佐藤健太郎(ライター)のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
テレビや新聞の記事はなんらかのバイアスがかかっているという事を我々はもっと意識しなければならないと思う。
どうもマスコミ崇拝な人が多過ぎる。
冷静に考える事はちょっとした労力がいる。
その労力を惜しむ人が多過ぎるんではないか。
マスコミも「わかりやすい」をテーマに報道をするんだろうけど、
編集者が誰でもわかるように解釈する仕方を間違えると本当にたちが悪い。
正しく理解するにはこういった本などを読んで学び続けていくしかないんだなと痛感した。
この著者が全て正しいことを言っている訳ではないが(それは誰にでも当てはまる)、
このような労力をさいてより正しい見解を与えてくれるような人がいるこ -
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Posted by ブクログ
[ 内容 ]
全世界で七十八兆円、国内七兆円の医薬品業界が揺れている。
巨額の投資とトップレベルの頭脳による熾烈な開発競争をもってしても、生まれなくなった新薬。
ブロックバスターと呼ばれる巨大商品が、次々と特許切れを迎える「二〇一〇年問題」―。
その一方で現実味をおびつつあるのが、頭のよくなる薬や不老長寿薬といった「夢の薬」だ。
一粒の薬に秘められた、最先端のサイエンスとビジネスが織りなす壮大なドラマ。
[ 目次 ]
1章 薬の効果は奇跡に近い
2章 創薬というギャンブル
3章 全ての医薬は欠陥品である
4章 常識の通用しない七十八兆円市場
5章 迫り来る二〇一〇年問題
6章 製薬会社の終わ -
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Posted by ブクログ
薬品開発の歴史は、医学の歴史であることはもちろんだが、化学の歴史でもあるんだなあ。
マラリアの薬キニーネも、鎮痛剤アスピリンも、もとは自然界に存在する(キニーネはキナノキ、アスピリンはヤナギの樹皮に含まれる)ものだが、それを化学的に合成できて初めて、大量に生産できるようになるのだ。
この本は最初が滅法面白くて、ちゃんとした薬の歴史は浅く、ハーブ(薬草)なんかかなりマシな方で、(水銀を薬として使ったり、瀉血などの無意味どころか害になる治療をしたりというのは知っていたが)動物の血や糞尿、腐った肉なんてものを薬として使っていたと書いてあり、ゾッとする。病気は体に悪魔が入ることだから、追い出すために -
Posted by ブクログ
ネタバレ有名な薬が誕生した経緯を時代背景とともに紹介した本。「歴史のifを筆者と一緒に愉しんでいただきたい」と書かれているが、とくに「ifの物語り」は書かれていない。筆者が正確な記述に徹していることが感じられる点が大変気に入った。感染治療薬と鎮痛剤にフォーカスされている。
心に残ったフレーズ:
1.汚物薬の時代。病気は悪魔が体内に侵入したためにおこると考えらえていたため、悪魔が嫌う悪臭を放つ汚物が有効と考えられていた。
2.不老不死の薬。移ろいゆく動植物でなく、永遠に変わらない姿を保つ鉱物の力を取り入れる、と考えられていた。
3.薬効の判定の難しさ。医薬の効能の有無の議論は統計学が進展してからのこと -
Posted by ブクログ
普段から多々お世話になっている様々な薬。今の日本で生きていると、そのありがたみを感じにくかったりもしますが、この本を読むと薬のありがたみがよく分かります。
例えば麻酔。考えてみれば当たり前ですが、麻酔のない時代は、患者を押さえつけて外科手術やってたんですよね。それだけで麻酔薬開発に関わった、すべての先人に足を向けて眠れません…
きっと麻酔がなければ、僕は親知らずを抜くことはできなかったでしょうから。
そのほかにも、ビタミンCや消毒薬、アスピリンなど、今ではおなじみの薬の歴史や、開発秘話、科学的な考察が書かれています。
内容はいずれもあっさりしているので、読み応えは少し物足りな -
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