内藤正典のレビュー一覧

  • トルコ 建国一〇〇年の自画像

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    2025.11.20
    この30年のトルコがよくわかる良書
    トルコは親日国なのだし、もっとトルコとうまくやったほうがよいと思う。日本国内ではクルド人の問題もあるが東海地方ではさほど話題となっていない。

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    2025年11月20日
  • イスラームからヨーロッパをみる 社会の深層で何が起きているのか

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    アメリカで2025年1月20日第二次トランプ政権が樹立した。トランプ大統領と言えば第一次政権の際、イスラエルの首都をエルサレムと認め、イスラム社会から激しい非難を浴びた、超イスラエル寄りを政策に掲げる人物である。トランプ氏自身は敬虔なキリスト教徒(自身はプロテスタント、福音派はトランプを熱狂的に支持)であるが、身内にユダヤ人が居ることはよく知られている。その様なトランプ氏が再び大統領に就任したのだから、過去にあったイスラムとの対立の懸念が再発するのは当たり前のことだ。また現在はイスラエルによるパレスチナ侵攻中の最中であり、トランプ氏の介入で一時的な停戦状態にはなったものの、諸外国から見たイスラ

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    2025年01月24日
  • 分断を乗り越えるためのイスラム入門

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    イスラム教についてあんまり知らなかったんだなあと改めて認識した
    全てはアッラーに任せるという姿勢や、来世のためにという考え方はすごく魅力的だと思った

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    2024年05月24日
  • イスラムの怒り

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    知りたかった疑問が体系的に理解できた。
    ムスリムを誤って判断していた。
    過去の情報操作によるものなのだろう。次はイスラエル建国について読んでみたい。

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    2024年04月26日
  • 自壊する欧米 ガザ危機が問うダブルスタンダード

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     10・7に始まるイスラエルのガザ侵攻を止めることができない欧米中心の国際秩序を「リベラルのダブルスタンダード」という観点から厳しく検証する。米国の若年世代の政治動向をウォッチしている三牧氏の議論は、バイデンの筋金入りの親イスラエルぶりを指摘する一方で、米国内部が決して一枚岩ではないことを示すものとなっている。
     一方で内藤氏は、トルコから見たEU、米国、イスラエルという視座を提示するが、エルドアンの政権をどう評価できるのかがいまひとつわからない。エルドアンといえば強権的なメディア統制を行っているとされるが、そのようなイメージも歐米メディアによるバイアスということなのか? ウクライナ戦争が始ま

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    2024年04月25日
  • 分断を乗り越えるためのイスラム入門

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     イスラム教は旧約聖書を同じくする宗教の中で最も新しい宗教なので、それ以前の預言者であるモーゼもキリストも認めていますので、他の宗教に対して寛容な宗教なのですが、私たちはイスラム教は排他的な宗教であるかのように思っています。却ってユダヤ教はユダヤ民族の選民意識を、キリスト教は三位一体というキリストを預言者ではなく神と位置付けるという強引さが他の宗教に対して不寛容にしています。
     私たちはイスラム教を全く理解していないのに、イスラム教よりはキリスト教の方が正しいという偏見を持っているので、イスラム教徒がなぜ増えているのかも、パレスチナ問題もわかりません。この本はイスラム教のことをとてもわかりやす

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    2024年04月19日
  • イスラームから世界を見る

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    ネタバレ

    あなたはイスラームをちゃんとわかっていますか?

    10年ほど前に出版された本だが自分の知らなかったことが多く勉強になった。イスラームの「法」とはどのようなものか、それぞれの国がどのような歴史を辿ってきたか、「アラブの春」の西洋的な視点のズレなど。特に勉強になったのは西洋の民主主義というのが宗教と政治を分離させる世俗主義であり、宗教的なものを政治や国家に持ち込むのを「遅れている」と見ていること。だから無理にも「進んだ価値観を教えてやろう」とイスラームの考えを無視し、自分たちの価値観で判断して動くから混乱を産んでいる。

    アメリカやヨーロッパとイスラームはこの先どうしていけばいいのだろうか。そして

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    2024年02月25日
  • トルコ 建国一〇〇年の自画像

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    オスマン帝国崩壊=トルコ共和国建国100年の節目に出された本書。トルコ近代史と内政/外交事情について知ることができたが、この分野初見の私には少々難解だったので、再読の必要性を感じる。

    2023年の大統領選挙。ウクライナ戦争での対応(ロシアへの経済制裁を行わない、フィンランド・スウェーデンのNATO加盟に条件を付ける等)もあってか、エルドアン大統領は特に日本や欧米では「独裁者」「(やや差別的ニュアンスを含む)イスラム主義者」「差別主義者」のようなイメージで批判される報道が多かったように感じるが、本書での解説を読むに、かなりバランス重視のスタンスであると理解した。

    世俗主義とイスラムの両立は絶

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    2023年12月15日
  • 分断を乗り越えるためのイスラム入門

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    イスラム国が猛威を振るっていた頃、メディアの露出が多かった著者による、最近のイスラム教徒についての本。以前テレビで解説を聞いていた頃のように、わかりやすく、非常にフラットに世界を見ている。ただ、入門と謳っているが、ある程度の知識がないと読むのが困難かもしれない。

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    2023年11月21日
  • トルコを知るための53章

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    文明の十字路、トルコ。近隣諸国と絶えず緊張関係のもとで生きてきたトルコの人たち。そもそも国境すら時々で大きく変わってきた…。アジア大陸の東端、日本。西端に位置するトルコ。言葉、民族、宗教、文化、習俗、領土、いずれも乱暴に言えば均一の日本人に、トルコの歴史の層の厚さからくる“いま”は到底理解できないか。頭で考えても仕方ないので現地に行ってせめて数千年の歴史の一端に触れてこよう。

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    2023年11月20日
  • 分断を乗り越えるためのイスラム入門

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    イスラム教について無知だった自分に気づいた。

    男尊女卑な宗教ではない!女性に教育を受けさせなかったり、ヒジャブを被らないと殴られるなんていうのは間違い!

    トルコが一貫して戦争の終結を呼びかけているのは、女性や子供を傷つけてはいけないという「イスラム的道徳」に裏打ちされたもの!

    イスラム教徒は、他人の宗教を気にしない!キリスト教徒は、お前は何を信仰している?と聞くけれど。。

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    2023年11月12日
  • イスラームからヨーロッパをみる 社会の深層で何が起きているのか

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    現代イスラム地域研究が専門の著者が、イスラム側から眺めた現代の相克。西欧の視点、キリスト教の側からイスラムを分析したものを読むことが多かったから、バランスをとる意味でも有益な本だった。特に地理的にも歴史的にも東西の文化が交わるトルコに関する記述は学びが多かった。
    「多文化主義」という言葉も、この本を読みながら定義しなおすことができた。フランスの世俗主義、ライシテ、公的領域における非宗教性と、すべての宗教を平等に扱う制度の異同。非宗教性が国家原則になっているということは、多文化主義が根付く素地がない、という解釈。コミュニティごとに分かれて国家に参画するという考え方と、人種でも民族でもなく、個人と

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    2023年11月08日
  • トルコ 中東情勢のカギをにぎる国

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    トルコの地理的、政治的立ち位置の面白さに魅了された!日本もトルコみたいに外交能力があって、大国にも臆せず自国の主張を貫ける有能な人物がトップにいたらなあ…と羨ましくなったよ。というかそういう人が首相になるべきだよね。あんなんじゃなくてさ。中東についてもっと勉強しよう。

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    2023年11月04日
  • トルコから世界を見る ──ちがう国の人と生きるには?

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    ボリュームは少なく読みやすい。若者向けだけど、イスラエルのニュースを日々見ていると、あらためて思い込みや偏見に自分自身が染まっていないか?と自問。

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    2023年11月03日
  • 外国人労働者・移民・難民ってだれのこと?

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    イスラム教徒、イスラム国、難民受け入れをしているヨーロッパ各国などを実際に旅し、移民や難民とコミュニケーションをとってきた著者だから言える肌感覚での難民問題、移民受け入れ問題について、説得力ある話で考えさせられた。また機会があれば読みたい。

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    2023年08月26日
  • イスラムの怒り

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    パレスチナ問題やデンマークのムハンマド風刺画の件などの具体的な時事や歴史的背景から、非ムスリムが超えてはならない一線とは何かについて解説した本。高校の授業で無理やり暗記しただけの中身のない知識に血肉が付いていき、イスラム圏のニュースの見方が変わる。同著者の「イスラム-癒しの知恵」とともに読むとさらに理解が深まって面白い。

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    2023年08月06日
  • イスラム――癒しの知恵

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    そういえばイスラムについて何も知らないなと思って手に取った。やはりここに書いてあることは知らないことばかりで、とても興味深いと同時に自分の無知を恥じた。イスラムに対する自分のイメージが、いかにメディアによって作られた偏見に基づいているかを思い知らされる一冊。これを読んだ後はイスラムの人に対する見方がガラッと変わる。

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    2023年08月03日
  • トルコから世界を見る ──ちがう国の人と生きるには?

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    高校生~大人向けであれば星5、中学生向けだと星4。内藤先生の著書としては易しいけれど、本シリーズの他書とくらべると内容が濃く言葉遣いも難しいので、中学生読者は驚くかもしれない。中学生に読めない内容ではないけれど、興味の薄い子どもは途中であきらめてしまいそう。ほかの方のレビューを見ても、中学生というより大人に読まれている様子。ふつうの中学生に向けては、内容を抜粋し、よりやさしい言葉で言い換えながら紹介する必要がありそう。それでもメインテーマであるところの「ものさしは一つではない」は多くの中学生に考えてほしい。

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    2023年07月21日
  • トルコ 中東情勢のカギをにぎる国

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    現代国際情勢におけるトルコの役割とその存在価値について、解説した著作。2015年出版なので情報は古いが、東西の橋渡しにして西側から見たイスラーム圏の窓口、そしてNATO加盟国という、トルコならではの独自のポジショニングが興味深い。

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    2023年06月15日
  • トルコから世界を見る ──ちがう国の人と生きるには?

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    内藤正典『イスラームからヨーロッパを見る』<岩波新書>を読んでいたのだが、中東事情やイスラム教等々について、あまりに分からないために挫折した。そうしたわけで、新書の中で出てきたトルコを事例に、同じ著者の本書を読んだ。

    現在、西欧世界では、「イスラム」という言葉を聞いただけで「嫌な感じ」を受ける人が増えており、日本でも同じように、イスラム教の信者というだけで怖いと感じる人も多い。筆者は、こうした態度に対して、「私たちは果たしてイスラムのことをどれだけ理解しているでしょうか?」と投げかけ、知らない文明や文化について、簡単に好き嫌いを口にしてしまうことの危うさを指摘する。そして、「日本のものさし

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    2023年02月04日