あらすじ
ばあやの故郷で、温泉郷のぬかびらに行く事にした櫻子さんと僕、正太郎。タウシュベツ橋梁が有名な美しい場所だけど、湖の近くで若い女性の遺体に出会い……。クマも出るって勘弁してよ!! 第14弾!
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Posted by ブクログ
読書記録
「櫻子さんの足下には死体が埋まっている キムンカムイの花嫁」
〜プロローグ〜
花房に少しずつ近づいている……。
そんな気がするけれど、知らない間に家の中に花房につながる人物が入っていた……。
そう考えると、近づいてるようで、むしろ相手からの接近のほうが強く感じる。
こんなこと、ばあやさんには伝えたくないのも頷ける。
使用人とは言え、家族のような存在。
そんな人を危険な目に合わせるようなまね、一体誰ができるのだろうか?
〜第壱骨〜
櫻子さんらしいな。
いちばん近くにいるのに、誕生日も曖昧にしか覚えてないあたり。
むしろいちばん近くにいるからこその、信頼感のようなものを感じた。
ばあやさんも誕生日を間違われても、お嬢様らしいと感心している。
ふたりは固い絆のようなもので結ばれているように感じる。
ばあやさんも、大切な櫻子さんから誕生日をお祝いされるのは、すごく嬉しかっただろうな。
櫻子さんはほんとに骨が大好き。
人を襲ったのでは?と疑いのある熊の骨でももらおうとするあたり。
ぶれない性格の櫻子さんがかっこいい。
でも、あっさり櫻子さんが人食い熊ではないと断言。
理由も考察もしっかりしていて、櫻子さんの聡明さが羨ましい。
〜第弐骨〜
全体を通して悲しいお話でした。
子どもの世界は、ほんとに残酷だと思う。
自分が大人になった今だからこそ、子どもの頃の視野の狭さがわかる。
今回のご遺体は、過去の出来事が引き金のお話。
いじめの過去が、大人になっても引きずってしまうのは悲しい。
私もいじめられてたから、成長してもその傷は一生消えないのが身にしみる。
悲しい過去は、楽しい思い出よりも鮮明に覚えているもの。
このご遺体も、過去の忘れられない後悔を今果たすために動いたのに、結果は周りも不幸にする選択をしてしまった。
自殺を疑って、櫻子さんたちが動き出して真相がわかっても、悲しい出来事だったことに変わりはなかった。
〜エピローグ〜
……え?
この終わりかたは、かなり続きが気になるぞ?
やっと正太郎くんが、この人は花房とは無関係じゃないか?
と思い始めた相手から、まさかの爆弾発言。
花房とこの人は、一体どんなつながりがあるのか。
櫻子さんは、無事でいられるのか。
〜Special Short Story〜
百合子ちゃんみたいな子は、多いだろうな。
自分の進路を見つけるのって、かなり難しいと思う。
私も「行きたい道」と、「行ける道」が違うのを実感したことがある。
百合子ちゃんも、こっちの道を選ぼうとして、それはほんとに自分のやりたいことなのか迷いはじめてる。
それは誰にだって起こりうる事態だと思う。
なかなか決められなくて、自分は空っぽだなんて思わないでほしい。
やりたいことがない=空っぽではないということを、わかってほしい。
大人になって気づくことって、ほんとに多いと思う。
子どもは悩んで悩んで、正しい選択ができれば嬉しいな。
今回は悲しいお話、人生を考えさせられるお話でした。
このシリーズの続きが気になります。
次巻も楽しみです。