の利、ラスト天の利、というような物語で、本当に面白かった。しかもたくさんの三つ星の番傘に埋め尽くされた日本橋界隈と開橋日本橋。ほんと浮世絵のように愉しい絵面でした。

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購入済み

やっぱり好き

匿名 2023年12月30日

この時代の建物、道具、言葉、生活、常識、、、その中に自分もいるような気持ちになります。

黒木屋の社長、面白すぎ!
平瀬男爵、かっこいい。
この人の伝記を読んでみたくなります。

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匿名 2023年12月15日

日高ショーコさんの作品のストーリー、登場人物の生き方、考え方、絵、全部好きです。虎三郎さんのアイデアと人間性に三つ星の人達がどんどん団結して同じ方向へ向かっていくのが楽しみです。

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持逃げ

匿名 2023年10月23日

ある日、当主である星乃家長男、虎が店の金を持ち逃げした。行方を探しつつ、三つ星の立て直しを図る虎三郎。そして男尊女卑の激しいこの時代で女性店員を雇用することに。
あー、これは購入だ。。めっちゃ面白い。

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すばらしいです

2023年10月21日

日高ショーコ先生のファンです。今回の作品、BLではなく、また百貨店が衰えていく現在にあって、テーマが古いのではと思っていました。
実際、この連載が始まってからも多くの百貨店が歴史に幕を閉じ、現存する百貨店もSC化する状況です。けれど、人がものを欲しいと思う気持ちは百貨店でなくても同じだと思います。当...続きを読む時の百貨店の中心は「呉服」。着物から洋装に変わり、洋服が百貨店の花形の存在になるわけです。なので百貨店が繁盛していくには洋装の発展がなくてはならないし、洋装する女性の地位向上もなくてはならない。その辺の歴史がうまく網羅されながら、多くの個性豊かなキャストを本当にうまくさばいているなぁと感心してしまいます。特に作家の白川は色気を添えてくれますし、鷹島の表情は何かの目的がありそうで怖い。これ、大河ドラマにいいのではないかと心から思う。ただ、作家ファンとしては恋がないことが寂しい。

#アツい #深い #タメになる

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2023年09月07日

すごくすごく面白いです!ストーリーも絵もどちらもとてもレベルが高い。どのシーンも無駄なところがなくて、どのセリフも見逃せない。時代背景も説明くさくなく、すっと入り込める。すごく勉強されてて、技術も高い作者さんだと思います。

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チャンス

2023年05月17日

時子に仕事ができてよかった。このままお客さんを増やしていってほしいです。
寅三郎はアイデアマンですね。開橋式をチャンスとして三つ星の名を広められそう。
三つ星が変わりそうです。

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面白い!!

2022年08月02日

どんどん呉服店の改革が進み、面白くなっていきます。
絵も丁寧だし、綺麗なのであっという間に終わってしまいました。
恋とかなくて良いのでヒューマンドラマで終わってほしい。

#アツい

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日に流れて橋に行く

2021年04月05日

イギリス帰りの三男坊虎三郎が傾きかけている実家の老舗呉服店を立て直そうと奔走する第2巻です。
虎三郎の真摯な姿を見て、反抗的な態度をとっていた従業員とも少しずつ打ち解けていきます。
鷹頭は金持ちで切れ者で最高に格好良い男ですが、どこか胡散臭いです。虎三郎と商いをするだけが目的ではなさそうです。続きが...続きを読む気になります。
いつも何気なく通る日本橋に行きたくなる漫画です。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2023年04月30日

大店にありがちなのは仕入れが全てで販売が二の次、
結果流行遅れの高級品が大量在庫となる
というのが、成る程と思った。
流行遅れ、というところが厳しい。

牛島さんはどういう立場の人なのだろうと初めは思ったが
筋が通っていて良い人だ。
今の状況でも大番頭として残ってくれているだけある。
鷹頭を話した時...続きを読むに、「三郎坊っちゃんを裏切るようなことをすれば容赦しない」と言うところが恰好良かった。

虎三郎が立場に胡座をかくこともなく勉強熱心なところが非常に良い。
過去の帳簿を一生懸命読んで、五百雀が番頭になってから赤字が減っていることに気づき、
兄がやり方を間違えたのかもしれないと話すところも良かった。

つるさんが経験者なところ、時子さんとしては焦るところだろう。
男性陣から不条理な扱いをされているのに、自分から仕事を取ろうと努力しているところがとても偉い。
自分ならまず男性陣にキレそうだ。
実家の傘のお直しの時の経験という、時子さんにも活かせることがあったのが素晴らしいし、
だから行けると言い出せるところが何より凄い。

日本橋開橋にあたり、店と自分の名前で寄付をしていた存寅。
お金がないのに、と思う虎三郎に、鷹頭が
「お前の兄は間違っていなかった」と言ってくれるところが良かった。
確かに目先のことだけ考えればどこにそんな余裕があるのか、ということにもなろうが
絶好の商機であり、借金をしてでも寄付が必要だった。
兄のお蔭で今起死回生の一手を虎三郎たちが打てるのだ。

時子さん、立花様に気に入ってもらえて、頑張ったなと思う。
それにしても立花様=女は怖い、と言うのは女に甘い、というのはなんだか矛盾しているし、
時子を女としか呼ばない上、立花様が希望したことなのに
時子に「屋敷番は番頭の仕事だ、図々しい」と怒るところ、本当に男はプライドばかり高くて仕事ができないと思ってしまう。
小物を仕入れて在庫にしている癖売ろうとしない方が可笑しいし、時子の方が正しい。

鷹頭が時子を庇わなかった理由を、自分の方が嫌われているから自分が庇ったところですぐ沈む、自力で泳げ
と言っているところが、言い方は兎も角として
嘘がなくて信用できる。

英国時代のエピソードの中で、
国の都合で決まったことで職人が振り回され、しかも報われないことが多く、
細かい装飾や地味に見える技法に意味があるのに
理解しておらず伝えもせず売れないと文句ばかり言う
というのは現代においてもあるあるだなぁと苦々しく思ったし、
説明不足で買い叩かれることが多い日本の細工物を
虎三郎さんがうまくやればなんとかすることができる
という会話が良かった。
こうやって二人がそれぞれの持ち味でうまくやってきたのだなと実感する。

古い考えで不良在庫だけ増やして出ていった番頭たち、
その在庫が売れたらそれはいろんな面ですっきりすると思う。
五百雀が鷹頭のことを、「あなたのことを知らないし信用もしていない」と言った時に、
鷹頭が「俺もお前のことは知らないし信用もできないが、虎が決めた以上それに従う」と返すところ
考え方がはっきりしていて気持ち良い。
虎三郎が五百雀にお金の管理を任せると決める
つまり雀のことを信用している、というところも良い。

階級やお金ではなく商品の価値に見合った最良の売り方を考えるからお客さんに信頼される虎さん、
そんな虎さんを信頼して飽く迄ビジネスライクに徹する鷹頭さん。
面白いコンビだと思う。

時子が鷹頭がさん、牛島さんと呼んだ時に
名を呼ぶ順が逆、と鷹頭さんが指摘するところも好きだった。

「文句も不満も全員分聞いた、なので次はこの俺の話を皆が黙って聞く番です」
という虎さんの言い草が可愛いし、
「今の当主は虎三郎さんですよ」と皆を五百雀がたしなめるところが良い。

下足番を嫌がらずにやっていたこと自体も偉かったが
その時に本当は自分よりよほど下の人間である作蔵の仕事ぶりを見ていて
褒めて認め能力に見合った仕事を与える虎さん、
本当に階級などではなく大事なところを見ているのだ。
そして他のみんなを蔑ろにする訳でもなく、
三つ星は新作に弱いけれど目利き揃いだと全員の能力を信頼している。

下足預かり制度の廃止、思い切ったなと思う。
預かった方がたとえば現代だと万引き防止のような利点もあるとは思うが
やはり客が気軽に出入りができ、下足番の仕事がない分他の仕事に人数を割けるところは大きい。
皆が不安な時に、「大丈夫、俺たちならできる」とすっきり断言してくれる当主、心強い。

黒木屋の社長が息子に変わったことを知っているのに
わざと「克巳坊ちゃん」と言ってみたり
「潰れたも同然」と失礼なことを言われても
「なるほど」と返してみたり、牛島さんがただの良い人じゃないところも好き。

いよいよ開橋という時に、雨が降ってくるコマで
三つ星の一人勝ちを予感させワクワクする。
大雨にも関わらず大人数が殺到し、危険な状況。
日越が閉店を決断するの間違っていないのだが
うちがやれば他も閉めるという自信満々なところはちょっともやもやする。
「物見遊山の客に付き合う必要はない」という言葉も、潜在顧客の存在を無視している。

雨の日に番傘を貸してくれた古き良き時代。
皆が三つ星の番傘を差している姿を見て懐かしいと思う人や、美しいと思う人がいる。

寒くて避難してきて、下足を預けることもなく入れて甘酒を振る舞ってもらえて、番傘まで貸してくれる。
必要なら貴重品も預かってくれる。
痒いところに手が届くサービスだ。
しかも店側は、潜在顧客の名前と住所が手に入る。
単なる親切ではなくきっちり先を見据えているし、
ここでも経験値で上客になりそうな人はわかるだろう、と手代たちのことを信頼もしている。

雨が降りそうだからとプランを柔軟に変更する虎さんが偉いし、
時子さんが実家の職人さんたちを連れてきて古い番傘を修理してもらうところも良い。

時子は虎さんの期待通り、特別なお客様を見つける。
それが一人で行動できておしゃれな、女性であるというところも大きい。

白石さんがちょっと浮世離れした感じで、
でも時子の名前を覚えていてちゃんと約束通り訪ねてきてくれるところが好きだし、
同じ傘が橋を渡っている様子を浮世絵のようで美しいと表現するところが流石作家、
情景の浮かぶ表現だった。
時子さんはそういうことには疎くて作家だと気づいていないところもまた良い。
「次」が本当に楽しみになる。

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2023年04月28日

新生三つ星が本格的に動き始めた。
虎三郎や時子をはじめてとして、それぞれの人物が魅力的で
これからどんな生き方をしていくのか楽しみ。

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2023年04月27日

変わりゆく時期。常に偏見がつきまとう。
それぞれが葛藤しながらも、行動で示し徐々に周りを巻き込んでいく。
読んでいて楽しい。

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だんだんと…

2022年08月02日

日の陽が見えてきた
ワクワクしてきたぞ~
女が男の言うことを
全て聞いてた時代に
こんな生き方できるなんて

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絵が美しい!

2021年04月28日

偶然見つけた作品。日高ショーコさんを初めて知りました。
絵も美しくて動きもリアル。表情も自然で引き込まれます。時代背景も魅力です。
鷹頭と虎三郎の経営手腕も、ビジネスのHow toものと言えそうです。

#アツい #カッコいい #タメになる

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日本橋開通

2023年11月01日

日本橋開通式の所はお面白かったです。
しかし下っ端の手代が当主に口答えちょっとあり得ないかな…
しかしどうにも群像劇としてはバランス悪いな。

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Posted by ブクログ 2021年06月05日

突然姿を消した兄の代わりに
店を守る方策を考える虎三郎。
留学先で知り合った鷹頭という青年が
力を貸そうと申し出る。
折しも日本橋の開橋祝いのため
名だたる百貨店が客寄せを考え始めた。
この契機を三つ星は活かしきれるか。

いやぁ〜。
商売モノとして読んでも面白いし
1巻で出てきた時子ちゃんが
男社...続きを読む会で頑張るお仕事モノとしても
応援したくなるし。
先が楽しみだ〜。

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