あらすじ
大航海時代の世界史に大きな事件が起きた。スペインによるポルトガル併合である。その大変化の中、宣教師・ヴァリニャーノは信長に“明国征服”を打診する。一方、間者を使い、ヴァリニャーノが本国へ送る書簡を手に入れた明智光秀は、ヴァリニャーノの真意を知り…。
...続きを読む
グルメ in 戦国時代!
現代の西洋料理シェフがタイムスリップ、激動の時代を駆け抜けます!
様々な英傑が群雄割拠する世界に放り出され、あまつさえ「あの」織田信長の料理番に。「危なそうだなぁ」とか「無理難題ありそうだなぁ」といったイメージが湧くかもしれませんが……はい、その通りでございます。
しかしそんな環境だからこそ面白い! 調味料や食材が限られている中、創意工夫して料理を完成させていくのは見ていて感心したり驚かされたりお腹が減ったり。(オレンジがないならミカンを使えばいいじゃない)
主人公と周囲の人々との人間模様も魅力ですね。何せ時は戦国時代、現代とはギャップのある考え方や苛烈な生き様、水面下の駆け引きなどシリアスな展開にもグイグイ引き込まれます!(ふぅ、それにしても信長格好良い……)
感情タグBEST3
ケン
相変わらず、この時代の人がわからないであろうカタカナの外来語を使い料理のことを語ろうとするケン。もう毎度のことなのでみんな慣れて来て聞き流しているの笑える。
Posted by ブクログ
戦国時代当時のイメージとしては、外国に対して、現代からは想像もつかんくらいにとんでもなくて、思いを馳せること自体が冗談、みたいな感じだったんかな。信長が持つ世界規模の大志を梃子にして、かなりアクロバティックに光秀の意識改革を断行した印象。シェフ・ケンも、すれ違いで涙を呑む機会が増えてきそうな予感。
Posted by ブクログ
とても大好きな作品故に、本能寺の変が近づいたこの巻、いっぺんに最後まで読めず、休み休み読んだ。
天下統一を目前とし、民間への出兵を決めた信長。
明への出兵が、後世に汚名を残すと信長を案じる光秀。そしてその汚名を自分が被ることを密かに決意する。
そしてついに「望月さん」登場!
ケンは、本能寺を止めるヒントを望月にかけるが…
本能寺の変は起こってしまうだろうけど、それでもなんとかならないのかと思ってしまう。
先を読むのが楽しみでもあり、「やっぱり本能寺の変は起こったか」とがっかりするのが怖くもあり。
久しぶりに心から楽しめる作品です。
成長の巻
カナの饗宴の下りは、料理モノとして想定できる演出だったので、しっかり王道の展開だと思った。
婚礼の際の、昔は主人公に従うだけだった太一達の成長が見れた事が良かったポイント。
皆が主人公夫婦を祝福しているシーンは1つの節目を感じた。
ご結婚おめでとうございます
ケンと夏が遂に結婚!
そして本能寺の変へと近づく中、明への侵略の意図が語られていったり
後は水をワインにするという聖書の一遍再現という外交的な奇手もあり面白いエピソードでした
Posted by ブクログ
冷静で知的、信長との関係性も以前良好で腹の中まで理解し信奉しているこの作品の明智光秀がいかにして本能寺の変を起こすのか、前巻まででぼんやりと輪郭は見えていたが、ついに筋道が通った。
一言で言うと、明智光秀ヤバいオタク説。
最後の
現代人が登場で、クライマックスへ(流石に伏線がないので、もうタイムスリップした人は出てこないと思うが・・・)。
この作品以外にも信長、あるいは光秀の功績を再評価するような論調の作品が近年多い気がするが、料理が外交に力を
持つことを知っていたというのは元原作者の西村氏ならではではないだろうか。
Posted by ブクログ
信長が登場する漫画は数多くあれば、これほど格好良い信長はそうないのでは。
一体、どうやって本能寺を迎えるのかと思っていたら、ここにきて明智光秀がこういう形が心を決めるのか!とかなり熱い展開に。ほとんどBLですな。
Posted by ブクログ
戦国時代モノで光秀の謀反の理由は数多く描かれてきましたが、この作品での理由はこういうことか。しかし、敬愛する主君の後世の評価を守るために今生きている主君を殺すとは。自分が全ての悪名を背負うことも織り込み済みなところもまた覚悟極まってる