あらすじ
胤篤と家定。2人の愛が静かに燃える一方、井伊直弼が暗躍し始め…!?待望の第15巻がいよいよ配信開始!!
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Posted by ブクログ
人の行いが歴史を紡ぐ。
血が臭う桜田門外の変に至る安政の大獄前に語られる、
あの有功の流水紋のモチーフが使われる、
あの人たちのエピソードがたまらなく愛しい。
大奥の、正の遺産と負の遺産。
かつて間部が決めたことが、今回の悲劇を、よりなんとも言えなさに導く。
毒殺の伝統?もまた、大奥の空気を淀ませていく。
それでも、幕末日本がガチヤバくなっての、春日局がしようとしたことへの、評価。
それは、いままでこの物語を読んできてほんとうに良かった、と思わされたことのひとつだった。
ところで薩摩密偵中澤さん、前巻は「なんだかな」な人でしかなかったけど今はすんごく味わい深い。
んで、大獄と変終了して後の、おしまいの引きがなおも凄すぎやろ!!
(そして よしながふみ先生 、赤面疱瘡を決着させても、根幹のテーマを見失うことなくお話をつくってて流石すぎΣd(゚∀゚)ね)
Posted by ブクログ
幸せな時間は長く続かないとは思ってたけど…。
歴代将軍の悲劇に慣れてきてたのに…。
予想を上回るひどい仕打ち!!
悲劇を毎回こんなにエモーショナルに描けるなんて、よしながふみは凄い。
安政の大獄、桜田門外の変と歴史的イベントが粛々と進み、幕府滅亡の日が近付いてくる。
家茂×和宮はどう描かれるのか。楽しみです。
Posted by ブクログ
ブログを書いてる最中に、大奥の15巻が2017年末に発売されてたことを知り急いで買ってきましたとも!!
15巻は税込745円。マンガ一冊の値段としては高い。
けど、装丁がとてもきれいだし、内容も248ページ! 多いだけじゃなくて濃い。読み終わってみれば高いなんて言えなくなる一冊。
以下、ストーリーの重大なネタバレは避けますが、感想を書くにあたって多少のネタバレがあります。
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この本は十四巻に続いて、徳川十三代将軍家定と胤篤(篤姫)がメイン。
篤姫と言えば、フジテレビのドラマでも思い入れが深いし、大河ドラマでもあったからよく知ってる。それをこの大奥がどうもってくる?と思っていたけどしっかり大満足です。
江戸幕府の終焉に近づいているのもあり、歴史のつじつまを合わせて行かなければならないのでびっくりネタはなかなかできないかな、、と思いつつ、最後の最後は本当にびっくりした。
このマンガは、歴代将軍の名前と血筋、側でサポートした重要人物の名前など、日本史の教科書ではしっくりこない情報が読んでるだけで覚えられる、、性別で混乱するけど。 マンガ日本の歴史のような価値ある一冊と言えるでしょう!
家定も過去にはいろいろあって大変だろうに、胤篤と過ごす中でほんとうに可愛い。
さていよいよ幕末、家茂、慶喜の時代へ。
目が離せないのに、次の発売は2018年秋とのこと。耐え忍んで待ちます。
Posted by ブクログ
和宮、そうきたかー!!
え、この後一体どうなるの!?
そして今回前半のメインである胤篤と家定。
史実に基づいているのでこの展開はわかっているのですが、それでも切ない。
胤篤、瀧山、そして和宮。
大奥終焉へ向けての役者がようやく揃って、今後どうなるのか、史実として知ってはいても非常に気になります。
Posted by ブクログ
表紙の二人だけの時間を確かめ合う家定と篤姫が微笑ましくも悲しい。背景が黒だし。
日米通商修好条約。安政の大獄。桜田門外の変。
そして和宮降嫁。
和宮替え玉は「和宮様御留」で読んでいたけれど、男女逆転大奥でも来るとは思わなかった。しかも、性別がねぇ。
いや、和宮が女性というのは当たり前のことでびっくりすることではないのだけど、男女逆転大奥でのそれだとまた違った話になります。設定を最大限に活かしてきた。
明らかに悪どいしな、彼女。
この衝撃のせいで、家定と篤姫の離別の悲しさ、そこに関連する政局での陰謀が薄まる薄まる。
激動の幕末は続きます。
Posted by ブクログ
水戸界隈に対してはざまをみろと思ってしまうが
井伊さんにも流れて欲しいと影で思われているのは辛いし
堀田さんも中々に気の毒。
歴史上の井伊直弼は、長崎の留学生を戻す令に対し
最後まで勉学をしたいという嘆願が返ってきたが
立場上わかったと言えないがしばらく命令のことを忘れる
としてお目溢ししてくれたという
融通の効く政治家ぶりが印象深く、
自分の思う井伊さんとは異なるキャラで
正弘と比して信用の置けない部分があるのが引っかかる。
できたてのカステラを美味しいと言われて
嬉しそうな上様が可愛らしい。
流水紋の裃の一連のお話はとても良かった。
心から好きだと思える人が家定公に出来たことが嬉しい。
池谷だけを取り立てるのでなく、彼の分の仕事を
周りが割り当てられて皆が忙しかったろうと
呉服の間全員を労うところが素晴らしいと思う。
瀧山の言葉も含めて、どれだけ嬉しく自らの仕事に
改めて誇りを持ち直せることだろうか。
この上もなく幸せ、といえる時間を上様が持てたことは本当に良かったものの、
死に目にも合わせてもらえないこの辛さ。
政の利便性の為に、遺言もまともに伝えてもらえない。
息苦しい中に現れた家茂の軽やかさに救われる思いだ。
しかし史実を知っているだけに甘いものが大好きなご様子にははらはらする。
和宮様の設定があまりにぶっ飛んでいで驚きだ。
Posted by ブクログ
大奥第15巻では、ますます攘夷の気配が強まる様子や、安政の大獄の頃が描かれている。
家定がせっかく懐妊したにもかかわらず、しばらく大奥に渡れずにいる間に急死してしまい、胤篤の哀しみの深さは計り知れない。
そして、胤篤は天璋院となり、次代将軍、家茂を義父として支えるが、家茂のもとに京から降嫁した和宮が女性であることが判明する。