【感想・ネタバレ】日に流れて橋に行く 10のレビュー

あらすじ

三つ星の新たな挑戦。新しい女たちが求めるものとは? 平瀬男爵の娘、未和との見合い話に頭を悩ませる虎三郎。そんな折、帝劇では新時代の女性を描いた舞台、イプセン作「人形の家」が開演されて…!

...続きを読む

時は明治末期。傾きかけた老舗呉服屋を、英国帰りの三男・星乃虎三郎が立て直す!というお話ですが、これがめちゃくちゃ面白かった!
競合の呉服屋が近代化の波に乗り、どんどん先へ進んでいくのに、虎三郎の店「三つ星」は依然として旧体制のまま。客足も遠のき、これでは未来がないと、虎三郎は英国で知り合った実業家の青年・鷹頭と二人で「三つ星」の改革を始めます。
従業員たちは、最初こそ反発するものの、虎三郎の商才と人心掌握術の上手さにほだされていきます。
初めての女性店員、下足番の廃止など、改革の内容がまた「明治」という時代をよく表していて、「ああ~これが文明開化!」という気分にさせられます。
打算か、友情か、虎三郎と鷹頭の関係も気になるところ(このあたりの描写は、さすがBLで人気の日高ショーコ先生という感じ)。
お仕事漫画が好きな人には、ぜひ読んでいただきたい。丁寧に織り込まれた時代背景と、痛快なストーリー描写に引き込まれる良作です。

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

匿名

購入済み

どう考えても良作

この作品は時代の変化と人々の権利向上意識の向上の様子がリアルに感じられます。
そして何より登場人物のキャラがどれも際立っていて、かつ読みやすい。

#アツい #カッコいい

1
2024年11月10日

購入済み

虎三郎の縁談の話と、三つ星の新企画を練る話がメインとなっています。
抑圧されていた女性たちが権利を求めて立ち上がり始める時代に、柔軟な思考ができる虎三郎が素敵です。

#ドキドキハラハラ #タメになる

1
2024年08月29日

購入済み

最高‼️

この漫画に出会えて最高です😃

これからも楽しみにしてます😊

#ハッピー #感動する #憧れる

0
2024年09月28日

M

ネタバレ 購入済み

ワクワク

女性がイキイキと働く姿、時代が変わっていく様子は見ているだけでワクワクします。
つるさんと但馬さんの恋の行方も気になります。でも、つるさんの過去に何かあったようでうまくいくといいのですが…

#胸キュン #アツい #エモい

0
2024年09月10日

匿名

購入済み

人形の家

時子と虎三郎がイプセンの「人形の家」の舞台を見にいき、そこからヒントを得た時子の新企画が動き出す巻。当時の「人形の家」への様々な反応が興味深かった。新企画がどうなるのか、そして虎三郎の結婚問題の行方が気になります。

0
2024年09月04日

RN

ネタバレ 購入済み

 多感な頃に英国へ留学し日本より何十年も先進している文化を直接肌で感じた主人公が、人形の家も観て下した結婚をするか否かの結論。そうですよね。次巻も波乱の幕開け?

0
2024年08月29日

Posted by ブクログ

ジェンダーギャップがこの作品のサブテーマなんじゃないか、と。
(前巻の感想でも同じこと書いた)

個人主義の価値観を持つ人間が異端とされた100年前の明治末が舞台でも、虎三郎や白井先生の価値観は21世紀の令和を生きる現代人そのもの。
『この世界の片隅に』のような、不遇を不遇と思っていない人間が登場しても良い気がするけど、そう簡単にはいかないかな。

0
2024年08月26日

Posted by ブクログ

ネタバレ

洋装が新しく珍しくて、
女の役を女性が演じることが不思議で
声が観客に届くのか危ぶまれていたような時代。
今に生きていると、なんだか不思議な気がしてしまう。
洋風の芝居でも大向うがあって、観客は話しながら観ていたのだろうか、
それとも漫画ならではの演出なのだろうか。
客席のスタイルも違うし、知らないものは一応学んで
失礼のないようにと思いがちな民族かと思ったが。
しかし騒いでいた客がいつしか黙って見入っている
というのはとても良い。
良いものなら受け入れられるとは限らないが
そう思っていたいものだ。

新しいものに反発するのは仕方ないとは言え
記者の立場で好き嫌いで記事を書こうとし、
自分の思うような答えでなければ虎三郎を
「わかってない」と腐す。
そもそも時子を「洋装女店員」と呼ぶのも失礼だ。
それに対して怒るのではなく、”取材”に舞台の感想を返す
というやり方で対抗する虎三郎は確かに恰好良かった。
出禁をチラつかせたとは言え、加勢してくれた黒木さんも恰好良い。

洋装出歩くのが大変だからと車を出してくれる。
虎三郎の優しさは勿論だが、現代とは逆過ぎて不思議な感覚だ。
それと同時に、慣れなだけであって「**するのに動きにくい着物なんて着てきて!」という批判は
やはり的外れだと思う。
和服も洋服もどちらも可愛らしいし、どんどん着るべきだ。
どちらも着こなす時子さんが本当に綺麗で素敵。

また蔦子さん頼みになるのはどうかと思うのだが、
三つ星でチケットが買えるなら買って行ってみようか
と思う人はいそうである。
ただ、敷居の高さという誤用は気になった。

現代で着物を着る人が少ないのと同様、
この時は洋服を着る人がいないし、
目にできるところに素敵に着ている人がたくさんいれば
着たいなと思う人も増えてくるはず。
良い服を買ったら良い席で観たいし、貸切公演を打ってもらうのは良い案だ。
現代でもある訳だし。
三つ星デーという名称もなるほどと思った。

白石先生は本当に好きなキャラだ。
自由にやっているようで、自分というものがしっかりしていて素敵だ。

虎三郎は結婚をするのも手だとは思うのだが、
新しい時代を作ろうとしている最中にそれはやはり違うのだろう。

覚悟があるのなら迷わず進むべき。
立ち止まれば全てが終わる。
時には立ち止まって良いと個人的には思うが
鷹頭には立ち止まれない事情があるのだろうか。

0
2024年08月23日

Posted by ブクログ

『人形の家』の劇中劇もある10巻。
そうか〜。
枡席に座って見る江戸の観劇スタイルと
劇場の椅子で見る新劇のスタイルは
違うものなんですねぇ。

黒木社長、やっぱり人としておもしろい!
この人もこの人で、良いリーダーだ。

三つ星で買い物をした客を
観劇に招待する作戦を考えだした時子ちゃん。
虎三郎がそれに乗っかって計画が動き出す。
どんな仕上がりになるか楽しみだわ♪

鷹頭の因縁も動き出す気配。

0
2024年09月11日

「女性マンガ」ランキング