楡周平のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
“C”とは“スノー”=“コカイン”の意味。
マリファナでも覚醒剤でもないコカインをテーマに、アメリカ企業に詳しい著者が書き上げた「悪の帝王朝倉恭介シリーズ第一弾」です。
親友の死がきっかけで、親友の父親でマフィアのボスのもと、日本で通関システムの盲点をつき麻薬密輸を行う「朝倉恭介」。中毒者にした売り子たちをアメリカから日本に帰し、彼等からの発注をネットワークで受けて取引を行います。しかし、その麻薬売買のネットワークの一端が露見したため、秘密を守るために今までの客を惜しげもなく殺害します。
この作品は1996年に発刊されたものです。
15年程前からこういう問題があったというのに、相変わらず薬物中毒者は増加傾向のようです。小説の中で芸能人の女の子が薬物中毒になり、コカイン欲しさに秘密情報を日本側の売人にもらしてしまう場面がありました。その結果として、彼女は永遠の眠りにつかされ、海の底へ沈められてしまいます。似たような芸能人の薬物関与事件もありましたっけ。
今や芸能界ばかりか、一般市民、学生の間にまで浸透しているといわれる薬物…。
危険な薬物事件は、小説の中だけにして欲しいと心底思いました。
コカインの怖さ、入手情報、アメリカ社会の裏のワナ
そんなことが一度にわかってしまうのが、この小説です。
著者の圧倒的な格闘技描写や緻密な企業知識にも圧倒されます。
久しぶりに没頭して読んだハードボイルは、
主人公が悪人であるけれど、その頭のよさには脱帽でした。 -
Posted by ブクログ
街の一角で倒れていた知り合いを助けた事によって世界が一変した少女。
愛する人の子供を妊娠した事によって、堕胎を迫られた娘。
そしてその恋人。
巡り巡ってそれらが交わった時、始まりで終わりでした。
全員の関係性、背後にあるもの、年月。
それらが合わさって事件が明るみになるまでは
一応平和な生活? でした。
しかしこのプロジェクトすごいです。
人を人とも思っていない、というより、利益優先?
どう言えばいいのか分かりませんが、価値観の違い、というには
すごすぎるものでした。
が、すべてにおいて上から目線なのは分かりました。
自分達が一番上等ですから…。 -
Posted by ブクログ
恥ずべきプータローをフリーターと言ってその立場を守ろうとマスコミが言うのはいかがなものか。昔花形の商売も30年もすれば変わる。夢と言うなのまやかしで妥協できないと言ってプーとなるより、どこかで妥協してでも正規雇用を勝ち取ることが大事なのではないか。働くことの意味は今も昔も不変、生きるために日銭を稼ぐために働くのだ。
著者の入社面接や社内異動に関する話は笑って納得。
昔は給食がなくお昼のお弁当の具で家庭の貧富の差が明確になった。貧しいことを恥ずかしいと思い、贅沢をしていると思うことで謙虚さが生まれ、社会を知るきっかけとなった。今は自由の意味を履き違えて自己主張だけする子供がいる。全てが平等であるとすることに無理があるのだと思う。同感。
ただし、今から昔のような生活に戻れとはいえない。彼の正論はわかるが、ではどうすればいいのか、一人ひとり考える必要がある。 -
Posted by ブクログ
最近、テレビでニュースに関するコメントを聞いているとイライラすることが多い。
またこんなこと言ってるよとか、
みんな同じ風になってきてるよ(同じか笑)とか、
話すり替えてんじゃねえよとか。
でもよく考えてみればテレビはそもそも見る人を惹き付けるために作っているのであって、本気で世の中良くしたいと思って作ってるわけじゃない。
私たちがテレビみて、頼もしそうな言葉に安心したり、
正義感溢れる発言に共感したり、
そういった視聴者の「気持ち良さ」を創り出すのが言わばテレビの仕事なのだから責めたって仕方ないのかも知れない。
でもさ、でもさ!
ヤバイと思うよ、日本、正直。
そして一番ヤバいのは、
そのヤバイのの根本的な原因は鳩山さんだとか亀井さんにあるんじゃなくて、あたしたちにあるんだってことにあたしたちが気づいていないことなんですよ。
まさしく、今は「衆愚の時代」なんですよ。
自分は焦るだけで具体的に何をしていいのかわかりません。
懸命に生きようとする姿勢が、
あたしに果たしてあるのだろうか。
それを獲得していきたい。
とにかく生きたい、生活したい。
そうやってがむしゃらに頑張ってみたい。
自分が心に抱えてた不満をぶちまけたような本だけど、
きっと多くの人が共感するんじゃないかと思う。
この本読んで「何だと!!」って怒りたくなるところがあるかもしれないけど、
それはそう思った自分を素直に見つめて考えて欲しい。