あらすじ
伊豆山中。グリフィン、猛宗元を相手に死闘を繰り広げる大鳳吼と九十九三蔵。超人的な異能の老人らの意外な正体も明らかに。ルシフェル教団に続き、中国政府プロジェクト関係者も「キマイラ」の謎を追って伊豆へ。絢爛たる伝奇大河シリーズ「呪殺変」が幕を開ける。
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Posted by ブクログ
やっと魔宮変の続きを読めた。呪殺変が再開して、昨年やっと終了したのを知っていたので、いつ発売されるか待っていた。最終巻の聖獣変が出版された後なので、続きがちゃんと出るか心配していた。あとがきによると、これからも作者が生きているかぎりは書いていくのだろう。次は煉獄変だ。
今まで語られてきた過去の話が少しずつ繋がってきた。なんと、赤須子は現代まで生きているのか。雪蓮の一族、曹元深(能海寛)と一緒にいた真蓮の正体も驚きだった。今も生きているあの人物だったのかぁー。
それぞれの対決がやはりおもしろい。大鳳とグリフィン、トゥントゥプとグリフィン、大鳳とアンドルッチャンと闘いは繰り広げられ、そこへ巫炎が空から息子を助けに。九十九と猛宗元の対決には、典膳と菊池が現れ…。典膳が間に入るとますますおもしろかった。鬼勁、硬功などの体術に加え、飛鉄、笹の葉でさえ武器になる死闘が鮮やかに表現されている。
ルシフェル教団に加え、中国政府プロジェクト関係者と、ここにきて登場人物が増え、赤や刑天というキマイラみたいなやつらがどう絡んでくるのか。これではなかなか終わらないのも当然。話の筋は以前より進んでいるので、これからに期待したい。
内容とはほとんど関係ないと思うが、今巻の章タイトルには作者の遊び心が見えた。夢枕獏のファンならばすぐ気づくはずだ。夢枕獏が今まで書いてきた作品のタイトルが並んでいる。伝奇、SF、バイオレンス,山岳などの小説にエッセイの本まで。内容に関係ないはずが、それぞれの作品を知っている人にはなんとなく内容に寄り添っているような気もしてくる。思わずニヤニヤしてしまった。