松田志乃ぶのレビュー一覧
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ネタバレ新婚ラブラブカップルの熱気にあてられて、「悪魔のような花婿」シリーズ2巻である本作を買った。悪魔伯爵ウィリアムと新妻ジュリエットのラブラブっぷりは前巻同様。
ウィリアムの弟ヴィヴィアンの兄大好きっぷりが可愛いw容姿端麗で優しく穏やか、領主内の娘にモテモテなのにひどいブラコンぶり(褒め言葉)。ある事情により兄の身代わりをすることになったヴィヴィアンは、兄に変装した自分の姿を鏡で見て「兄上……!」と薔薇色の頬を染める。側に本物の兄がいるのに、鏡の中の自分に向けて「はい、兄上」と返事をするところは声に出して笑った。
バジル家に集まった四海家当主達もいい感じ。美貌の衰えを見せない未亡人、快活な青年、可 -
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ネタバレ今回は、サブタイトルが「少年たちの恋戦」とあるので、ある程度予想はしてましたが、さすが真幸。
宮子が次郎君を好きだということを聞き、宮子のために身を退くという決断は、なかなかできません。しかも次郎君の嘘にひっかからず、宮子と馨子様の嘘を貫き通すあたり、この恋戦は真幸の方が勝ちだと思います。
東宮なのに、宮子一人を妃に迎えたいと思う次郎君ですが、相手は海千山千の九条家の面々。簡単にはいきません。その上、筆頭とも言える母の中宮と話している途中で身重の母の体調が悪くなり、それを自分のせいだと思い込んで、殻に閉じこもってしまうし、うーん、やっぱり、まだ子供だなぁって。
そんな知らせを聞いて、宮子 -
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ネタバレ読み始めは「何このバカップル……」と思ったが、次第にこのポジティブなバカップルぶりが心地よくなる。仲睦まじいのは好ましい。夫・ウィリアムも妻・ジュリエットも可愛い。
ウィリアムは有能、イケメン、思いやりがあり、人々に好かれていると欠点が見当たらない。くよくよ悩まない前向きな性格もよし。「~なのだ」という口調が可愛い。
ジュリエットは背が高いことがコンプレックスだが、優しく思いやりがあり、時に賢く初々しい。お嬢様口調が可愛らしさを演出し、ウィリアムの悪ふざけにぷんぷん怒る様などは、とても可愛らしい。
仲良い夫婦の犬も食わぬ痴話喧嘩と惚気ぶりを存分に味わえる。出会った時から両想いのイチャイチャ -
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ネタバレサブタイトルが「寵愛の終焉」とあるし、帯にも「さようなら、次郎君」とあるので、とうとう東宮と別れるのかなって思いながら、読んでましたが、いいところで次巻に続いちゃった。。。
次郎君が、自分を好きだと思うのに、断られる理由を聞き出そうと、いつになく宮子へのラブっぷりを見せますが、挿絵も含めて赤面(^^ゞ夜這いはだめっすよ。。。次郎君。
気をきかせる馨子様もすごいけど・・。
途中、蛍の宮の元服の際の副臥の姫の話が出てきますが、その姫の話は後半にあるので、そっちを先に読んだ方が、本編の姫の話が分かりやすいと思います。
最後は次郎君と宮子、真幸と有子姫っていう感じでまとまるような感じはしますが、 -
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“帽子のつばを押さえ、キットは目元をくしゃっとさせて笑った。
「それよりおれは、早く変身して大人に戻ったウィリアムさまを見せてもらいたいんですけど。楽しみだなあ、おれより大きいウィリアムさまって想像がつかないですからね」
「私の変身か、よーし、見せてやろう。初めての者には楽しい見世物だぞ」
「一気に身体が大きくなるんですよね。いったいどんな感じなんですか?」
「魔法の煙がもくもく出てきて、ポンッ!と一瞬で大人になったり子どもになったりするのだ。種も仕掛けもない早変わりだからな、城の子どもたちには毎回大好評を博している」
「あっはっは、いい芸を身につけましたねえ、ウィリアムさま」
「芸ではない。 -
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“「噂はあくまで噂にすぎないと、お父さまはおしゃていたわ。
国王に忠誠を誓い、税金や賦役の義務を滞りなくする悪魔などあるものか、バジル伯爵は悪魔などではないって。わたしはお父さまのお言葉を信じるわ」
それに、とジュリエットはうつむき、小さな声でいった。
「たとえ伯爵さまに多少の問題がおありでもかまわないのよ……難しいご事情を抱えたかたでなければ、わたしみたいな条件の悪い不吉な娘が妻にと望まれることもなかったのですもの」
「まあ、譲さま、不吉なんて、何をおっしゃるんですよ」
「いいのよ、ばあや、本当のことだもの。だって、わたしは……わたしは『十三番目のジュリア』なのですものね……」”
面白可笑