あらすじ
目指すべきは流行の発信地。三つ星呉服店、満を持して新装開店! 虎三郎は記者たちにその全貌を語る。 開店前から客が殺到し、大盛況の初日を迎えることとなった一方で、受難も…!? 虎三郎を気に入る平瀬男爵は、自分の娘との縁談を持ちかけようと…!
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時は明治末期。傾きかけた老舗呉服屋を、英国帰りの三男・星乃虎三郎が立て直す!というお話ですが、これがめちゃくちゃ面白かった!
競合の呉服屋が近代化の波に乗り、どんどん先へ進んでいくのに、虎三郎の店「三つ星」は依然として旧体制のまま。客足も遠のき、これでは未来がないと、虎三郎は英国で知り合った実業家の青年・鷹頭と二人で「三つ星」の改革を始めます。
従業員たちは、最初こそ反発するものの、虎三郎の商才と人心掌握術の上手さにほだされていきます。
初めての女性店員、下足番の廃止など、改革の内容がまた「明治」という時代をよく表していて、「ああ~これが文明開化!」という気分にさせられます。
打算か、友情か、虎三郎と鷹頭の関係も気になるところ(このあたりの描写は、さすがBLで人気の日高ショーコ先生という感じ)。
お仕事漫画が好きな人には、ぜひ読んでいただきたい。丁寧に織り込まれた時代背景と、痛快なストーリー描写に引き込まれる良作です。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
部署替え、かつ会議記録を作蔵くんに取らせる。
確かに流れたり忘れたりすることもあるだろうし
軽い口約束でも上の人が覚えていてくれたら、
この先も頑張れる。
おみつさんが手伝いに来てくれるのも嬉しい。
今年は本当にみんなには大変な苦労させてしまったと思っている、
と改めて言ってくれるとはっとするし、
こんな風に店内を改装しても、他店の足元にも及ばない
と言った後で
「絶対に店員の質だけは負けていないと思っている」
と言われたらモチベーションが上がるだろうな。
確かに建物はいずれ古くなる。
商品やそれを扱う店員が進化し続ければ、それは最新になる。
住所を登録している人は優先するが
今からでも登録できるし、待ち時間にはカタログを貸し出し。
近所には事前にご迷惑をかけしますと事前に饅頭を配る。
なんと抜かり無い。
この通りにこんなに人が集まったのは何年ぶりか、
またあの頃の活気が戻ればという言葉になんだか感傷的になった。
改装は一時的な集客の手段。
大切なのは、いかに店の贔屓客を増やすか。
質の良い店員たちが、そう信頼され、
誇りを持って売場に立ち接客をしてくれる。
それは客の心を必ず動かす。
黒木屋の社長が感銘を受けて、存寅弟ではなく
虎三郎くんと言い直すところも良かった。
一つ一つの商品に物語があります。
日本国中、世界各国の商品が様々な職人の手を経て、
生み出され、皆様に見つけていただくのを待っている。
良い言葉だな。職人に対するリスペクトがあっての販売だ。
全身が映る姿見なんて初めて足元まで見えると
鼻緒も気になる。ショールの色と合わせるは確かに素敵。
試し書きしたら絶対買わなきゃいけなかった万年筆が
試し書きできるようになっていることや
買い物したらコーヒー無料券がもらえて当月中なら利用できる。
ちゃんとカタログに、コーヒーを飲むことで、ブラジルに渡った日本人移民を応援できることも書いてある。
節約して珈琲だけで、と思っているところに
他のテーブルへ運ばれるパフェが美味しそうで綺麗な盛り付けだったら
折角だし奮発しようと思うだろう。
ポスターの女優さんまで登場して、細かいところまで
よく考え抜かれている。
小説の続編が次回のカタログに掲載されると聞いたら、
登録して帰ろうと思う人は多そう。
三つ星は狭いのだろうが、狭いから隅々見られる。
だからこそ、こうして女優を登場させても注目が集まる。
協力したカフェサンパウロのオープンは12月。
その宣伝も積極的に行うし、
無償提供を受け続けるのではなく
来年からは卸売価格で支払う。
但馬さんが
「俺はお前は頑張っていると思うぞ」
「俺が10年かけて学んできたことをお前に教えるから
お前は俺に”新しい”やり方を見せてくれればいい」
と言ってくれるの、恰好良いし嬉しい。
頑張った分認めてくれるのはやりがいがある。
新装開店から1月たっても客足は変わらず、
周りの店も売り上げが伸びて、
俺らも負けないよう盛り上げないとと思うのは
素晴らしい相乗効果だ。
白石先生は自意識過剰、
作品はとうに先生の手を離れて
”お客様の物語になっているという蔦子さんの台詞が良い。
先生の救いにもなっている。
お弁当も本当に良い案。
ちゃんと全部が美味しいお弁当。
配送料無料で、疲れて帰ってご飯を作らなくていいし
家に帰ってもまだ特別感が続く。
やられたと言いながら、
虎三郎のおかげで、常に新しいことを考えなくてはならなくなったという黒木社長が生き生きしていて良い。
考えても仕方ないけれど、存寅がいたときに
皆がこうやって一致団結できていたらな。
匿名
キャラが良い
作中ではどの登場人物もキャラがたっていて、誰にも嫌悪感を抱くことがない。これって凄いことだと思います。
因みに私は黒木屋呉服店社長の黒木克巳さんがお気に入り。
配置転換も新規開店も、10人の女性の小説&演じる女優さんのお陰もあって大盛況な中、長男さんの居場所が解り… 当時だったらその場所は、最果て、と言っても過言でないところで…
長男さんはホント長男らしい長男だったのでしょうね… 辛かっただろな…
ついに新装開店した三ツ星呉服店。虎三郎の人を惹きつける力は圧倒的です。失踪した在寅の姿が描かれ、虎三郎との邂逅が待ち遠しいです。
封建的な社会で抑圧されている女性が自分の力で活躍する場を得ていて勇気をもらえます。
Posted by ブクログ
虎三郎の経営マネジメント能力には舌を巻くものがある。
どの巻もそれぞれのキャラクターを通して「働く」という事は如何なる事かを、今一度立ち止まって考えさせてくれる。