あらすじ
大原社主がまた、幼なじみの富豪・大河と喧嘩をしてきた。東京の料理屋では関西に匹敵するようなスッポン料理は食べられないと言われたのだ。悔しさのあまり大原は、山岡に京都支局に転勤して、スッポン料理の秘密をつかんで来るように命令する。一方、まり子の叔母・輝子も無理難題を押しつけてきた。東京まで2時間もかかる所に建つ自分の豪邸を、山岡に買えというのだ。大原といい、輝子といい横暴な命令ばかり下す周囲に頭にきた山岡は…
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Posted by ブクログ
この話を読むまでは、「室根山」(岩手県一関市室根町)という山は地元にあるちょっと高い山程度のイメージしかありませんでした。
ストーリーは、大原社主と山岡の牡蠣の旬の時期でいい争いになり、そのために室根山を訪れることになるのですが、室根山のブナやナラなどの落葉樹の木々からもたらされる山の栄養素が、春の雪解け水とともに大川に流れ込み、それが唐桑半島のプランクトンの栄養になりその豊富なプランクトンは、牡蠣の栄養になっていくことだったのです。
この牡蠣の旬はプランクトンをたくさん食べて大きくなった。「春」が旬なのです。
室根山や大川には地元の漁師がブナなど落葉樹の植林行い自然を大切にしつづけています。
海を豊かにするためには海だけではなく、山も大切にすることが大事なのだということを知った作品でした。