あらすじ
大きな衝撃と共に『学年末特別試験』は終了。だが――
「私も含めて、何よりも気になっていることを解消したいと思う」
「綾小路が、わざと退学者を出してるってことか?」
「俺はあの勝負に納得なんてしてねえ」
「私の責任です。私はこれから、このクラスでリーダーを続けていく自信が――」
「私は絶対にAクラスにしてみせる。どんな方法を使ってもね」
「私たちが残された時間で逆転できる可能性は――」
各クラスは新たな火種を抱えたまま2年生最後の春休みを迎えることになり――!
「久しぶりだな清隆。元気そうで何よりだ、学校生活は順調か?」
「春休みが終わるまでには必ず。それじゃあ、今日はこれで失礼します」
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2025/11/25 23:59まで
本作は、学園×頭脳戦×実力主義という異色の組み合わせで、まったく新しい学園ドラマを描き出します。物語の舞台は、希望する進学・就職先にほぼ100%応えるという超エリート校・高度育成高等学校。毎月10万円相当のポイントが支給され、校則も自由——まるで理想郷のように見えますが、その裏には“実力至上主義”のシビアなルールが存在していました。頭脳、運動能力、交渉力、あらゆる能力を駆使しなければ生き残れない環境で、学生たちは時に協力し、時に蹴落とし合いながら生き抜いていきます。
特におすすめしたいのは、知略戦が繰り広げられるスリリングな展開と、伏線の巧みな仕込み。登場人物たちが繰り広げる心理戦や策略は、まるで極限状態のゲームのようで、読者の予想を裏切るどんでん返しの連続。さらに、表には出さない主人公の底知れぬ実力が物語に深みを与え、ただの学園ラノベにとどまらない魅力を生み出しています。
知略系のストーリーが好きな方、緻密に張り巡らされた伏線を回収する爽快感を味わいたい方に、間違いなく刺さる作品です。学園ラノベの新境地を切り開いた本作、ぜひ手に取ってみてください!
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Posted by ブクログ
長期休み期間のよう実の世界は割とのほほんとしている話が多かった印象。過去一面白い春休み編でした。石崎くんの「今こそ仲間になろうぜ!」に吹き出しました。3年生編がめちゃくちゃ楽しみです。
2年生編ラスト
幕間的な扱いの巻で実は伏線張り巡らすのに定評あるよう実だが、ぶっこみすぎだー!言いたいことはいっぱいありすぎて。坂柳のいる3年の世界線ありませんかね。
Posted by ブクログ
12.5、で幕間ですみたいな顔しといてめちゃくちゃ本編絡みの巻じゃん…!と終始思いながら読破。色々予想外すぎたな…
まず前巻で明記されてなかった坂柳と龍園の対決、坂柳が退学の形で終わるんだなぁと
前巻読んでる感じだと同着で負けになったのかと思ってたけど、龍園が勝負に負けて試合に勝った的な扱い方で終わり
ただ坂柳の方はこれからも出てきそうな描写でしかなかったし、外からどうやって介入してくるのかが楽しみ
龍園にははっきり「今度」って伝えてたし、そんな遠くない未来なんかな?
軽井沢と別れるのは割と読者の中で説が出てたし、最近の描写だと別れるの濃厚!って感じだったから納得
綾小路は自分への好意を利用してたけど、別れ際の綾小路→軽井沢の順で心情がかかれてた間はどっちの気持ちだったんだろ?
多少なり綾小路に恋心が芽生えてたってことなんかな〜
堀北が惚れてる、もしくは惚れかけって明言されてたけど、綾小路の移動で次は堀北が病んだりとかあんのかな…
綾小路に惚れた女子みんな辛い運命??
綾小路が手のひらで転がしてたはずの一ノ瀬に実は転がされてた、は一ノ瀬覚醒を示唆しててそっちで来るか〜!って気持ちと、一ノ瀬がこの先どう動くのかが気になるところ
神崎が感じた得体の知れなさが開花するのかどうか…
最後の最後は流石に予想外すぎた
どう考えても直前まで一ノ瀬クラスへの移動だったのにまさか元坂柳クラスとは…
リーダーの有無で言えば確かに収まり良いんだろうけども。坂柳が橋本を見届けるよう頼んでたの、実はこれの伏線だったり?
親同士の無理矢理な対話のところで高円寺がリーダーとは言わずとも堀北に協力しそうな描写も出てきたことだし……高円寺が本気出したらどうなるんだろう?移籍を勘づいてたみたいだけど
とにかく3月に新刊出るみたいだし、早く3年編読みたい!
Posted by ブクログ
一之瀬クラスに移動を仄めかして、最後の最後にひっくり返してきました。
綾小路の望みは4クラスの均衡を保つことなので、陣容を考えると確かに元坂柳クラスに入るのが適切ですよね。一之瀬はどうやら完全に覚醒したみたいですし。
ただ最後の星ノ宮先生の発言と綾小路の行動の整合性が取れないので、今後一之瀬と協力関係は築くのかな?
何にしても続きが気になって仕方がありません!
Posted by ブクログ
坂柳クラスに移籍するとは。
一之瀬が出した答えは、別々のクラスだけど、お互いに連携して特別試験で勝ち進んでいくということなのだろうか。
高円寺や綾小路のそれぞれの父親や鬼島総理とのやりとりは、今後の展開にどのように関係してくるのだろうか。
Posted by ブクログ
ちゃっかり追っているライトノベルのレビューもしていくことに。記念すべき最初の作品は、衣笠翔吾氏の大人気ライトノベル『ようこそ十両至上主義の教室へ 2年生編』の12.5巻。
よりにもよって3年生編前のここからレビューかよ! というツッコミは一旦置いておく。また、本作は1巻から本巻までの情報量が凄すぎるので、ネタバレ上等かつ偏見まみれの殴り書きを書いていくことにする。ご容赦いただきたい。
さて、自クラスの生徒を退学させ、自分を好いていた二人の女子生徒の心をへし折りに行く綾小路のメンタルは、やはり常軌を逸している。読んでいるこちらが緊張で心臓が痛くなってくるほどなのだ。
しかも心を折った一人は、ほぼ間違いなく肉体関係にもあった現彼女である軽井沢。彼女が綾小路に切り捨てられる未来は示唆されていたものの、魅力的なヒロインというだけあって読者からの人気は高く、本巻で振られるまでが長かった。故に、その瞬間が訪れた場面は思っていたより相当ショッキングで、軽井沢推しの人は数日寝込むほどショックを受けたことだろう。
軽井沢恵という登場人物は、私にとって上でも下でもない位置にいる一ヒロインでしかなかったのだが、それでも強烈な胸の痛みを実感した。辛すぎる別れを経験した彼女だが、その別れ様にはきっと、読者も確かな希望も見出したはず。ヒロインレースは脱落したが、さらに好きになった読者は多いはず。
しかしヒロイン枠の一人、坂柳は引導を渡されてむしろ心地いい様子。それも彼女の格を全く下げずに散らせたのは、とても好印象だった。
とはいえ坂柳は本作の中でもかなり好きな登場人物だっただけに、私としては退学してしまうこととなって悲しいのだが……。新天地で神室と仲睦まじく過ごしてほしいものである。ことあるごとにため息を吐かれそうだが。
闇堕ち覚醒イベントを経ても綾小路に完敗し、失意の底にいた一ノ瀬だが、善の部分も悪の部分もぐちゃぐちゃにして新しい存在に生まれ変わった感じ。
未知数だし、この先どう物語に絡んでくるのか全く予測不可能。そういう意味では最高に怖いクラスになるのではないだろうか。
舵を切っていくであろう作戦も、一人も欠けずにDクラスからAクラスを目指すという、かつての堀北クラスもなし得なかった夢物語。流石に神崎はネガティブ過ぎるなと辟易したが、今の惨状を鑑みれば失望する段階はすでに通り越しているだろうし、ぶつくさ言いたくなる気持ちも分からなくはない。
綾小路の移籍もBクラスではなかったので、余計に今後の立ち回り方が気になってくる……星ノ宮先生の「ジョーカーはこっち側」発言も加味すると、担任も巻き込んでいることには間違いないだろうが……。しかし、彼女を振った日の夜に他の女と寝るとは……綾小路清隆恐るべし。ウラヤマシイ。
他にもひよりが相変わらず奥ゆかしくて愛おしかったり、堀北の挿絵が切なかったりと見どころ満点の一冊だった。
元坂柳クラスへ移動した綾小路。使えそうな生徒は橋本・鬼頭・森下・山村・真田辺りだろうか。山下を除き、粒揃いだが突出した能力はないように見えるものの、綾小路ならいかようにも立ち回れそう……さてどうなるか……。
3年生編が早く読みたくて生殺し状態なので、できるだけ早く刊行お願いします!
箸休め…とは言えない回
12.5巻という括りではあるけど普通に13巻でも通る内容でした。個人的に綾小路の行動はあまり好ましくはないけど安易に一ノ瀬クラスへのクラス替えではなくてこの先がまた楽しみになった。