あらすじ
美と才智。女が闘う戦国!! 戦国乱世の時代が動くとき、そこに小野於通(おの・おつう)がいた!! ――対立を深める秀吉(ひでよし)と摂関家筆頭・近衛信輔(このえ・のぶすけ)。愛する信輔の身を案ずる於通にも、石田光成(いしだ・みつなり)の監視の目が光る。そして茶々の懐妊!! 時代がざわめき始めて……!? そんな中、真田幸村(さなだ・ゆきむら)と、その兄・信幸(のぶゆき)との交流が、於通のはりつめた心を癒すのだった――。
...続きを読む感情タグBEST3
Posted by ブクログ
戦乱で家族を失い天涯孤独の身となってしまった於通さんに真田兄弟は、これからは互いに終生、親しくしていこうと兄妹固めの盃をかわした。
血縁の繋がりはなくても絆で強く結ぶ家族がいると、この先 心強いことだろう。
真田の紋所の“六連錢”。
これは三途の川を渡るときの船賃で真田の将兵は“六連錢”を背負っていつでも死ぬ覚悟で戦に臨む。
戦って敵を討ち、倒して倒しているうちに気が付いたら三途の川を渡っていたという死に方をしたいと真田幸村は言う。
私は随分と前に、長野県上田の真田ゆかりの地を旅したときに、真田家の旗印の六文銭(六連錢)の印が入ったグッズをお土産にたくさん買ったけど、そういった謂れがあったとは…知らなかった。
4巻は狩野永徳の工房を訪れたりと、安土桃山文化を垣間見れる。
Posted by ブクログ
絵の才だけでは書けないようなこの作品が、本当すばらしいと思う。
言葉も綺麗!
周りの出来事も、ただいきなり説明の文章を並び立てるのではなく、
少しお話を見せて読者に雰囲気をつかませてから、
説明書きをいれたりなど、読者に理解させる導き方が工夫されてて感心。
戦で兄2人を亡くした於通にとって、仲の良い真田兄弟が羨ましくうつった。その気持ちを察した2人は、兄妹の固めの盃を交わそうと提案する。天涯孤独と思っていた於通にとって嬉しい出来事だった。
時代はどう流れていくのか、先が気になるし文字絵が興味深い。少しお話を見せて読者に雰囲気をつかませてから、説明書きをいれたりなど、読者に理解させる導き方が工夫されてて感心
Posted by ブクログ
真田兄弟と兄妹の契りを行ったあたりは、穏やかな感じがしましたけど、茶々が懐妊し、奥州の伊達政宗とか関東の北条家とか、きな臭さがあります。
信輔との関係は変わらずだけど、心から信頼している感じがしてて、いい方向に向かったらいいんですけどねぇ。
次巻は5月かぁ。半年後は長いです。
Posted by ブクログ
秀吉の行った北野大茶会から北条による真田の上州名胡桃城の攻撃が発覚したところまで。お通と近衛信尹、真田兄弟との交流にも変化が生じていろいろと面白くなりそうな予感がする所。