あらすじ
変わりゆく時代に戦国の女が秘める覚悟!! 泰平の世の要たる、徳川(とくがわ)・豊臣(とよとみ)両家の婚儀を成功させるため、時の権力者・徳川家康(とくがわ・いえやす)から、孫・千姫(せんひめ)の介添えを頼まれた於通(おつう)。愛する信尹(のぶただ)と娘・太郎(たろう)を想い、江戸行きを断る於通だったけれど……!? 新たな時代の幕開けに、於通は戦なき世の希望を託される!!
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Posted by ブクログ
家康公から孫娘・千姫のお輿入れのため、江戸へ行くよう命じられる於通さん。
豊臣秀頼との婚儀に付き添う侍女300名の行儀作法と身なりをととのえるための教育係となる。
当時の関東は田舎になるので、関東の女子は、こんなにも粗野で言葉遣いが汚く、関東人の私はものすごいショックでした。
江戸城に仕えている侍女(下位のほうの人たちだけども)が、胡坐をかいたりなんかしていて、これでは西の都人からダサいと笑いものにされるのも目に見える。
そして!いよいよ稲葉ふく(のちの春日局)が江戸城入り!!
於通さんの推薦で、三代将軍・家光の乳母になる。
賢くしっかり者のふくは適任だと思う。
ところで、現在(2015年9月29日)発売されているのは、この11巻までで、次巻は2015年11月の予定だそうです。
実際の歴史にからめて、小野於通という美人な才媛が活躍するこの物語は最高に面白いので、最終巻まで読み続けたいです。
Posted by ブクログ
信長、秀吉、家康といった歴代の天下人にも一目置かれる女流書家「小野於通(おの の おつう)」の生涯も半生か。
家康の側室…というよりは、参謀・側近として活躍した才媛「阿茶局(あちゃのつぼね)」や、於通の書の弟子、江(浅井長政・三女)の長女「豊臣 完子(とよとみ さだこ)」など、歴史の表舞台にはあまり登場しない女性の姿が詳しく描かれており、じつに良い。
ちなみに豊臣 完子は、五摂家のひとつ九条家に嫁ぎ、その遠い子孫である「九条 節子(くじょう さだこ)」は、大正天皇の皇后である。
そして、完子の父は、三好秀勝(秀吉の甥。秀次の弟)であり、母方の祖母(浅井長政の妻)は、信長の妹、お市の方である。
つまり、完子を通じて、現皇室には織田と豊臣の血が流れていることになる。
(さらに九条 節子は、徳川家光の子孫でもあるため、現皇室は、織田+豊臣+徳川、すべての血筋を兼ね備えているとも言える)
Posted by ブクログ
今女性が大河の主人公を演じているけれど、誰それの妹というような一般人を主人公にするより、小野於通のような人をこそ主人公にするのが良いのではないかと思ったりした。
翻弄される
亡き秀勝と江与のとの間に生まれた姫、江与が徳川へ嫁ぐのにつれていくことは許されず、淀も気にもかけてやらずどうなることか心配していましたが、九条家に嫁ぐことになりホッとしました。
於通は於通で自分の子供ほったらかしだし。