佐藤健太郎(ライター)のレビュー一覧

  • 「ゼロリスク社会」の罠~「怖い」が判断を狂わせる~

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    テレビや新聞の記事はなんらかのバイアスがかかっているという事を我々はもっと意識しなければならないと思う。

    どうもマスコミ崇拝な人が多過ぎる。
    冷静に考える事はちょっとした労力がいる。
    その労力を惜しむ人が多過ぎるんではないか。

    マスコミも「わかりやすい」をテーマに報道をするんだろうけど、
    編集者が誰でもわかるように解釈する仕方を間違えると本当にたちが悪い。


    正しく理解するにはこういった本などを読んで学び続けていくしかないんだなと痛感した。

    この著者が全て正しいことを言っている訳ではないが(それは誰にでも当てはまる)、
    このような労力をさいてより正しい見解を与えてくれるような人がいるこ

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    2012年09月24日
  • 医薬品クライシス―78兆円市場の激震―

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    医薬品は想像をはるかに超える矛盾と関門をクリアし、ようやくモノになる。モノになっても想定内外の事象が次々と降りかかってくる。
    生命関連商品であるため当たり前ではあるが、このような経緯を踏まえて存在しているものであることを、もっと広く知られるべきだろう。

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    2012年04月11日
  • 医薬品クライシス―78兆円市場の激震―

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    ネタバレ

    面白い。博打のような新薬開発、他社のヒット商品が欲しい為に会社ごとTOB。巨大な売り上げを誇る薬の特許切れは企業そのものの存続さえ影響を受ける。企業が巨大化すればするほど、潤沢な研究開発費で新薬が沢山できるかと言えばそうでもない、企業が大きくなればなるほど大型新薬の穴埋めは大型新薬が必要になり、開発の成功率が下がる。利益率だけをみれば他業界がうらやむほどの高さだが、薬の開発には大きな博打を打っている。

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    2011年09月12日
  • 医薬品クライシス―78兆円市場の激震―

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    [ 内容 ]
    全世界で七十八兆円、国内七兆円の医薬品業界が揺れている。
    巨額の投資とトップレベルの頭脳による熾烈な開発競争をもってしても、生まれなくなった新薬。
    ブロックバスターと呼ばれる巨大商品が、次々と特許切れを迎える「二〇一〇年問題」―。
    その一方で現実味をおびつつあるのが、頭のよくなる薬や不老長寿薬といった「夢の薬」だ。
    一粒の薬に秘められた、最先端のサイエンスとビジネスが織りなす壮大なドラマ。

    [ 目次 ]
    1章 薬の効果は奇跡に近い
    2章 創薬というギャンブル
    3章 全ての医薬は欠陥品である
    4章 常識の通用しない七十八兆円市場
    5章 迫り来る二〇一〇年問題
    6章 製薬会社の終わ

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    2011年05月23日
  • 医薬品クライシス―78兆円市場の激震―

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    医薬品業界の基本的な構造がわかる。

    薬の開発プロセス、製薬会社のビジネスモデルなど。

    特に、大手でもたった数種類の医薬品の売り上げが主な収益となっていることは驚いた。

    非常にわかりやすく、今後の医薬品業界のことを知る一歩として良い一冊。

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    2011年03月24日
  • 医薬品クライシス―78兆円市場の激震―

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    製薬会社のこれまでとこれからの話。医薬業界の構造的に今のままでは薬を創れなくなることは必至。新たなパラダイムシフトは起こりつつあるのでそこに期待するしかないとか。この構図って各種メーカー、コンテンツ業界にもあてはまるなぁ。変化しつづけるものだけが生き残れる。資本主義による自然淘汰の社会ですね。

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    2018年10月20日
  • 医薬品クライシス―78兆円市場の激震―

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    ネタバレ

    著者が製薬会社にいた当時、3つの医薬品を上市した伝説の先輩が研究所で公演をしたエピソードが興味深かった。そのレベルが現在の視点からするとあまりに基準からかけ離れて足らず、期待して出席した同僚たちは一様にきつねにつままれたようだったという。
    この話は、著者が見事に概観して見せた医薬品業界をめぐる近年の変化の原因を象徴しているように思える。
    文章は平易で分かりやすいが、コンサルタントや業界通の評論家より一段掘り下げた解説となっている。

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    2011年01月27日
  • 医薬品クライシス―78兆円市場の激震―

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    医薬品業界の危機迫った状況がよく分かった。
    2010年問題、新薬作りの研究の難しさ、新薬開発にかかる莫大な資金、企業統合、バイオシミラー、などなど。
    勉強になりました。

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    2019年02月09日
  • 医薬品クライシス―78兆円市場の激震―

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    医療関係者だけでなく、広く読んでいただきたい。
    使用する側も多少の理解が無ければ、本当に創薬に未来は無く、守れるかもしれない大切な人を失うことになりかねない。
    というのは大げさにしても、この本は事実を比較的客観的に書かれているので、読みやすいと思います。

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    2014年03月01日
  • 世界史を変えた薬

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    この本が発行されてから約10年の間に新しい感染症が現れ、対抗策としてmRNAワクチンという新しい手段や治療薬が約1-2年というスピード感で開発された
    私たちが思っている以上に技術は日々発達していることを実感した

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    2024年11月26日
  • 化学で「透明人間」になれますか?~人類の夢をかなえる最新研究15~

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    人類のいろいろな夢への化学的アプローチがどの程度進んでいるか、2014年時点で最新の研究を紹介する本。不老不死や難病の治療については、こんな薬があるけど副作用が…とかコストが…とかの繰り返しになるのが少々退屈。環境化学やエネルギー問題の分野では、人工光合成や藻類によって二酸化炭素からエネルギーを生み出す研究で日本の研究者が先頭に立っているのは、驚きとともに日本人として誇らしく思う。また、今世の中はコロナ禍にあり、ウイルスやpcrの解説は興味深かった。あと、一人乗りヘリコプターはなぜか笑ってしまった。

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    2022年08月11日
  • 世界史を変えた薬

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    薬品開発の歴史は、医学の歴史であることはもちろんだが、化学の歴史でもあるんだなあ。
    マラリアの薬キニーネも、鎮痛剤アスピリンも、もとは自然界に存在する(キニーネはキナノキ、アスピリンはヤナギの樹皮に含まれる)ものだが、それを化学的に合成できて初めて、大量に生産できるようになるのだ。

    この本は最初が滅法面白くて、ちゃんとした薬の歴史は浅く、ハーブ(薬草)なんかかなりマシな方で、(水銀を薬として使ったり、瀉血などの無意味どころか害になる治療をしたりというのは知っていたが)動物の血や糞尿、腐った肉なんてものを薬として使っていたと書いてあり、ゾッとする。病気は体に悪魔が入ることだから、追い出すために

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    2020年10月22日
  • 世界史を変えた薬

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    ネタバレ

    有名な薬が誕生した経緯を時代背景とともに紹介した本。「歴史のifを筆者と一緒に愉しんでいただきたい」と書かれているが、とくに「ifの物語り」は書かれていない。筆者が正確な記述に徹していることが感じられる点が大変気に入った。感染治療薬と鎮痛剤にフォーカスされている。

    心に残ったフレーズ:
    1.汚物薬の時代。病気は悪魔が体内に侵入したためにおこると考えらえていたため、悪魔が嫌う悪臭を放つ汚物が有効と考えられていた。
    2.不老不死の薬。移ろいゆく動植物でなく、永遠に変わらない姿を保つ鉱物の力を取り入れる、と考えられていた。
    3.薬効の判定の難しさ。医薬の効能の有無の議論は統計学が進展してからのこと

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    2020年10月11日
  • 化学で「透明人間」になれますか?~人類の夢をかなえる最新研究15~

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    対話形式は読みやすいけど、いまひとつまとまらない感じ。化学、というくくりで良いのかも疑問。
    刊行から数年たってるので、その後の技術的なアップデートが知りたい。

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    2020年08月16日
  • 世界史を変えた薬

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     普段から多々お世話になっている様々な薬。今の日本で生きていると、そのありがたみを感じにくかったりもしますが、この本を読むと薬のありがたみがよく分かります。

     例えば麻酔。考えてみれば当たり前ですが、麻酔のない時代は、患者を押さえつけて外科手術やってたんですよね。それだけで麻酔薬開発に関わった、すべての先人に足を向けて眠れません…

     きっと麻酔がなければ、僕は親知らずを抜くことはできなかったでしょうから。

     そのほかにも、ビタミンCや消毒薬、アスピリンなど、今ではおなじみの薬の歴史や、開発秘話、科学的な考察が書かれています。

     内容はいずれもあっさりしているので、読み応えは少し物足りな

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    2019年06月23日
  • 炭素文明論―「元素の王者」が歴史を動かす―

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    文系を学んでいた身としてはよく分からないこと含めて新鮮な内容。

    教科書ででてくる発明や争いなどの出来事には、分かりやすい人やモノがクローズアップされるが、そこには小さななにかが確実に影響していて、実はそっちのほうが重要だったりする。今回でいう炭素のように。

    自分がものごとやひとを見る時も、炭素のような存在を見落とさないようにしたい。これあまり本の内容と関係ない(笑)

    著者が強調していた、なんだかとっつきにくい化学を身近に。は、読んで感じられたので、化学のことを知らない人にこそおすすめかも

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    2018年11月13日
  • 世界史を変えた薬

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    創薬の歴史について
    あの時あの薬があの人に使えてたら歴史が変わってたという観点で書かれた本。
    壊血病に対してのビタミンCや、細菌感染に対しての抗生物質など、人と病の戦いに圧巻。
    先人の汗と努力で生かされてるんだな。

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    2018年03月13日
  • 医薬品クライシス―78兆円市場の激震―

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    読み終えてからタケキャブの薬剤説明を聞いたら泣くかもしれない、厳しい世界というのがよく分かる一冊。2010年を超えた今とこれからについての続編は読みたいけれど、筆者の問題意識や希望が最終章で分からなくなってしまったのが残念

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    2016年06月09日
  • 世界史を変えた薬

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    二番煎じと感じなくもない
    まとめ方がいまいちの感じを受ける
    印象に残らない

    生活習慣病の薬の日本人の功績と
    hiv 薬が描写に行き渡らない事実は伝える必要があるだろう

    入門書として薬に興味を持つためにはいいかもしれない

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    2016年06月06日
  • ふしぎな国道

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    ここまで国道が趣味という人がいるのに驚きました。国道の雑学知識も増えましたが、自分として一番興味のあった所は酷道の章です。機会があれば行ってみたいです。

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    2015年11月15日