【感想・ネタバレ】大奥 12巻のレビュー

あらすじ

医療編、衝撃の結末! 田沼意次、青沼、平賀源内、黒木、伊兵衛、そして十一代将軍・家斉…。連綿と受け継がれた赤面疱瘡撲滅への強い意志。その想いが辿り着いた場所は──。 そして、新しい時代が始まる───!

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匿名

ネタバレ 購入済み

家斉がカッコいい

毒母である治済。
権力に酔った結果がこのありさまかと思いきや、幼少からの性質とは恐ろしい。
その毒母に従順になろうとせず、為政者として赤面疱瘡撲滅へ水面下で動き続ける家斉がカッコいい!

#ドキドキハラハラ #カッコいい

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2024年02月03日

Posted by ブクログ

ネタバレ

黒木さんたちの態度がきっぱりしていて良い。
高橋景保のキャラは予想外だったがとても良かった。

赤面疱瘡の再流行というそれ時代は良くない出来事だが
彼らを後押しすることになる流れに
運命というようなものを感じもする。
青史郎くんがとてもしっかりしていて
危険だとわかっているのに自分は孫次郎くんに付き添ってしまうところが切なく
だからこそ助かってくれて本当に良かった。

期待していた種がかさぶただったこと、
隠密の人は出来る限りしてくれたものの
内心気落ちしても仕方ないのに、冷静で労いもしてくれる黒木さんの人となりが素晴らしく
この親にしてこの子ありなのだろうと思う。
おるいさんも青くんが無事だったことがわかってすぐ
景保の家に行く所が素晴らしい。嫉妬していた相手でもあるのに。
だが残念ながら時既に遅く、非情である。

瓦版という発想が、平賀源内ならどうしたか
という考えによっていたことも泣ける。
景保を初めみなが協力的なところも感動した。

御台所の姿が気の毒でならない。
子供のように泣く御台様に、
「あんなに幸せであったのに」と謝る上様のシーンで泣いてしまった。

松方さんの気転が非情に良かったが
それで集めた男たち相手に、色に耽るのではなく
またしても命を弄ぶ治済が気持ち悪すぎるし
何故彼女の味方をする者が一人でもいるのか
という気持ちになってしまう。

上様が接種の様子を見に行って、こっそり黒木さんに謝るところや
番号札を発案するところが地頭と人の良さを感じる。
それなのにどうして母親には逆らえぬのだろう。
過去の経験で毒が入れてあるだろうことはわかっていて
御台が食べてしまうのを突き飛ばしてでも止めもせず。
いくらお飾りとは言え、将軍なのにどうしてこうも治済が好きに振る舞えるのか。
外から見ていたら目に見えて可笑しいことが
中にいると分からないものなのだろうが。

御台様もお志賀さんも賢い方たちなので芝居ではないかと期待していたので
実際そうであったことは嬉しかったが、お志賀さんまで命を落としてしまうのは辛い。
御台様がお咎めを覚悟していると告げる姿、
母を助けたいという上様の言葉に「誰かある」と声を上げる姿
とても凛々しく恰好良かった。

上様の熊痘政策が苛烈なものであったことも辛い。
人の良さが取り柄だったようなものなのに
裏切られた思いも手伝ってなのだろうが人が変わってしまった。
これも治済の残した負の遺産のひとつだろう。
邪魔な者は殺せば良いという発想を幕府に残したことも酷いことだ。
こんなことになるもっと前に、治済自体をなんとかできなかったものか。
結果御台とお志賀だけに任せることになったのも随分酷い事態だった。


景保のその後がモノローグだけで語られるコマも印象的である。

青くんが青順と名乗って医者を続けていることも、
子供の名前が源三郎なところも、続いているという感じがして先の明るさを少しでも感じられる演出が良い。

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2023年01月15日

ネタバレ 購入済み

赤面疱瘡

ようやく赤面疱瘡を防ぐ熊痘の接種が出来るようになります。
青沼の遺志を黒木や伊兵衛たちが継いでやり遂げたことが実を結びます。
そして御台所とお志賀の方!家斉に話せば駄目になると思って二人でやってのけたんだね・・泣ける。

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2017年12月30日

Posted by ブクログ

ネタバレ

家斉は母治済に気付かれないように、熊痘接種の整備を支援する。気弱に見えて実は気概がある。
どんどん肥えていく治済が怖い。
この巻の見どころは、御台と志賀の結託。ややドラマ仕立てが過剰だが、まったく見破れなかったし、面白かった。
そしてついに熊痘接種が成功し、赤面疱瘡を恐れる必要もなくなった。黒船来航にぎりぎり間に合ったりー。
将軍は男子家慶、女子家定と受け継がれる。
家定がなぜ女になったのかはまだ明らかにされていないが、ハリスとの対面シーンなど、なんとなく見えてきたぞ。

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2022年12月27日

Posted by ブクログ

ネタバレ

まいったなァもう…泣きどころ満載ですよ…。悪者がやっつけられて一件落着! な展開の方が好みなんだけどなー。現実ってこういうものよね。
…って、思っちゃったじゃん(笑)。
実は本当は、こういうことだったのかも、ってちらっとでも思ってしまえるような、上手い辻褄合わせを所々でしている点が、なんとも小憎い。中盤からは、鼓動が異様に早くなってしまって、読み終えるのが先か不整脈で倒れるのが先かとまで思ってしまったわ。まだ連載続いているのよね。嫌だなー、結末を読むまでは死ねない作品が、また増えてしまって。(2016-04-06L)(2020-04-01L)

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2016年04月06日

Posted by ブクログ

ネタバレ

赤面疱瘡ひと段落。
帯通り、衝撃の結末だった…
母は強し。って感じ。

だんだんとしっかりして行く家斉は頼もしかったけど、最後の最後で日和ったので、かなりビックリした。
マザコンって根深いのね。
それに対して、御台と滝沢の強いこと…

しかし、家斉はなんで強硬になったんだろう?
御台を信頼出来なくなって、若い側室を作りまくったのは理解できるけど、気が弱くて優しかった家斉が、あんな風に豹変したのが分からない。
国政に目覚めて、国を守るためには手段を選ばないってこと?

基本将軍家の話だし、それ以外のところでも、様々な形の母子が出てくる。
純粋に子を想う母もいれば、子を利用したり、子に幻想を抱いたり…
母子って、男女関係よりも、更に生々しい関係な気がする。

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2016年03月02日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ずっと「無駄に美形な脇役」だと思っていた黒木さんが12巻ではメインをはっていて感動ー!そしてやっと「赤面疱瘡」の予防法が確立してハッピーエンドに!それでも、ただのハッピーエンドでは終わらなくて、「いい人」だと思っていた将軍・家斉が激変してびっくりしたり。
先が読めない意外性の連続で、読み応えたっぷりの1冊でした。

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2015年09月12日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ついに、治斉が死んだ。

もうこの人だけは許せない、と思い続けてきたけれど、ふさわしい最後でした。
ある意味でのサイコパスだったのかな、と。

定信の元気なさまも見れたのもうれしいところ。

ただ御台所と家斉のことは残念だったなぁと。
家斉は悪い人ではなかったのに・・・。弱いだけで。

さて、いよいよ幕末。
次巻では阿部正弘と、多分慶喜が出てきますね。
篤姫役も?楽しみです。

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2015年07月31日

Posted by ブクログ

ネタバレ

赤面疱瘡編、終了。面白くて、一気に大人買いしたよしなが大奥もやっと最新刊に追いつきました。家斉の行動もあって蘭学に幕府が再び力を入れてくれて良かった。好きな将軍は、吉宗だけど時代は変わるものだし世代によって必要なものって変わるものだし...個人的に11巻での青沼の死もすごくつらいものがありました。このあたりの田沼意次、平賀源内、青沼は大奥の中でもいいキャラしてたなあ。

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2015年07月25日

Posted by ブクログ

ネタバレ

世間的には子沢山ってことしかメジャーではない第11代将軍徳川家斉さんが赤面疱瘡根絶に尽力したことになりました。

母親の一橋治済さんが毒殺された下りは良かった。でも、結局は目の上のたんこぶが消えたらカエルの子はカエルになりがちなんだな…。

みんなの力で業病を克服したこの巻で終わらせたら良かったのに、徳川最後の将軍まで続けるっぽい。
これからまた大味な話にならなきゃいいけど…

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2025年11月20日

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