あらすじ
ユーリからカタリーナの過去を聞き、自らを偽る理由を知ったアルテ。今のままでは彼女が幸せにならないと考えたアルテは、カタリーナ自身が過去と向き合うことを提案する。
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16世紀初頭のフィレンツェ。この時代、女性が画家になることは前例としてあまりなく、主人公のアルテは画家工房に弟子入りを志願するも、断られ続けてしまいます。このマンガは、そんなアルテが女性画家としてどのように生きていくのかを描いた作品です。そのテーマだけでも十分面白い作品なのですが、この作品、焦点はそれだけではありません。
様々な面白さがあるのですが、その中でも私はアルテが貴族生まれであることに悩むシーン(7巻)が好きです。この作品は、女性であることを理由に仕事を任せてもらえなかったり、あるいは勉強させてもらえなかったりといった逆境をアルテがどう乗り越えていくのかに焦点を当てることが多いのですが、このシーンはそれとは少し異なります。「貴族であった」という自分の過去が人に比べて恵まれているということ。それを本当の意味で自覚したアルテは、今までの困難を否定されたような感覚に陥ります。そこからアルテはどう立ち直っていくのか。今の自分に自信がない、もっと自分を好きになりたい。そんな人におすすめのマンガです。
感情タグBEST3
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匿名
また一歩
カタリーナはアルテに連れられてジモと再会。
ジモもカタリーナのことを考えての決断で、そのおかげでカタリーナは貴族として一歩踏み出すことに。
新しい
この漫画を読んでいると今まで読んだ漫画とまた違って新しいカテゴリーだなーと思った
読んでいて、どこの国でも昔は男尊女卑が激しかったんだろうなと思った
涙腺緩んだ
なんて愛情深く、気持ちの良い話なんだろう。
なんて真っ直ぐな主人公なんだろう。
カタリーナを幸せにしようという使命感にかられた主人公、彼女と育った男の子、子供の真っ直ぐな気持ちも受け止めてくれるユーリの存在、自分を変えようとする母親…たくさんの愛に囲まれてるんだなぁ。
カタリーナ
26話は誕生から幼少期の育ち方までまるまるカタリーナの生い立ちについて。これは確かに不憫(引き取られてからが)、窮屈に感じるの無理ないなと思えます。より気が重くなるのは時代的にいかにも実際にありえそうだからか。 この巻でエピソードは解決となりそう。
巻末にはアルテの不在を感じ取るレオさんの短編あり。
いま楽しみな漫画の一つ
いま現在、読むのが楽しみな数少ない漫画の一つ。
主人公の成長ストーリーにはあんまり共感できないが(笑)←だって真っ直ぐ純粋で勇気がありすぎるから。
カタリーナの気持ちはとてもよくわかる。でも、あんな風に自分の生まれを受け入れられることは漫画だからできるんだよ。
ジモの言った「楽しみにしてる!」という優しい嘘。叶うことがあったとして、それはいつの話になるんだろう。
でもカタリーナはカタリーナで、乳母から沢山の愛情をもらっているから、ユーリから自由にしていい場所を与えられているから、やりたいことがあるから、生き生きとしていられるんだろうなぁとか。妬ましくもあり羨ましくもある。
あとちょっと気になるけど、
やっぱりカタリーナの父親ってユーリなのかな…髪の毛の色から言って……
そんなねじ曲がった根性の私ですが
とても楽しみに読んでいます。