内藤正典のレビュー一覧

  • イスラム――癒しの知恵

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     母のおすすめ本。日本に暮らしていると普段あまりなじみのないイスラームの考え方について(たぶん)わりと詳しく紹介してある。
     人間は弱いから規律を破ってしまうことがある、という前提で喜捨のシステムが組み込まれているというのが興味深い。「インシャアッラー(神の御心のままに)」(自分も他人も責めない)という考え方はいいなと思った。

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    2011年03月10日
  • イスラム――癒しの知恵

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    ネタバレ

     人間は弱いものだという前提の下、すべてを神にゆだねるイスラムの考え方が、自殺を少なくしているという説には考えさせられた。

     イスラムについて西洋からの偏見に満ちた見方を払拭する良書だと思う。

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    2011年02月11日
  • イスラムの怒り

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    [ 内容 ]
    06年サッカー・ワールドカップ決勝戦で、ジダンは何に激怒してマテラッツィに頭突きをしたのか。
    この問いかけから、イスラム教徒(ムスリム)は、何に怒っているのか、そして我々のイスラム理解はいかに間違っているか、なぜ西欧はイスラムを執拗に嫌うのか、をわかりやすく解きほぐす。
    ムスリムに対してしてはいけないこと、そしてそれはなぜいけないか、なども豊富な実例つきで解説。
    異文化交流への道を探る。

    [ 目次 ]
    序章 ジダンは何に激怒したのか
    第1章 「テロとの戦い」の失敗
    第2章 隣人としてのムスリム
    第3章 西欧は、なぜイスラムを嫌うのか
    第4章 すれ違いの相互理解
    終章 ムスリムは

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    2014年10月26日
  • イスラムの怒り

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    自分たちの持っているイスラムへのイメージが偏っているものであることを感じることができる本だ。
    トルコに行くとき、関西空港の中の本屋で買い、行きで読み切ってしまった。
    私にとっては、ぼんやり見聞きしている話の真相を、この本で理解するようなエピソードも多くあった。
    作者の名前に見覚えがあり、手にとった一冊だったが、読んでよかったと思う。いろんな人に読んでほしいなと思った。特にトルコに住んでいる友人たちに読んでほしいと思った。この本に書いてあることがすべてトルコで当てはまるというのではないけれど、知っておきたいような話もたくさん載っていたように思う。

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    2010年05月04日
  • イスラムの怒り

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    イスラムについての考え方が変わると思うよ。
    ただ講義の内容を前提にせず文面だけで読むと、
    かなりイスラムに肩入れしているように見えちゃうかも?

    新書なんで、言いたいこと言い尽くせてない感じです。

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    2009年10月04日
  • トルコから世界を見る ──ちがう国の人と生きるには?

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    トルコを通して見たヨーロッパは確かに歪だ。
    東西冷戦を終えて、今は対イスラムという図式がヨーロッパの中でできあがっているという話はなるほどと思った。
    日本でも問題になっている外国人問題だが、アジアの人を受け入れるのとはまた全く別のハードルがやはりあるなと感じる…。人の無意識が、差別を生む。共生までは果てしなく遠いと思わざるを得なかった。
    ちがう国の人と生きるには?それを国家単位でうまく示せている国は、現状どこにもないではないか。

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    2025年09月03日
  • トルコから世界を見る ──ちがう国の人と生きるには?

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    【目次】

    はじめに

    第1章 イスラムと政教分離のはざま

    イスラムの国ではないトルコ
    ケマル・アタテュルクの決断
    イスラム主義の台頭
    イスラム政党はどうやって民衆の心をつかんだのか
    スカーフ着用の自由を!
    イスラムと女性の自由
    民主化のジレンマ

    第2章 だれも正義の味方になれない民族の問題

    トルコ人であること
    憎しみは憎しみをよんで
    報道される民族問題のかげに
    ヨーロッパが残した傷痕
    正義をふりかざす前に

    第3章 素顔のトルコの人たち

    子どもはたからもの
    赤ん坊にとっての日本とトルコ
    日本人への熱いまなざし
    ヨーロッパ人のおしつけがましさ
    悲劇が紡いだ日本との関係
    バイラムおめでと

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    2025年02月09日
  • トルコから世界を見る ──ちがう国の人と生きるには?

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    著者のトルコの友人との会話、実体験が書かれてあり、トルコ人というの地図上の認識でなく、トルコで暮らす人々を知人や友人のような距離感で知れたように感じました。
    10代〜わかりやすい文章だと思います。

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    2024年01月28日
  • イスラム戦争 中東崩壊と欧米の敗北

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    イスラム戦争 中東崩壊と欧米の敗北
    著:内藤 正典
    集英社新書

    中東におけるイスラム教徒の紛争とはいくつか軸があるように思えます。
    本書は残念ながら総花的うまく軸を捉えて切れていないように感じました。

    基本:イスラム教とは何か
    軸1:アフガニスタンのタリバンから、イスラム国、ボコハラムに至る過激派の系譜
    軸2:シーア派とスンニ派との対立
    軸3:パレスチナをめぐる、イスラエルとアラブ諸国との闘い
    軸4:トルコの対ロシア戦略
    軸5:クルド人の情勢
    軸6:湾岸諸国の産油国の動向
    軸7:親米イスラム諸国の動向

    ・イスラムを創始したムハマンド自身商人でしたので、その教えには、都市に暮らす商人の宗教

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    2023年12月20日
  • イスラームからヨーロッパをみる 社会の深層で何が起きているのか

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    個人的には殆ど知識や実体験の無いイスラムに関する一冊。宗教にもさほどの興味・関心は無かったのだが、昨今の世界中で起きている、異なる価値観の間の「分断」や「衝突」を見るにつけ、これからの世界はやはり宗教や民族、イデオロギーの対立を読み解いていかなくてはならないのか、と危惧する中、手に取って読んでみた。
    一読しただけでは深く分かったとは思えないが、そもそも歴史的に「陸続き」の中で複数の民族、文化、イデオロギーを包含して発展して来たヨーロッパの国々が、イスラム(教、信徒、文化等)とどのように接し、共存・共生を図って来たのかについて一通りおさらいさせてもらえた気はする。
    いや~、しかし、深い。
    自分自

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    2023年04月24日
  • アフガニスタンの教訓 挑戦される国際秩序

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    選挙が同一性を求め対立を煽る側面があるということ、そして、負けた方の利益を保証する仕組みが必要との指摘が興味深い。

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    2023年03月30日
  • 外国人労働者・移民・難民ってだれのこと?

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    来るのは労働力ではなく、人間です。/「圧倒的な努力」ができるのは好きなことだけ。/いちどの大きな痛みより、長く続く小さな痛みの方が幸福度を大きく引き下げる。/人はそれぞれの「幸福の水準」を持っていて、それはなにがあっても変わらない/モノよりコトの方が幸福感は長くつづく。/加害は100分の1に、被害は100倍に評価する=100倍の法則/「自分のことは自分がいちばんよく分かってる」これは間違いで、友達の判断の方がずっと正しい。

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    2022年02月24日
  • 外国人労働者・移民・難民ってだれのこと?

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    日本は難民を受け入れていない。
    日本は豊かになったため、他の国に働きに行く人が少なかった。
    ずっと住み続ける場合は移民、短期は外国人労働者、移民は家族と暮らす場合が多い。
    医療は外国人労働者も受けられるか
    医療はドイツのほうが安いのでトルコ人は帰らない。

    移民の家族の問題。政治参加の問題。
    ドイツでは、30年以上たって、ようやく帰らないことを納得した。
    難民は命の危険から国境を超える人
    難民条約で、強制送還してはいけない。
    サウジアラビアやUAEは、石油のおかげで労働力を外国人に依存した。人間扱いしなかったため、難民は行きたがらない。
    中東、アフリカの人は人権侵害に敏感。
    難民は、いつかは国

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    2021年06月04日
  • 外国人労働者・移民・難民ってだれのこと?

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    ちょうどこの本を読み終えた後、工事現場で働く外国の方が目につくようになった。元々働いていたのか、この本を読んだから気づけるようになったのか。  これから日本で確実に起こることなので、読んでおくと心構え(?)というか、為になることは間違いない。

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    2020年02月18日
  • 外国人労働者・移民・難民ってだれのこと?

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    日本もこれからは西欧で問題になっている外国人の存在をもっときちんと考えなければならない.移民難民の違いも含めて難しいことも法律的なこともとてもわかりやすく書かれていて,個人のレベルでまず差別しない怖がらないお互いを知るなどできることをしようと結ばれている.たくさんの人に読んで欲しい本です.

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    2019年07月09日
  • 外国人労働者・移民・難民ってだれのこと?

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    移民と難民の違い、日本のスタンスがなんとなくわかった。
    移民は、家族と一緒に定住した人たちのこと。難民は、生命の危険があるから他の国に逃れた人であり、保護の対象。
    様々な状況があり、なかなか法律で決めきれていない実情もよくわかった。

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    2019年04月30日
  • トルコを知るための53章

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    トルコの歴史・文化・政治についてオムニバス形式で色んな人が書いている。

    地理・気候
    アナトリア高原と南東ヨーロッパのトラキアからなる。アナトリア高原は短い夏は暑いが、冬は零下20度にもなるところがある。小麦が取れる。沿岸部は地中海性気候。

    歴史
    古代ではヒッタイトが有名。製鉄を最初に始めたとも言われる。その後、アレクサンドロス大王が通過していったり、ヘレニズム諸王朝やローマ帝国の支配下でギリシア化が進んだ。ローマ帝国とビザンツ帝国の時代にキリスト教化される。11世紀にトルコ系遊牧民のセルジューク朝が入ってきて急速にイスラム化が進んだが、土着の信仰の影響も残った(神秘的傾向のあるスーフィー)

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    2018年11月05日
  • イスラームとの講和 文明の共存をめざして

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    どの本を読んでも内藤先生は主張が一貫しておられて、読んでいてここを押さえれば良いのだとわかりやすい。
    中田先生の本は難しい表現が多く、私はなかなか理解できないが、本書は対談形式であったため、比較的中田先生の考えがわかりやすかったように感じた。

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    2017年07月31日
  • イスラームとの講和 文明の共存をめざして

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    イスラームの人々(ムスリム)は今どのように考えているか。碩学二人が語り合う。居場所がない人々がISに引き寄せられる、イスラームとキリスト教徒は、違うことを前提に講和するしかない、など貴重な提言がされている。

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    2016年10月16日
  • トルコ 中東情勢のカギをにぎる国

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    ある特定の視点よりの分析に感じるものの、トルコが中東情勢において特異な存在であること、国内情勢、また果たしている役割が理解できる。

    一気に書かれたか、章ごとに書かれたか、重複する箇所や表現も多く、文章が少し読みにくい。

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    2016年05月09日