あらすじ
「今宵、於通(おつう)は信輔(のぶすけ)さまだけのものでございます」――老いてもうけた一子・拾(ひろい)を溺愛する秀吉(ひでよし)。帝の信頼もあつい信輔への敵意は、ますます大きくなる。そんな中、於通の才を見出し、導いてくれた大御所(おおごつ)さまが病に倒れてしまう。そしてついに、秀吉と三成(みつなり)の画策により信輔は京を追われ、流人となって薩摩へと流されることが決まり……!?
...続きを読む感情タグBEST3
Posted by ブクログ
取り敢えず8巻まで読みましたのでメモ!←すぐ忘れる。
いいね!
読み漁りまくった大好物の戦国時代ですが、公卿側の文化人が紡ぐ物語が斬新!知ってる知ってるのお馴染みの登場人物の群像劇の中に、そうだったのか〜。知らなかったな〜。が散りばめられており、剛で斬!テンポがいい!飽きない!絵画や美術の背景がクッキリと浮かぶため、美術館に行きたくなります。
ママには馴染み深い大和和紀大先生ですが、美麗なイラストを見慣れたイマドキ中学生の娘にはどうなのかしら?と特に勧めなかったのですが、ガッツリ熱中して読んでおりました。大和和紀大先生が忍者大好き少女だったなんて嬉しい限りであります。やっぱり凄いなー。
Posted by ブクログ
安土桃山期を代表する女流書家、小野於通(おの の おつう)の伝記之八巻目。
浅井長政とお市の三女、つまりの信長の姪にあたる「江与(えよ)」が三度目の結婚で徳川秀忠に嫁ぐ前に於通に見得を切る。
曰く、
「わたしはすでに結婚三度目…いわば歴戦の強者(つわもの)ぞ。
徳川のこせがれなどひと呑みにしてくれるわ!」
頼もしすw
時代に翻弄される中、お通も、信輔も、生き方が変わってきたのが興味深かった。歴史的にどうこうという話ではないので、作者の意向なんだと思いますが、何人かの女性の生き方を描いている所も、なかなか良かった。
Posted by ブクログ
豊臣秀吉の甥の秀次を高野山に追放し切腹させ、秀次の子や妻妾侍女37名を三条河原で処刑した出来事や、浅井三姉妹の江与が徳川家に嫁入り(再婚)する話などに、主人公の於通さんは、うまい具合に入り込んでいる。
神託に従事する飯綱の太夫が言うには、於通さんは、よくよく“負け組に心を寄せる”と…。
自分のことより窮地に追い込まれた人々の支えとなっていた女性であったのだろう。
Posted by ブクログ
この時代の高貴な女性達の中、好きに恋愛できるっていうのは、素晴らしいことなんだなって思います。最後の江与様のようにできる人って少ないでしょうが、このあとの展開はどうなるのか、そっちも気になります。
かなり精神的におかしくなってきた秀吉。淀君の話も聞かないし、早く死んで欲しいって思う人、たくさんいそうです。
次は5月かぁ。
先は長いですね。