あらすじ
研究所を失い傷を負った六条教授は、蔵木という男を使って、紅子を苦しめるあらたな計画をたてる。かつて蔵木は銭天堂の駄菓子を食べ、他人からかくれた才能を見出せる能力をもつ男だった。
しかし、計画は思わぬ方向に展開する。
<以下詳細(ウェブ掲載NG)>
研究所を失い傷を負った六条教授は、蔵木という男を使って、紅子を苦しめるあらたな計画をたてる。かつて蔵木は銭天堂の駄菓子を食べ、他人からかくれた才能を見出せる能力をもつ男だった。
蔵木は銭天堂から「チュチュットチュ-インガム」を買った滝宮翔を利用する。
滝宮に銭天堂の客からその能力をすいとらせて、最強の能力者に仕立てようというのだ。
しかし、計画は思わぬ方向に展開する。
感情タグBEST3
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Posted by ブクログ
教授の新たな計画が動く巻。
『とりあげもち』
アニメでも見たので、その通りの物語だった。あげたものも取り返して、少しでもほしいと思ったものは取り上げる。最後には、『とりあげたものを大切にしなかった』ので、最初に取り上げた木馬の中に閉じ込められてしまう。ちょっとダークな終わり方。
『ルールキャラメル』
父親が家族の食事も食べてしまうので困るという物語。家族あるあるというか……ここまでではなくても、『少し席を離れたすきに父親が母親のものを食べる』という話題を見たばかりだったのそう思うのかも。銭天堂のルールキャラメルでルールを守らせる『××のときは、××すること』の形式なのは面白いなと思った。
『断捨離だんご』
断捨離が高じて家族の物を捨てることで離婚危機になる主人公。夫も同じく断捨離好きになれば離婚しないと思っていたけどという物語。
これも家族あるあるな気が。家族であっても他人の物に手を付けるのはアウト。
『とある部屋の中で』
プロローグと同じく物語の流れのシーンのようだけど、さっぱり分からない。
『おおらか落花生』
人の顔色を窺ってばかりなのでおおらかになりたい主人公。銭天堂のおおらか落花生を落としてしまって、一緒に探してくれた友達とおおらか落花生を分け合うという物語。
思春期の悩みど真ん中な感じがしたけど、物語はゆったりとして最後も『分け合った相手と強いつながりをもたなければならない』という副作用なのでほんわかしてしまう。
『いた板チョコ』
注射嫌いな主人公が痛みが消えるといういた板チョコを手にする物語。
特にこれと言った印象がない。大の大人が注射嫌いという点は子どもが楽しめそう。
『スカウトまんじゅう』
『エピローグ』
最後の物語がエピローグまで続いていて、分からなかった部分の物語が明かされる。
家族内でも『境界があるよ』という物語が多かったなぁと思う。あとは、商品名ありきのせいなのか、その悩み事は本当にその言葉で解決するものなのか??と思うものも。でもこれは、考えすぎかなー。あまり気にしてもしょうがないものな。
ごちそうさまでした。
Posted by ブクログ
最近なんとTV CMにまで登場するようになった「ふしぎ駄菓子屋 銭天堂」のシリーズ最新作。
前作で銭天堂壊滅計画が失敗してしまった六条教授。流石に懲りたかと思いきや新たな作戦に取り掛かっている様子。
どうも,他人の能力を吸い取ることができるらしい滝宮少年を利用して,銭天童の駄菓子を食べて特殊能力を得た人から能力を吸い取らせ,その力で銭天堂を滅ぼそうとしているらしい。銭天堂の駄菓子を食べた人を探すのは,蔵木という手下で,やはり銭天堂の「スカウトまんじゅう」の能力者で,人の能力が目に見えるらしい。しかし滝宮少年が他の能力者に会いに行こうとすると何故か邪魔が入るそうで計画は全く進まない。