内藤正典のレビュー一覧

  • 外国人労働者・移民・難民ってだれのこと?

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    日本もこれからは西欧で問題になっている外国人の存在をもっときちんと考えなければならない.移民難民の違いも含めて難しいことも法律的なこともとてもわかりやすく書かれていて,個人のレベルでまず差別しない怖がらないお互いを知るなどできることをしようと結ばれている.たくさんの人に読んで欲しい本です.

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    2019年07月09日
  • 外国人労働者・移民・難民ってだれのこと?

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    移民と難民の違い、日本のスタンスがなんとなくわかった。
    移民は、家族と一緒に定住した人たちのこと。難民は、生命の危険があるから他の国に逃れた人であり、保護の対象。
    様々な状況があり、なかなか法律で決めきれていない実情もよくわかった。

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    2019年04月30日
  • トルコを知るための53章

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    トルコの歴史・文化・政治についてオムニバス形式で色んな人が書いている。

    地理・気候
    アナトリア高原と南東ヨーロッパのトラキアからなる。アナトリア高原は短い夏は暑いが、冬は零下20度にもなるところがある。小麦が取れる。沿岸部は地中海性気候。

    歴史
    古代ではヒッタイトが有名。製鉄を最初に始めたとも言われる。その後、アレクサンドロス大王が通過していったり、ヘレニズム諸王朝やローマ帝国の支配下でギリシア化が進んだ。ローマ帝国とビザンツ帝国の時代にキリスト教化される。11世紀にトルコ系遊牧民のセルジューク朝が入ってきて急速にイスラム化が進んだが、土着の信仰の影響も残った(神秘的傾向のあるスーフィー)。その後、オスマン帝国を経て現代へ。

    オスマン帝国
    1453年にメフメト2世がコンスタンティノープルを陥落させる。スレイマン1世の16世紀に全盛期を迎える。西はバルカン半島でハプスブルクと対峙し(フランスとは敵の敵的同盟関係であることが多かった)、東はイランのサファヴィー朝がライバル。しかし文化的には詩歌などイランへの憧れがあった。キリスト教の礼拝堂であったアヤ・ソフィアをそのままモスクとするなど、ビザンツの文化も一部取り込んだ。コーヒーハウスはイスタンブールから欧州へ広まった。

    アタテュルク
    軍人としてWW?で活躍。トルコをギリシアなどの外国軍から守ってスルタンを廃し共和国を建国、国父となった。この独立時の経緯により、トルコ憲法には厳格な政教分離である世俗主義と、領土の不可分が、改正発議すらできない条文とされている。

    食
    ケバブが有名だが魚も食べる。ヨーグルトはソースとして多用し、甘くして食べるなんてオエッとなる。酒もワイン、ラクなど普通に飲まれる。ケバブ屋では普通酒は供されないが、高級居酒屋的業態がある。ピザの原型と言われるピデも。

    文化
    オルハン・パムクはノーベル賞で有名。かつては寸劇、影絵芝居などが盛んだったがテレビにおされて姿を消しつつある。音楽は、微小音程を使う民謡がある。西洋音楽ではピアニストのファズル・サイが有名。

    政治
    クルド、アルメニアなど少数民族を国内に抱える。世俗主義により公的な場での女性のスカーフは禁じられてきたが、スカーフをかぶる女性が近年増えてきた。ただ宗教的な意味合いの有無などいくつかの種類がある。
    2002年以来、親イスラムの公正・発展党が与党。野党は共和人民党(アタテュルクの流れを汲む世俗主義)、民族主義者行動党(極右)、クルド系政党。90年代まで政権を担った中道右派は消えてしまった。
    EU加盟はいまは様子見状態。キプロス問題も微妙にネックに。

    経済
    80年代に経済自由化し、90年代は高インフレにも苦しんだが、21世紀にはいって比較的順調に成長している。新興国らしく消費が盛ん。自動車、白物家電については、OEMだが、EU向けの輸出が盛ん。

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    2018年11月05日
  • イスラームとの講和 文明の共存をめざして

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    どの本を読んでも内藤先生は主張が一貫しておられて、読んでいてここを押さえれば良いのだとわかりやすい。
    中田先生の本は難しい表現が多く、私はなかなか理解できないが、本書は対談形式であったため、比較的中田先生の考えがわかりやすかったように感じた。

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    2017年07月31日
  • イスラームとの講和 文明の共存をめざして

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    イスラームの人々(ムスリム)は今どのように考えているか。碩学二人が語り合う。居場所がない人々がISに引き寄せられる、イスラームとキリスト教徒は、違うことを前提に講和するしかない、など貴重な提言がされている。

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    2016年10月16日
  • トルコ 中東情勢のカギをにぎる国

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    ある特定の視点よりの分析に感じるものの、トルコが中東情勢において特異な存在であること、国内情勢、また果たしている役割が理解できる。

    一気に書かれたか、章ごとに書かれたか、重複する箇所や表現も多く、文章が少し読みにくい。

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    2016年05月09日
  • トルコを知るための53章

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    昔のトルコから、近代までよく網羅してある本。
    財閥としては、コチ、サバンジュが1920年代に産声を上げた。
    AKBANK AKSigorta ENERJISA,BRISA,CarefourSA, TEMSA、ドウシュ、ドアン、エンカ、

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    2016年04月30日
  • イスラム戦争 中東崩壊と欧米の敗北

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     読後の感想は少し変わったのだが、全体的な感想を述べれば正直、ガッカリだった。前著の「イスラムの怒り」を興味深く読ませていただいただけに、その期待を大きく裏切られた気分が残った。
     問題点はいくつも指摘できるが、根本的な部分ではやはり「タイトルや章が不適切である」点と「論拠、準拠が明示されていない」点だろう。特に後者は致命的であり、その点についてここでは説明しておく。
     この本の中では繰り返し「我々はイスラムに対して無知・無関心でありすぎた」と指摘されている。我々とあるが、まあ実際は「日本人は」と入れ替えて構わないだろう。専門家による世間批判である。
     にもかかわらず、ここで論じられた内容についてさらに深く追求しようと読者が望んだとしても、詳しい専門書はおろか、類書でさえ知ることができない。新書はあくまで入り口であり、より深い知性を求めるためのきっかけだろう。にもかかわらず、この本は、どこにもつながっていないどこでもドアのように、抜けた先に何もない。
     本書の内容いかん以前に問題がある、というのは、大きなマイナスである。内容がほとんど断定調であり、「アメリカはこう考えている」「アメリカの軍需産業はこう考えている」「イスラムの人間はこう考えている」と論じているのに、その論拠が示されていない点で本書の信頼性は著しく落ちる。

     知識は豊富であり、それだけに三章の内容(イスラム世界の現状)をベースにするのか、二章の内容(日本人のイスラムに対する無知)をベースにするのか、どちらかに絞って書くべきだっただろうと思う。
     この本は一冊としてみた場合、知識の点で半端であり、論説としても浅い。また、知識はあれど、知見がないのも気になるところだ。
     三章以降の内容は悪くなかった(むしろ良かった)だけに、とても残念な一冊だった。星三つと評価したい。

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    2015年06月29日
  • イスラム戦争 中東崩壊と欧米の敗北

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    イスラム問題を欧米の発表に頼らない著者自信の視点から解説している.所々ビンラディンやイスラム国を擁護するよるにも取れる記述があり、日頃の報道に慣れてしまった目には違和感を覚えるが、基本的には武力で紛争は解決しないとするスタンスは共感できる.

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    2015年05月21日
  • イスラームから世界を見る

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    生き方も思想も決断も、そのすべてをアッラーに委ねるムスリム。 イスラーム国家とは、法体制がイスラームに沿っているもの。ムスリムが多数を占める国ではない。 …など、イスラーム思想の概念は把握出来たが、理解にはまだ遠い。 また、多様性を認めた事で長期の繁栄を極めた、オスマン帝国の歴史。これらの学びを深めるきっかけになる一冊。 一方で、西ヨーロッパを中心とした欧米キリスト教圏の野蛮さが、強調されて描かれている処も相対的に感ず。

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    2015年04月26日
  • イスラム戦争 中東崩壊と欧米の敗北

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    イスラムとの多文化共生を真摯に考えてきた内藤氏が今般の危機について熱く語る。
    イスラムは寛容の宗教。商人の教えとして始まった穏健なもの。そういう趣旨の著者の本はいくつか読んできて,なるほどなと感じてもいた。しかし本書は話題が話題だけに反欧米が明瞭に表れすぎていて,記述にもだいぶ無理がある。そんな印象を受けた。
    著者の主張は要するに,イスラム国のような過激な組織を作り出したのは,20世紀の帝国主義列強の横暴と,イスラエルによるパレスチナでの殺戮,冷戦後の欧米諸国によるイスラム敵視,911後のアメリカを中心としたアフガニスタンやイラクでの殺戮,信仰を徹底しない欧米追従アラブ諸国による国民弾圧であって,責めは全面的に西洋社会に帰するというもの。もはや力による解決は不可能。それに荷担してこなかった日本,九条をもつ日本が果たすべき役割は別のところにあるはずだ。欧米の流す偏った情報に乗せられて,イスラム過激派を敵に回すことは愚の骨頂である。そういうことを縷々述べている。
    確かにここ百数十年の歴史が,イスラム社会を虐げ,苦しめて来たことは間違いないし,それへの反発がISILのような過激派を生み出してきたこともその通りだろう。欧米発のニュースにバイアスがかかっていることも,情報戦の結果として当然のことだろう。しかし著者はその点に注目するあまり,過激なイスラム主義の問題点に目を瞑りすぎている。
    幾つか引用したい。
    「カリフ制によるイスラム国の建設は、どうしようもなく堕落したムスリム世界の再生をめざす一つの実験…その面を重視すべきではないかと思います」p.93
    「世俗的イデオロギーには闘争心を煽るようなところがありますが、イスラム主義の最終的な目標は、個人も社会も自由や安寧を求めるところにあるのです」p.119
    「イスラムでは奴隷を認めるのか、言語道断だと言うことはできます。しかし、イスラムの本質は神の命に全面的にしたがうということですから、神の言葉を集成した『クルアーン』の、良いところは利用して悪いところは使わないといったことは原理的にできないのです。残念ながら、西欧的価値観に基づいて善悪の判断を下そうとし続ける限りは共存の入り口にすらたどり着きません」pp.156-157
    「イスラム国などイスラムではない、ただのテロ組織だと宣言するのならば、アメリカやイスラエルやエジプトの政府が市民を殺すときも、あんな国は国家じゃない、ただのテロ組織だ、という主張に説得力が出てくることを覚悟しなくてはなりません」p.240
    イデオロギーと宗教の異質性を強調するあまり,信仰を利用することの問題点を過小評価してしまっている。過去のテキストに忠実に従い,理想に向けて邁進することの弊害を,人類は学んできた筈ではなかったか。
    もちろん著者もISILの動機はともかく行動を支持しているわけではなく,テロや人質殺害には明確に反対している。そして問題の解決策についても触れている。軍事力の行使は紛争解決に貢献しない。この非対称な戦争を終わらせる方法は,平和憲法を奉じる日本の仲介による和平合意ではないか。そう示唆して本書は閉じられている。
    日本人人質事件が報道されたのは,本書執筆の後のようではあるが,当時としてもあまり現実的な解決策とは感じられなかった。彼らとの歩み寄りは可能なのだろうか。

    イスラム法学者の「ハサン中田考先生」を著者は随分評価しているようで,彼の言葉をところどころに引用しているのもなんだか違和感があった。

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    2015年02月27日
  • イスラム戦争 中東崩壊と欧米の敗北

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    読書中。
    イスラムのことがよくわかる。
    共存するためにはまず相手を理解するよう努力することから始まる。

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    2015年01月25日
  • トルコを知るための53章

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    前半の方は、著者個人の属人的な内容で薄いが、後半はなかなか今日のトルコを知る上で役に立つ事が書かれている
    巻末近くの、在日トルコ人の方々による、震災後の支援活動はとても胸を打つのでぜひ一読なされますように

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    2013年08月13日
  • イスラームから世界を見る

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    チュニジアから端を発した「アラブの春」についてや、現在のシリア情勢・パレスチナ情勢について書かれた新書を探してこの本に辿り着いたのだが、9.11から今に至るまでのアラブについて、ある程度網羅的に知ることができたのは収穫。
    ただ、ちょっと俺には難しすぎたかなと。イスラム教の歴史がきめ細かく書かれてる章とか、俺には重すぎた。読者の想定を「ある程度イスラム教について知っている人」を前提に書かれている気がした。入門書という位置付けではないように思う。あと、自分自身が本を出版した直後だったので、編集の視点で「ここ2回同じ事言ってるけど」とか、「この章、結論が曖昧すぎる」とかいう感想をもっちゃうのは職業病でしょうかw

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    2013年02月13日
  • イスラムの怒り

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    どうして、世界は平和にならないのかな。
    どうして、テロはなくならないのかな。
    世界は、どうしようもない事の繰り返し。
    宗教、民族、政治。

    簡単になんて、解決出来ない事を知る。
    対立する、それぞれの、考え方を理解する事で、歩み寄るしか道は無いのではないかと、そう思う。

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    2012年11月10日
  • イスラームから世界を見る

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    イスラム側から見たアラブ(イスリーム)の現状を分かりやすく説いた本。アル・カイダとタリバンの関係や、トルコとアルメニヤな確執など、日本のメディアでは報道されなイスラムの諸問題が語られています。
    これを読むと改めて西洋世界、特にアメリカやフランスの傲慢さや好戦性について考えさせられます。

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    2012年10月25日
  • トルコを知るための53章

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    トルコ人は人なつこく、自尊心が高く、日本人に友好的。イスラム的な家族観があり、家族の絆が強く個人主義的な部分は弱い。弱者は放っておかない社会的な雰囲気がある。
    ギリシャを退けオスマン帝国に変わって建国されたトルコはヨーロッパ的な世俗国家を目指していたが、奔放な恋愛・性交渉、厳格な個人主義などの文化にはなじめず、近年ではイスラム主義が隆盛し支持を集めている。しかし世俗国家としての原則は微妙なバランスの上に守られている。

    まるごと一冊で概ねトルコの初歩的なことを理解できると思う。Wikipediaなどでは難しい、情報の横の繋がりが理解の助けになっている。

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    2012年07月01日
  • イスラム――癒しの知恵

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     イスラム地域研究者が,イスラムの教えをポジティブに解説。イスラム圏では自殺が少ないらしい。どの宗教も自殺は基本的に禁忌だが,イスラムは特にすべてを神に委ねる考え方なので,自殺は神の否定につながる。
     ではなぜ自爆テロ?という話だが,それは著者の『イスラムの怒り』に詳しい。信仰の敵とのジハードで命を落とす殉教は,イスラムでは価値ある行為とされているから。ただ911なんかを殉教で正当化するのはかなり無理で,現実にイスラム共同体の存続が脅かされている場合に限られるらしい。
     悲しいことにパレスチナ,特にガザの状況は絶望的。自爆テロを殉教とみなしてしまうくらいに悲惨。だからこそハマスが支持を得た。しかし,本来イスラムの教えはかなりポジティブで,多用される「インシャアッラー」もその表れ。日本人は重い病気などすると「因果」とか「霊」とか後ろめたさを感じるが,その点,神の御業と達観しているムスリムは,くよくよすることも少ない。結果,予後もよいのではと著者は推測。少なくともQOLは上がるだろう。
     それと,アッラーは人間の弱さを知悉していて,欲望に負けてラマダンなど戒律を破ってしまっても,後で喜捨などをして善行を積むことで,回復可能。ちなみにラマダン月の日中は,断食だけではなくて,性欲とかあらゆる欲望を絶つんだという(サウム)。日中だけ絶てばいいなんて食欲より簡単だ…!
     とまれ,イスラムの教えはムスリムの生活に深く入り込んでいて,敬虔の程度には差はあれど,基本的に望ましいものとして認識されている。
     思いがけず叶った著者たちとトルコ外相の会見が詳しく紹介されている。EU加盟が後退したために実現した会見だが,外相の言うことは理にかなってる。「ヨーロッパの価値というのは、宗教、民族、言語にあるのではありません。…民主主義、人権、自由な市場経済システムにあるはずです。」p.103
     ただ,著者がかなりイスラム贔屓で,西洋文明に批判的なのが少し気にかかった。宗教のおかげでよりよく生きているムスリムも多いだろうけど,余計な世話を焼かれる共同体重視の環境を煙たく思っている人もいるようだし,その程度がひどくて傷ついている人々もいるかもしれない。
     それでも,西洋側からのイスラム理解が偏見に満ちていて,それが両者の関係をギクシャクさせていることは事実なのだろう。もっと相互理解が進むといいけれど,移民労働の問題もあり,経済面でもっと余裕が必要かも。宗教にこだわりのない日本人ができることも少なくない,のかもしれない。

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    2012年02月02日
  • イスラム――癒しの知恵

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    日本との対比は、具体的に異文化体験をしているようで、実に興味深かった。全体的な論調として、ややイスラム偏重の傾向性あり。

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    2011年03月01日
  • イスラムの怒り

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    ネタバレ

    この本を何故読んだか?

    それは
    ジネディーヌ・ジダン(サッカー選手)が
    ドイツワールドカップの決勝で
    何で相手選手に頭突きをして
    退場になったか?

    普通は試合中に頭突きをしません。

    しかも大舞台のの決勝で!

    そこには何かがある!

    でもジダンは多くを語らなかったし、
    理解できませんでした。

    だから、そのままになっていました。

    その疑問を解決してくれたからです

    彼が頭突きをした理由は
    彼がイスラム教徒(ムスリム)で
    あった事にあったようです。

    彼は純粋なフランス人ではありません。
    アルジェリアからの移民です。

    彼が移民であった事は
    知っていましたが、
    イスラム教徒であった事は
    知りませんでした。

    イスラム教は
    厳しい宗教です。

    神や家族、性にに対する冒瀆は
    許されません。

    その境界を破った者に対しては
    暴力を持って制裁を与えることも
    あるようです。

    ムスリムという人々は
    「自分の命を捨てても
    守らなければならない何か」を
    イスラム生誕以来、
    1400年間にわたってきっちり守っている(p.19)

    相手選手は
    家族(姉)に対して
    暴言を吐いたようです。

    私達日本人は
    仏教徒であることが
    多いですが、
    ある意味無宗教です。

    宗教に無関心であり、
    厳しい宗教観がわからないことが多いです。

    でも、異教徒に対して理解を示す事や
    知る事、認めることは大事ですよね。

    彼らが
    どんな世界観を持っているか
    少しずつ学んでいきたいと思います。

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    2011年01月08日