あらすじ
天下統一を果たした秀吉(ひでよし)にとって、関白候補筆頭の信輔(のぶすけ)はますます邪魔な存在となる。そんな信輔のために、自分ができることは……。於通(おつう)が出した結論は!? 一方、利休(りきゅう)の処罰を決めた秀吉から、於通に見えていたあの、まばゆい光が消えていた!
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対立
秀吉と信輔の対立で間に立ち思い悩む於通。
そして死んだと思っていた実兄と再会。
ガラシャ夫人に使える実兄、これも辛い運命だな。
慶次郎は笑ったw
Posted by ブクログ
細川ガラシャさまのお導きにより於通さんにサプライズな出来事が!
キリスト教の信徒であるガラシャさまは、デウスのお導きでありましょうと御謙遜されるけども、この引き合わせは夢のようだ。
ガラシャ様は、この身分社会に上も下もなく、男女間であっても友でいようと言う。
すべてが等しく人であり、等しく友であると。
身分格差により信輔さんと会うことができない於通さんには、心に響く言葉となる。
日も射さぬ山の中の家で幽閉されていても、人々に日を射し向けるガラシャ様は、誰よりも大名夫人らしくなく、また誰よりも大名の夫人らしいと。
Posted by ブクログ
於通の周りにまた魅力的な男性が。伊達政宗に前田慶次郎。今のちゃらちゃらしている人は格好だけが多いけど、この時代の彼らはポリシーを持って、変わった格好してたんだなぁと。格好だけじゃなくて、いい書も書くっていいなぁ。
利休を自害させた秀吉からオーラがなくなり、実子の鶴松が亡くなったことで、ここから朝鮮出兵に向かってしまうんだなぁ。時代が大きく変わるとき、次巻もすぐに読みたいけど、半年後。長いです。
安土・桃山・戦国・江戸という、稀にみる面白い時代を、美しく才能あるヒロインを通して掻きだす世界。諸説ある中のエピソードをつなぎ合わせて、これほどまでに深く豊かな人物を作り上げた作者の腕に脱帽。