あらすじ
阿良川一門の次世代を担う二ツ目で行われる四人会の出演権を手にするため前座錬成会に臨んだ朱音。四人会出演には錬成会で1位になることが絶対条件。1位候補の呼び声高い朱音だったが、予期せぬダークホース出現と、敗北を糧に技術を伸ばした彼女の再登場に出演権争いは苛烈を極め――!?
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Posted by ブクログ
選考会でやる演目をまいける兄さんから教わることになったあかね。
・客ウケのいい噺
・自分にあう噺
・父親の芸
まいけるが教えるのはこのうちの一つだけ。そしてそれを決めるのは、あかね自身だという。
あかねが選んだのは、きっとコレをやったら優勝間違いなしの客ウケが良い噺!でもなく、
自分の芸に会っている噺!でもなく、
まいけるがあかねの父、志ん太から学んだ噺をそのまま志ん太の教え通りに教えると言われた噺だった。
自分の目指す落語家とは?
ふと考えた時にパッと思いつかなかったあかね。もしかして自分には個性がないのかもしれない?
そう思うが、どの噺を教わりたいかと聞かれ、あかねはすぐに父親の芸を選んだ。
あかねがなりたい落語家、それは志ん太(父親)のような落語家だからだ。
まいけるが語る噺は、志ん太から教わったままにあかねへと伝授される。そんなまいけるの口調仕草が父親に重なり、そうだ、自分の見てきた落語は、ここにある。
それから志ん太の事を知る人に落語家としての父親はどうだっかと訪ね回り話を聞いていくあかね。
それでも答えは出ない。
それに、教わった演目、”替り目”は酔っ払いの夫とそれを解放する妻という夫婦間に流れる空気感が1番重要な演目であり、それを未成年でお酒も飲めない恋人も居ないあかねに”熟年夫婦の空気”をどう出させるのか。
母親に父親の事を聞いていた時、母親はつい寝落ちしてしまう。そして起きた時に聞こえてきたのは”誰か”と話をしているようなあかねの声。こんな時間まで起きて何をーー?そう思って振り返った母親が見たのは、あかねが1人、机の上で父親とお酒を飲みながら話をしているような光景だった。
きっと目に映ったのはただあかねが座っている、その姿だけだっただろう。でもその目の前にはお酒を飲みながらあかねと話す父親の姿がきっと見えたに違いない。そう思うと胸にグッとくるシーンでした。
Posted by ブクログ
第五十四席~六十二席
前半は前座練成会の話。まさかの声優ひかるが現れたのと、ダークホースが現れたので穏やかではない。
それでも四人組選考会には参加できるようになり、二ツ目のまいける兄さんに稽古をつけてもらえることに。
ここからは、芸の世界ならではの大きな課題に直面した、という感じです。
自分の持ち味とは?な話になってきました。
また、まいける兄さんから選択肢としてチョイスされたネタが「客ウケのいいネタ」「あかねに合いそうなネタ」「お父さんが四人会の推薦を勝ち取ったときのネタ」ときた。
ま、あかねがどれを選ぶかは一目瞭然でしたが、このネタのためにあかねが動き出した。
こういう展開は私はとても好きなので、ますます楽しみになってきました。
でも、この話は少年ジャンプにしてはちょっと年齢層高め狙い?本来のジャンプの読者層はこの話、わかるんだろうか。
少年ジャンプも最近は電子で読めるようになっているから、読者層が上がってきているのかもしれませんね。
燃える!
噺家として一歩一歩成長していくあかね。そのあかねに屈辱を覚えさせられたライバルが牙をむくのか?全国の老若男女に落語の新しい世界を広げていくこの作品。次巻が待ちきれない!
Posted by ブクログ
題材は落語だけど、少年誌連載のものだけあって、好敵手や仲間がそれなりに大きなウエイトを占める。そのあたり、同じ題材の”昭和元禄~”あたりとは違った面白さがありますわな。
匿名
いよいよあかねちゃんにライバルが出てきてこの先がどうなるのかとても楽しみになってきました。あかねちゃんが演目が本当に正しかったのかも知りたいです。
前座の戦い
どういう形でまた戻ってくるかが気になっていたひかるが早くも登場。
今回は本格的な噺のシーンはないが、父親とも向き合ってどういうアプローチになっているのか。