あらすじ
老人ホームでの享二の営業に同行し、前座を演ることになった朱音。相手の喜ぶ落語をするために朱音が出した答えとは――!? その後、朱音は学生向けの落語大会が開催されること、そしてその審査員長を阿良川一生が務めることを知る。大会出場を切望する朱音は師匠の志ぐまからある条件を出され…!?
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Posted by ブクログ
居酒屋「海」にて「気働き」を覚えたあかね。兄弟子の享二に営業先で披露する。
今までのあかねの落語は、ただの落語の押し付け。豪速球をボールにしてるようなものだったが、教えて貰った気働きで、会場のお客さんの心をしっかり掴み、成長を見せる事ができた。
終わった後のあかねは「また少し落語を好きになれそうです」と享二に向かって笑う。
始まる前には髪を結び、終わった後は髪を解く。
何気ないその仕草ってあかねにとって多分スイッチで、
読んでる私たちにも何か惹き付けられるものを感じる。
さて、営業先でのお披露目が終わった後は、あかねの進路についての二者面談。
落語家になる、というあかねに先生は一時の勢いで博打のような進路を決めるべきでは無い、進むべき大学を決めるまでずっと面談を続ける、と厳しく突き放す。
しかし、そんな先生に第一話であかねと喧嘩し嘘泣きしていたジャンボが「あかねの覚悟をちゃんと見て欲しい」と先生を落語の寄席に誘う。
そこで見たあかねの姿はーー
そして、学生落語選手権大会「可楽杯」への出場。
アマチュアの大会に出ると言うことは、「私はプロじゃありません。アマチュアです。といっているようなもの」
既に志ぐま師匠に弟子入りが決まっているあかねにとって、それは大変不義理なことだと兄弟子は咎めるが、あかねにはその大会になんとしても出たい理由があった。
そして師匠に相談すると、出場を認める代わりに、ある条件を出されるーー
じわじわ熱い
熾火から火が見え始めた2巻目。
足りないものを把握して、噛み砕いて飲み込んでいく、その感覚が手触りというか、読み手にありありと伝わってくるなまなましさが好きです。
どんどん楽しみになる
あかねちゃんを自分のイメージの落語家さんに重ねて知らぬ間にみている
この場面では美馬さんかなぁー
寿限無のシーンでは、ぷりん亭芽りんさんかな!
妄想想像しながらメチャクチャ楽し〜
勉強熱心な兄弟子は,ポン太さん?信楽さん?わんわんわん色んな方が浮かんでくる
あーーーはやく次が読みたい
Posted by ブクログ
購入。
本誌も読んで知ってるけど、作者様応援!(笑)
まとめて読んでも、面白い。
子供と一緒に読んでて楽しめる。
続きも知ってるけど(笑)やっぱり気になる。
色んな人におすすめしたいマンガだね。
Posted by ブクログ
”昭和元禄~”が思い浮かぶし、同作同様の傑作を期待してしまうけど、本作は違わぬ出来で嬉しい限り。実際の落語、CDでは全然ピンとこなかった過去があるんだけど、現場の雰囲気込みで味わえば、きっと違う景色も見えてくるんだろうな。機会があればライブで触れてみたい。そんな気分も湧いてくる。続き楽しみ。
巻数の浅いうちに是非!
1話1話の熱量がすごくて、ワクワクする。
バトルものみたいな派手さが無いのでは?と買うのを躊躇している方がいるなら、そんなことはない!と声を大にして言いたい。
ジャンプ読者の皆が大好きな、仲間との出会い、修行からの成長、天下一武道会出場(?)の流れがしっかりと受け継がれています。
お話もキャラも絵も魅力的、大人も子どもも楽しめるエンタメ作品!
これから
いろんなとこで話題になってる本作。
落語を題材にした作品に共通するのが、
上達の度合いやコンテスト、大会などの結果を、
音のない漫画でどうやって表現し読者を納得させられるか、が課題かなあ。
今作も次巻以降が大会のようで、楽しみでもあり、心配でもあり。
Posted by ブクログ
突き抜ければ個性_愚直にやれ 批判は擁護と賞賛の声に変わり_破門騒動を伝説だと讃える奴まで出て 一朝一夕で出来る芸当じゃない 見もしないで決め付けるなんて_それこそ短絡的じゃ 娯楽が溢れる現代で落語という文化の火を絶やさない為に_やれる事をやらないとね 寿限無は元々過ぎたるは猶及ばざるが如しの皮肉が込められた噺だよ 君の言い立ては未だ音だね_言葉になって無い_助言はここまで後は自分で良く悩み考えなよ_学は及ばざるが如くせよだ 調べる事で噺に対する理解が深まる_そしたら…今より面白く演れるようになるかもしれない_逆に調べない理由を教えてよ 貪欲に学び得た知識を噺に活かす 知る事で落語に活きる事は沢山有る_でもそれは本人の意欲が有ってこそ 噺によってはマクラがサゲの伏線になっています
Posted by ブクログ
帯や宣伝で散々言われてることですが、落語の雰囲気を漫画の技術で上手く表現していると思います。
あまり動きがない落語のお話なのに、読むとしっかり「ジャンプで連載されてそう」感があるのが面白かったです。
落語はCDでしか聞かないので、グイグイ迫ってくる来るライブ感も目新しいマッチングに感じました。
私が知らない噺をやってくれたのも良かった。こぐまさんの落語は1度聞きに行きたいな〜と思いました。
今後の展開が楽しみです。
Posted by ブクログ
兄弟子やバイト先の面々から学びを得て、日々精進するあかね。成長を続ける彼女が挑むのは、学生落語選手権大会「可楽杯」。その審査委員には阿良川一生が待ち構えます。父親との因縁がある彼の存在は、当面のラスボス。あかねのレベルアップを見せつつ、大きな存在との因縁を回収しようとする展開。
落語という見慣れないジャンルであるけれど、物語は王道をゆきます。
これってあれだ、『アイシールド21』で感じたわくわくさと同じだ。
見慣れない聞きなれないジャンルの物語ながら、王道の展開に引き込まれてゆく楽しさ。いいね。こぐま兄さんの「知るおもしろさ」というのが体現されていると思います。
漫画だけでなく、さまざまな娯楽には「知るおもしろさ」が隠れているというのが自分の思いであって、それぞれの作品で知ることができた知識が、違う場面で繋がったりすることが大変に嬉しい瞬間です。雑学の喜び。
知識を溜め込んで、知恵として醸成、それが教養になっていくんじゃないかな、と思います。
進路相談で「落語家になるから就職も進学もしません」と宣言したあかね。チャットモンチーのエピソード思い出しました。一見そうは見えないけど、心中にはぶっとい柱があるのです。そういう人は魅力的です。
可楽杯を勝ち進んでラスボスとの対決!となるかどうかは3巻のお楽しみ。
上り調子に来ているけども、それだけでは打ち破れない存在が立ちはだかる。そこで自分が歩んでいる道行きの、深さ遠さ細さを知るというのも王道です。
困難に立ち向かう姿。それもまた人の魅力です。