まさきとしかのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ不妊治療、流産を経て授かった幼い息子を亡くし、その後に生まれた妹に対し兄の生まれ変わりである事を押し付ける母。ある時から急に「娘は娘」とハシゴを外したものの、娘はトラウマを抱えて今やストーカー。
その家の隣に住む、一見ダメ親風のシングルマザー。実は暴力夫から逃げている、幼い息子想いの良い母親…と思いきや、やっぱり実はダメ親。成長した息子もなかなかのダメ野郎で最終的には変死。
姉には異常に優しいのに弟には辛く当たる母。モンペ母が姉の友達に傷害事件を起こして一家離散、姉は死んだ男の子の生まれ変わり、と言い張り引きこもり。弟は人に距離を縮められると拒否してしまう、こちらも揃ってトラウマ持ち。
毒母親とトラウマ子供たちばかりが登場し、最終的にはなぜ現在の状態になっているのか、は分かるけど、子供世代のトラウマについてはなんの問題も解決せず、話は終わり。ミステリー感は薄く、読後感も悪し。まぁまぁかな -
Posted by ブクログ
ネタバレ一貫性のないつぎはぎのような性格。
笑顔でピースサインをする彼は、一体何を思っているのかー。
気になって読み進める。
人間は複雑。簡単に、わかるものではない。
弁護士の貴子自身、家族の関係に思うところがあるのに、家族神話に、はしりがち、冷静で7年間妹に会っていないという発言から、関係性が薄いと判断したり、それほど悲しんでいないと勝手に思っていたり。楠生を救う会の女性たちに対しても…。
楠生にしても、音信不通の関係性であっても、楠生を救う会の女性たちも、人付き合いが悪い人間であっても、見えている部分だけが彼らのすべてではないということ。
貴子は、何度も見えない部分に手を伸ばそうとするけれど…。
拘置所にいる楠生に助けを求める真美の行動、それに答える楠生。
楠生にとって、彼女はどんな存在だったのか、何故そこまで…?で一気読み。
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Posted by ブクログ
ネタバレ終始、どんよりと暗く重い空気に満ちた小説。
ミステリーとしての謎は解決されるのに、スッキリしないベタつくような後味の悪さから逃れられない、そんな物語を求める方にはオススメの1冊。
ただ、内容的に、現在進行形で毒親に苦しめられている人は読まない方が良い。
「完璧な母親」という言葉自体にはマイナスな要素は無いはずなのに、この言葉に漂う不穏な気配は何なのだろう。
読み終えても、それが晴れることはありません。
幼い子の人格に母親が如何に強い影響を与えるのか。そしてそれから逃れることは一生できないのではないか。そんな風に感じられました。
「完璧な母親」である知可子が息子を失ったことは本当に悲しい出来事であるのだけど、「産み直した」娘にそれを植え付ける過程の残酷さがとにかくエグい。
それでいて、自分だけはその「呪い」から逃れ「娘を娘として」切り離し、自分が「救った」他人の母子に勝手な夢を見続け、現在は娘に対し「良き普通の母」であろうとする姿。何も知らずに…。
最後の最後まで知可子は何も知らないまま物語は終わってしまうので、そこが最もモヤモヤする。後味の悪い話が好きな身としては、なかなか良い。
気になるのは、知可子の夫の死。不倫のことは知っていたわけだし、知可子が間接的に殺したのではと疑っていたのだけど、大して触れられなかったから本当に何もしてないのか…?
「家族」の形にこだわっていた知可子が自らそれを壊すとも考えにくいけど、そのまま夫を許すとも考えにくくて、その辺りが気になったかな。 -
Posted by ブクログ
まさきとしか、の他の本はもっとストーリーの輪郭がカッチリしてて、どんなふうに読めばいいか分かりやすかったんやけど、、ちょっとなんか読みにくかった?感じ。
でも、良かった。…今までずっと、自分の子どもを愛し抜く守り抜く覚悟もないのになんで産むの?って思ってた。 ネグレクトとか虐待とかさ、その子の人生の責任が取れないなら、産まんかったらいいのに、って。そんなんで母親父親になるなって。
でも、それは自分が愛されて育ったからそう考えるだけで、私の想像力が足りてないんかな。母親も父親も、戸惑ったりわが子であれど疎ましく思ったり、自分の人生で優先したいことがある、、ひとりの人間として。
子どもにとって親は常に完璧であることを求められがちな世の中やけど、親の心身も健康で、できるだけ自然体で、いろいろ助けてもられる世の中になればいいな。「親は子に愛を注ぐもの」っていうプレッシャーを世の中が押し付けすぎないように。そしたらもしかしたら、変な歪みが減るかなぁ。
線香のか細い煙を冷たい風がひきちぎっていく。
心臓がせり上がってくるようだ。
黒く冷たい水が、宝子の胸にひたひたと染み入ってきた。
流した涙を自分の胸に溜めるように泣いていたのだ。