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Posted by ブクログ
『教えて!タリバンのこと』(内藤正典)がキッカケでトルコがどんな国なのかをもっと知りたいと思って手に取った『トルコから世界を見る』(内藤正典)。
最近、この類の本を「海外の事、日本史世界史とか勉強した事は頭からスッカリ抜け落ちてて、ほんんどわかってないから」と思って読むんだけど……
今回も案の定、「カッパドキアとトルコアイス以外、ホンットわかってなかった」という事を痛感させられました。
【民族】、【各宗教の考え方】、【移民】、【外国人労働者】、【各国とトルコの関係、その歴史】……。
改めて知って、内容の深さに触れて、以下4点を思いました。
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❶歴史を読むと暗い気持ちになるけど、国の文化面を読むとなんかホッコリする。
ただ、暗いと言っても向き合わなきゃいけないって事はわかってます。
❷外国のよくわからない事は、自国である日本を比較に出すとわかりやすくなる気がする。
❸ずっと母国ではなく違う国に住んでいるのに、そこで「日本語のうまい外国人」としてしか見られない彼らの悩みを私はわかっているんだろうか?いや、わかってない。
「上手ですね」という余計な一言を言ってしまってそう。
❹海外で生まれる移民の子どもたちが生き方に悩むのは、何となくわかる。
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などなど。
勉強になったんだけど、ちょっと複雑な気持ちで読み終えました。
Posted by ブクログ
「こういう国々では、女性が「私はヴェールなどかぶらずに外に出たい」と考えても、それをイスラムの教えだと言って国家が規制してしまう。問題はここだ。自分の意思でヴェールやスカーフをかぶるのなら、それはかまわない、と私も思う。しかし、かぶりたくないと思う人の自由を奪うことには、私はやっぱり納得できない。」
「スカーフなど着けない女性たちは、スカーフの着用というのは、憲法に反するだけでなく、女性の人権にたいする堀田、男女の平等にたいする地戦だという。政教分離派の男性も同じことをいう。」
「それには植民地支配をした過去の責任を永久に自覚しつづけなければならない。
第二次大戦でファシズムと戦って自由を守ったイギリスやフランスは、その功績で前の第一次大戦でした大きな罪をごまかしてきた。日本が第二次大戦での戦争の責任を自覚しなければならないのと同じように、イギリスやフランス、そしてロシアも、第一次大戦の前後に中東やアジアやアフリカでしたことの責任を自覚すべきである」
Posted by ブクログ
内藤正典『イスラームからヨーロッパを見る』<岩波新書>を読んでいたのだが、中東事情やイスラム教等々について、あまりに分からないために挫折した。そうしたわけで、新書の中で出てきたトルコを事例に、同じ著者の本書を読んだ。
現在、西欧世界では、「イスラム」という言葉を聞いただけで「嫌な感じ」を受ける人が増えており、日本でも同じように、イスラム教の信者というだけで怖いと感じる人も多い。筆者は、こうした態度に対して、「私たちは果たしてイスラムのことをどれだけ理解しているでしょうか?」と投げかけ、知らない文明や文化について、簡単に好き嫌いを口にしてしまうことの危うさを指摘する。そして、「日本のものさし」だけで、自分たちと異なる「異文化」を測らないことが大切だと述べる。
「ものさし」というのは、「不平等をなくそう」「公正をすべての人」と言ったときに、何を平等と考えるか、何を公正と考えるかを決める価値観のことだという。二つの大陸にまたがって、ヨーロッパとアジアの間にあったトルコでは、常に「西洋のものさし」と「東洋(イスラム)のものさし」をどうしたら融合できるかを模索してきた。この本では、そんなトルコの歴史を振り返り、現実にいた「トルコ人」の素顔を描くことを通して、日本の社会制度や私たちが持っている「日本のものさし」に揺さぶりをかける。
中でも印象に残っているのは、第1章「イスラムと政教分離のはざま」だった。ここでは、トルコ共和国建国から、イスラム政党が民衆の支持を得るまでの経緯が説明されている。トルコは、その建国のときから、政治と宗教を分離する「政教分離」の考え方に則って、「世俗的な国家」であるとしてきた。しかし、現在、トルコで民衆からの支持を受けているのは、イスラム教の道徳観を政治理念とする公正・発展党である。
こうした状況になるまでには、政治を宗教から分離することを訴える「世俗主義」の政党による不正と、イスラム政党による生活改善の取り組みがあった。政教分離を訴える、「世俗主義」の政党は、国内の混乱を抑えるための手段として、軍部のクーデターに訴えたり、贈収賄を行っていたりという有様であった。そして、1990年代まで、都市部を中心とした貧困層の生活などは、改善されないことに、民衆は不満を持っていた。一方で、イスラム政党の福祉党は、こうした都市問題に対して、マンションの建設や経済的支援を通して、解決を乗り出した。こうした施策は、目に見えて民衆の劣悪な生活を改善し、少しずつ支持を得るようになってきたのである。
こうしたイスラム政党の活動は、イスラム教の教えに基づく、倫理観に則ったもので、多くのイスラム信者の心にも訴えるものであった。そして、西洋的な民主的な手続きの中で行われたものだった。こういった宗教と政治の関係は、あまり日本では馴染みのない世界観であるように思う。
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