【感想・ネタバレ】フルーツバスケット 23巻のレビュー

あらすじ

ついに十二支全員の呪いが解けた。慊人は草摩家当主として皆の自由を守ることを決め、由希は大学へ進学。そしてお互いの気持ちを確かめ合った夾と透もまた、新しい二人の未来へと一歩を踏み出す――十二支ドラマ、感動の完結!!

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最愛の母を亡くし、テント暮らしの女子高生・透をひょんなことから迎え入れてくれた草摩家。
そこに住んでいた同級生の美少年・由希を始めとする、草摩の一族には、異性に抱きつかれると動物に変身してしまうという秘密があった。
かつて十二支を結んでいた遠い約束に、今も彼らがとらわれていることを知っていった透は…。

ファンタジーの設定を盛り込みながらも、家族の在り方や友情について優しく包み込むように描く作品。
草摩家を筆頭に、個性豊かなキャラクターが次々に登場。
同年代女子がそろえば推しメンについて討論になることもしばしば。
由希派?夾派?という問いには皆が一家言持っていることでしょう…!

ラストに向かうにつれ、それぞれの心をときほぐしていくモノローグに涙の連続です。
再アニメ化にも納得の、何度読んでもあたたかい気持ちになる名作!

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匿名

ネタバレ 購入済み

人間の醜いところ、コンプレックス、疲れたときしんどいとき、どんな時も受け入れてくれて、自分も元気になれる漫画です。フルバからもらったたくさんの言葉を大事にしたい。

みんなが前に進んで、今日子さんの許さないの真相も分かってよかった!!

#感動する #深い #泣ける

1
2021年05月18日

ネタバレ 購入済み

何度でも…

何度でも読み返したくなる。透に会いたくなる。
理不尽な環境や、普通じゃない環境や、色んな負の連鎖でホントにこじれまくった皆の時間が、透の優しさや暖かさで、涙や悔しさで、少しずつ溶けていって、最後にあの二人も、皆も笑顔で居られて、透の幸せを心から願っていて、読んだ後に温かくなれる。途中、しんどい所もあると思うけど、是非最後まで読んで欲しい!

0
2022年01月05日

Posted by ブクログ

ネタバレ

人生に一度は読むべきです、と言いたい。
とても重いけど、考えさせられる話。
生きろ、というメッセージがひしひしと伝わってくる。
考えるだけで泣けてくるし、何度泣いたことか。

再読すると、見方が全然違って面白かった。
前は幼過ぎてわからなかっただけかもしれないけど。
あとは、なんとなく話が見えるから、どっちかというと紫呉の視点から見えるのかも。
はとりも結局ほとんどわかってたのかな。大人は食えないね。
というかどろどろに見えて、ほんとはとってもシンプルなことだったっていう。どっかで由希が言ってたけど。
ほんとは紫呉とアキトの問題に皆が巻き込まれたみたいな。
いい迷惑だ。特にリンと春とか、キサとひろとかに。かわいそう。
やっぱりアキトは女だったから男の十二支に優しかったのかって、それじゃあレンさんと一緒じゃないね。

透のお父さん素晴らしい人。そういう人に限って早くにいなくなってしまうんだな、と。そのあとのお母さんと透とのやり取りとか、もう涙なしでは読めない。透の話し方の意味とか最初は変と思ってたけど、そうだったのか、と。おじいさんはただぼけてただけじゃなかったんだとか、もう伏線がありすぎて。
キョウも、あの場面では手取れないのしょうがないって思いつつ、でも自分だったら透のような反応はできなかったんじゃないかって。
あと多分一番印象的だったのは最後に、キョウがブレスレットをひきちぎる場面かもしれない。
やっぱり彼の中ではそれが一番の枷だったんだろうって思った。
それをよくわかってる作者はやっぱり彼らの生み親なんだなって、当たり前なんだけど。あそこで、抱きしめるじゃなくて。ブレスレットを破棄するんだなって。みんなそれぞれの反応の仕方に心動かされました。自分の一部だったんだも悲しいよね。
でもはとりのタツノオトシゴが冗談だったら、先代とか先先代とかは本当に辰になってしまってたのかな??それは確かに怖いな。

本当にこれだけの話を、これだけの登場人物をまとめあげた高屋奈月はものすごい人だと思う。
強いて言えば楽羅に幸せになって欲しかった.... 道場の人と一緒にならないかなと勝手に思ったり。

透とキョウがどう生きたのかすごく気になるところ。
でもみんななんだかんだ言って、よく遊びに行ってそうな。
お正月に毎年草摩の家に帰る代わりに透家に行ってそう。笑

前、プラチナガーデンに似てると思ったけど、全然違いました。

0
2012年02月06日

Posted by ブクログ

ネタバレ

内容(裏表紙より)
ついに十二支全員の呪いが解け、皆がそれぞれの道を歩き出した。由希、慊人、そして気持ちを確かめ合った夾と透もまた2人の未来へ向けて旅立つ。大感動の十二支ドラマ、ここに完結。

******************************

私が好きなマンガ、ベスト1、2を争うコミックです。
名言がたくさん入ってます!!

元気になれるマンガ。
恋愛も、笑いも、進路も、生き方も、すべて詰まっています。

主人公の透に好き嫌いが分かれると思いますが、多分キャラクターが多いので好きなキャラクターは出てくるはず。
しかし、やはりキャラの出番の多い少ないが出てくるので、そこが難点ではあります。

0
2011年02月03日

Posted by ブクログ

ネタバレ

何が斬新だったって連載当初一見三角関係にしか見えなかった三人のうちの透と由希が実は表主人公/裏主人公という位置づけで男女の垣根を越えた親愛の情を築き上げたことが証明されたラストですよね。個人的にあまり見たことのない落ちだったので鮮烈な余韻に浸れました。そして作中最も好きで最も泣かされて最も応援していた由希が最も成長してくれたことが一番に嬉しかったです。生徒会メンバーと関わりだす前後の時期の、透がくれた分け隔てない愛情から独り立ちし今度は自分の力で自分を歩くと前を向いた姿勢が、か細く淋しく心許なく映りながらも仄かに光るようで眩しかったです。いや、もう、真知と幸福になってくれたことが本当に嬉しくて本当にお目出度くて号泣であるスマン正直真知が登場した辺りから主役カップルよりギラギラ食いついて追っていました。由希、あなた男だったのね。かなり男を見せてましたね。すごい真知のこと攻めてて驚きときめきつつも笑いました。真知がほんに可愛いようううう。由希が透から与えてもらったように真知も由希から与えてもらって、でも透と由希のように敬愛だけでなくお互いが戀(に分類されるであろう感情)を含め気持ちを深めていって、なんていうか透と由希ももしも夾がいなかったら結構な割合でそういう関係になっていたような気もするので、完全にこういうのってタイミングの問題というか、人同士の機微って未知数だよね…としみじみしました。何が云いたいかというと紆余曲折経てこの世界の中でのたった一人をお互いと決めた由希と真知の末永い倖せを祈っていますということです。それは作中の全ての登場人物に云えることなんですけれども。個人的に一番辛口で味な成長をしたのは紅葉なんじゃないかと思いました。母君の「行ってらっしゃい」がそのまま「未来へ行ってらっしゃい」という意味なんだなと泣いた。ノーチェックだった分個人的に衝撃だったのはやはり紫呉兄さんと慊人さんではないでしょうか。これも正直云うと途中まで全然性別に気づいていなくて(男性と定めて見た場合の慊人さんのビジュアルが好みすぎたのも原因)、紅野さんとの随分とまあ艶かしさ前面に出したやりとりに花ゆめはいつからBLを赦した…!とカルチャーショックだったのですが、物語が半分越した辺りから線がまろやかに描かれ出したので、あ、そうですよね、女性ですよね、と把握。いや、昼ドラでしたね…笑。二十歳もいい加減越した大人同士の意地の張り合いドロドロすぎる。凄い良かったですけど。夾と透二人の老いた姿を最後描かれたのは、生きて死ぬまでの時間の長さ重みを見てわかるようにしたかったのだろうかと斜めな見方をしまして、これもまた良い終わり方だったと思います。ですが本当のラストはそれの一歩手前の、由希から透へ贈った言葉の花束なんだと思います。あれは由希が代表してフルーツバスケットという物語の主人公であった透へ捧げたものであったと同時に、読者へ向けた作者様からのいろんな思いを包んで渡した、それぞれ自分の日々を生きていかなきゃいけないそれぞれの人々へ捧ぐ慈愛に満ちたエールだったんだと思います。ファンブック未読なのでてきとうなことぶってますが。解釈は自由よ。本当に、響くモノローグが沢山に出てきて、噛みしめたい言葉がいっぱいに溢れた漫画でしたよね。読めてよかった。今更ですが高屋先生お疲れさまでしたありがとうございました!『星は歌う』も近いうち拝読させて頂こうと思います。

1
2011年03月05日

Posted by ブクログ

ネタバレ

※全23巻の感想をまとめてこちらに。

読み始めたきっかけは…たしか“ギネスに載ってる少女漫画”って話を聞いたから、だったかな?

透みたいな子は…なんていうか、すべての人の拠り所的な存在だよね。((-ω-*)ウンウン
でも、もっと狡くて人間臭い様なとこも見たかったな~。
ってか、最初絶対由希とくっつくと思ってたのに、そっち(夾くん)かーい!みたいな。笑
いや別にいいんだけど、どこ?どこで恋に落ちたん??って、読解力のない私には謎だったw
(でも恋ってそういうもん?♡)

心の機微が忙しないというか、ここまで人の内面に入り込んでくる作品って少女漫画ではそうそうないと思うので、なかなか新鮮だった。
自分は自分をどう思ってるのか?
自分が人をどう思ってるのか?
他者が自分をどう思ってるのか?
…色々考えさせられた作品だった。

0
2022年09月19日

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