内藤正典のレビュー一覧

  • イスラム戦争 中東崩壊と欧米の敗北

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    ネタバレ

    一般向けに書かれたイスラム文化書では、内藤先生の解説がとてもわかりやすいと思う。
    一番わかりやすい本は『となりのイスラム』だが、本書も難しい内容ではない。
    なるほどとうなった部分を挙げる。

    <人頭税について>
    テロ組織が異教徒を人質にして身代金を要求することは、人頭税の一種ということ。
    欧米はテロ資金の源になると批判するが、イスラムにはイスラムの考え方があり、相手の文化を知らなければ、相互理解(=平和)には結びつかない。
    地獄の沙汰も金次第という言葉が頭をよぎった。

    <人材不足>
    中東のエキスパートが不足しているということ。
    そもそも中東に興味を持つ人が今後増えるのかどうか怪しい。
    ニュー

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    2017年03月16日
  • トルコ 中東情勢のカギをにぎる国

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     中東崩壊の危機のなかで唯一、民主化と経済発展に成功した国。しかもそれを「再イスラム化」によって実現した国として、トルコの重要性を説く。
     トルコ人の大部分はスンニー派のムスリムである。しかし、トルコ共和国建国の父であるムスタファ・ケマルの意志・遺志により、トルコはイスラムを徹底して公の場面から切り離そうとしてきた。本書は第一章・第二章で、トルコの建国から近代化と脱イスラムの歴史を説き起こし、つづいて「再イスラム化」の過程を描いていく。ここらへんの流れはたいへんわかりやすい。
     第三章はヒズメト運動、第四章はトルコと欧米諸国との関係、第五章はトルコと周辺(の中東)諸国との関係を解説。アメリカの

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    2016年04月10日
  • イスラム戦争 中東崩壊と欧米の敗北

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    イスラム地域研究の専門家が、イスラム国の台頭に至る中東地域の混迷について、歴史、宗教、政治権力、世界のパワーバランス等様々な角度から分析、解説し、今後の日本の取るべきスタンスを提言している。
    本書で著者は、
    ◆1979年のイラン・イスラム革命以降の米国の中東政策は失敗の連続であり、その原因は、イスラムに関する無知、先入観、偏見に根差した「イスラム・フォビア(イスラム嫌悪)」にある。
    ◆ムスリムには、同じ唯一絶対神から啓示を受けた「啓典の民」であるキリスト教徒やユダヤ教徒に対する憎しみはなく、彼らの敵意は、歴史的に自分たちを力で支配してきた英仏などの欧州列強諸国、シオニズムに基づく領域民族国家イ

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    2016年01月11日
  • イスラム戦争 中東崩壊と欧米の敗北

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    イスラムについて、本当に知らないことが多すぎる。政治家たちも日本のことを考えるのならこういう人の声に耳を傾けないといけないのだと思うが、安倍さんを始め政治家は金儲けばかり考えるので、9条を改正してまでも戦争参加へと進んでいくのだろう。怖いことだ!

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    2015年05月19日
  • イスラームから世界を見る

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    イスラム教から見た世界とイスラム教に縛られた人々の思考が初心者でも分かり易い本。
    著者の本はどれも読み進めやすいのでお奨めです。
    しかしながらクルアーンに則ったムスリムの行動を、信教の自由の名の下に一定以上認めるのか、その国の法規を厳密に適用するかで彼らが反社会的か否か、決まってきます。
    イスラーム国家ではない法治国家へ自らの意思で移住してきたムスリムの方々の中には、信教の自由による行為が常にその自由が保障されるというものではないことを理解せず世界各地で軋轢を起こす人々がいます。
    調和できない理由の一端は本書を読むと理解でき、これはまた本書が優れていることを表していると思います。

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    2015年05月07日
  • イスラム戦争 中東崩壊と欧米の敗北

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    テロ行為は決して容認しないが、イスラムを否定し無下に断罪する世論に異を唱える。世にはびこるイスラム・フォビアを憂い、そこまでに至った経緯とこれからに向けた提言を記した好著。

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    2015年03月22日
  • イスラムの怒り

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    ムスリムの人たちのことを全く知らなかったので入門書として読んだ。浅くわかりやすく書いてくれてるので読みやすかった。

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    2015年02月16日
  • イスラム戦争 中東崩壊と欧米の敗北

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    イスラムを巡る政治状況を歴史的背景を解き明かしながら平易に解説し、あるべき中東政策の処方を提示。西欧諸国の一方的な視点の怖さを痛感させられる。

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    2015年02月01日
  • イスラムの怒り

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    日本に住んでると自分も含めて「イスラム=怖い=テロ」程度の貧弱なイメージしかないかもしれない。
    価値観に善悪をつけられるものでもないと思うけど、もっともだと思う所、それはちょっとどうなの、と思う所、いろいろある。それらを考えるとっかかりになって良かった。

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    2014年05月12日
  • イスラームから世界を見る

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    女の身にとってイスラームってどうなんだろう。ヒジャブをかぶり、外出を控え、仕事の場を分けて、運動も男とは別に競技場を作らなければできないことは、この本の側からはどう見えるんだろう。

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    2013年10月03日
  • イスラームから世界を見る

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    イスラームについて、初心者にもわかりやすく書いた本。
    テロ事件以降、イスラームがおかれてきた環境についても書かれている。
    イスラームとはどういう宗教なのかがわかりやすく描かれていてよかった。

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    2013年07月09日
  • イスラームから世界を見る

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    イスラームというものがどういうものか,日本人はほとんど知らないのではないだろうか.丁寧な説明が非常に分かりやすい.また,近年のテロ等との事件や世界情勢について,イスラームの観点から解説されており,新聞等からは分からない思想を知ることができる.

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    2013年06月23日
  • イスラムの怒り

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    文化、宗教が違ったら考え方も変わってくるということを再確認できた。日頃からイスラム=悪の枢軸と考えてる人には是非ともよんでほしい。

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    2013年05月05日
  • イスラームから世界を見る

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    すごくわかりやすいイスラム世界の概観説明。
    イスラム諸国についてそれぞれの情勢を述べていたり、イスラム教の成り立ちや教えを説明したり、イスラム的な常識についての解説があったりと、かなり網羅的。
    ただ、著者のものの見方が かなりイスラーム贔屓なのでそこは注意しておく必要があるかも。

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    2013年03月09日
  • イスラームから世界を見る

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    イスラムはなぜ西洋的価値観と衝突するのか。
    この本を読んで、ものごとの受け止め方、解釈が違うのだとあらためて痛感させられた。そしてイスラムとはこうだというわたしたちの思いこみがいかに多いか。とても面白い。おすすめ。

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    2012年12月05日
  • イスラームから世界を見る

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    一般的な日本人であれば、どうしても西欧からの視点で、世界の物事を見てしまうが、この本は、イスラームからの視点で現状の国際状況をみるとどうなるか、非常に分かりやすく、かつ説得力のある内容で解説してくれる本。ナインイレブンのこともあり、どうしてもイスラム教徒を偏見視してしまいがちですが、彼らも我々と同じノーマルな人だということが、よくわかりました。
    著者自身、トルコ語を話すということもあり、アフガニスタンのカルザイ大統領含め、イスラム圏の有力者たちの直接インタビューの経験が豊富で、彼らから見たアラブの春、シリア内戦、アフガン問題やトルコ人によるアルメニア人大量虐殺事件、ムスリムのヨーロッパ移民たち

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    2012年11月15日
  • イスラームから世界を見る

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    イスラームやムスリムの考え方が分かりやすく書かれていて勉強になる。イスラームに人種や民族の違いは関係ないこと、イスラームと相容れない国民国家の理念のためにアフガニスタン情勢の収拾がつかないことなど、新たな視点を得られた。「おわりに」は感動的な内容。

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    2012年08月25日
  • トルコを知るための53章

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    「知るための」シリーズのトルコ版。半分以上前近代で占められていて、後半は現代トルコに関する内容。

    在日トルコ社会についても述べられていて興味深い。あとトルコがアフガニスタン、パキスタンと深い関係にあるのは初めて知った。

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    2012年08月03日
  • トルコを知るための53章

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     トルコの歴史から現代社会、文化までこの一冊で網羅している。
    僕が特に興味深く感じたのは「スカーフ論争」。イスラムの女性はスカーフで肌を隠すというイメージがあるが、トルコは世俗主義(政教分離)を強く推し進めた歴史があるため、「スカーフ」は宗教の象徴として公の場(大学など)では禁止されていた。「スカーフ」はイスラムの象徴であり、「イスラム主義」を政治の持ち込むという意思表示であるとみなされる場合もあるからだ。
    2012年7月にトルコを訪れたとき、多くの女性がスカーフを身に着けていたが、スカーフをめぐってそのような論争が繰り広げられていたとはそらなかった。大変勉強になった。

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    2012年07月23日
  • イスラムの怒り

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    ジダンの頭突きや江頭のトルコでの話とかからムスリムが命に替えても守ろうとする一線に迫る。ムスリムがいかに物事を考えているかを知り、非ムスリムの傲慢さに気付かされる。ムスリムと一夫多妻や性について、中東地域で十字軍まで共存していた三つの一神教、現代のムスリム欧州移民たちとイスラムの関係、スカーフを被る女性側の考え、楽天的な性格のイスラムなど、違った角度からものが見えるようになる。

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    2012年06月22日