佐藤健太郎(ライター)のレビュー一覧

  • 炭素文明論―「元素の王者」が歴史を動かす―

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    人生で赤点を取った最初で最後(だと思う)の科目。何でも計算や記号で片付ける。授業中は意味不明すぎて、ずっとしかめっ面。
    私にとって化学は相容れないどころか目の敵でしかなかった。
    あれから10年。本書を手にとったのは、克服やないけど生活の中の「化学」くらいは知っときたかったから。

    ポピュラーサイエンスと書かれているだけあってまぁまぁ読み易かった。数ある元素の中でも炭素ってどんな元素にも結びつけて化学式もごまんとあるらしい。ここではそんなオールマイティな炭素にちなんだ身近な物質(砂糖・ニコチン・エタノール等)の誕生を世界史と織り交ぜて紹介しており、文系人間(私の場合文系に逃げました人間)が読んで

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    2015年09月08日
  • 炭素文明論―「元素の王者」が歴史を動かす―

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    地球の地表面(海水、気圏も含んで)における元素の重量比において、炭素の占める割合はわずかに0.88%だという。
    クラーク数上位は、酸素、ケイ素、アルミニウム、鉄と続くが、炭素は14位。
    そんな炭素は生命にとってなくてはならない元素であり、ありとあらゆる化合物を生成して、役に立ったり立たなかったりしていることがわかる本である。

    例えば、

    芳香族化合物はなにやらいい香りがしそうだが、糞便臭の元であるスカトールもこの一種。

    プリン体はDNAを構成するアデニンとグアニンに含まれている。

    尿酸の存在下では神経細胞が死ににくい。

    などなど

    食物しかり、ニコチンやカフェイン、アルコールなんかもそ

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    2015年09月14日
  • ふしぎな国道

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    国道マニアの本。

    日本で唯一ダートの国道とか、酷道と呼ばれるやばい道とか、標識とか国道グッズとか、色々面白い。

    国道をただ走るのも良いものかもね、とか思った。

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    2015年08月23日
  • ふしぎな国道

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    国道の本って一体何が書いてあるのか、と思い手に取ったら、国道フェチというか国道マニアの存在に驚き、紹介されている不思議な国道(階段国道、車が通ることが出来ないほど狭い国道、ものすごく短い国道などなど)、果ては「酷道」なる趣味まで、その奥の深さに感心。
    また一つ新しい世界を垣間見てしまった。

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    2015年06月18日
  • ふしぎな国道

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    国道といえば「酷道」という言葉が有名ですが。それだけではない多くの魅力がその世界にはあるということを、少々マニアックなまでに語られています。国道の歴史や「酷道」の紹介、マニアのこと。なかなか夢中になって読ませていただけました。
    道を歩いているときに、国道にまつわるものを発見して喜べるなど、日常でも楽しむことができるのはすごいのではと感じました。

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    2015年05月19日
  • 化学で「透明人間」になれますか?~人類の夢をかなえる最新研究15~

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     サブタイトルは「人類の夢をかなえる最新研究15」とあり、「不老不死」になれるか?、「やせる薬」を作ってください、「花粉症」を治せますか、「若く美しく」してくださいなど身近なテーマが取り上げられている。

    化学と言う理系でもない限り進んでこの分野の本を読む気がわいてこない。そのため、サトウ博士とサトウ博士の妻ショウコさんの会話を中心にして展開している。特徴のある人物を出して化学についていろいろ取り上げた方が読者としてはついて行きやすい。

     読んでいてびっくりしたことがある。それは、あの黒光りするゴキちゃんのメスは、たった1億分の1のグラムのフェロモンで、街中のオスどもを引き付けることができる

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    2015年03月07日
  • 化学で「透明人間」になれますか?~人類の夢をかなえる最新研究15~

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    『小説宝石』の連載から新書化された化学の話15コ。博士と奥さんの対話形式で非常に読みやすく,ネタも薬や調味料からエネルギー問題や宇宙やドラえもんまで幅広くて楽しい。
    著者はちゃんとした化学ライターなので,世間に流布する科学的に怪しげなことをきっちり怪しんでいるのも大事なところ。例えば最近話題の?血液クレンジングについてはこんな感じ。
    "オゾンを血液に混ぜると健康になれるという論文は…見当たらないね。オゾンは反応性が高いから、血液の重要成分が破壊されるはずで、いいことがあるとは思えない"
    "インチキと断言はできないけど、化学者としては、こんな健康法はとても受ける気は

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    2015年03月05日
  • 化学で「透明人間」になれますか?~人類の夢をかなえる最新研究15~

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    化学の本。

    こちらも職場の方にお借りしました。
    国道ではなくこちらが本業だそうで
    身近な物事を化学的な目線で
    でもわかりやすく読めました。

    そして化学とは関係なしに
    博士とショーコさんの仲の良さが素敵でした。

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    2015年02月07日
  • ふしぎな国道

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    国道の本。

    職場の方にお借りしました。
    鉄道に比べたらマイナーなご趣味ですが
    マニアの世界はとても奥深いですね。
    ドライブは好きですが国道について深く考えたことなかったな。

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    2015年02月02日
  • 化学で「透明人間」になれますか?~人類の夢をかなえる最新研究15~

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    好きな著者の一人、佐藤健太郎氏の新作。

    博士とその妻の会話形式で、最新科学技術を説明していくもの。

    世間にはまだ浸透していないが、目から鱗ものの凄い新技術が沢山登場している。

    こういったネタは週1くらいでどんどん目にしていきたいのだが、それを練り上げる作者の苦労を考えるとその意見は申し訳ないかなw


    定期的にこういった最新技術の知見を取り入れていくのはどの業界の人でも重要な事だと考える。
    みんながそんなものに興味を持つと普段の生活も楽しいものになったりして。(他力本願

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    2015年02月01日
  • ふしぎな国道

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    20150125 何にでもマニアがいる事とマニアの凄さを知ることができる。以外な事実とか知っていてもどうかという知識を真面目に追うところが面白い。

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    2015年01月25日
  • 化学で「透明人間」になれますか?~人類の夢をかなえる最新研究15~

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    化学の最前線では今、どんな研究が進行中で、どんな夢がかなえられようとしているのかを対話形式で面白おかしく且つ解りやすく説明、脱線してもその情報が又おもしろくためになる。
    読んでいて楽しく夢があり、化学の根幹も学べる。
    続編又はシリーズ化期待。

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    2015年01月11日
  • ふしぎな国道

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    タモリ倶楽部3時間スペシャルが出来そうなボリュームとクオリティ。なるほど、こう書かれると国道は確かに楽しい。新書らしい、かっちりとした構成なのだが、サイエンスライターとして難しいことを楽しく読ませる著者の腕前でどんどん読める。

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    2014年12月10日
  • ふしぎな国道

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    ゆうまでもなくマニアックな本である。
    でも、普段気にしていない国道の側面がわかる本。
    ちょっとそこの国道を見に行ってみたくなる。かもしれない。

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    2014年11月18日
  • 医薬品クライシス―78兆円市場の激震―

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    本書は2010年科学ジャーナリスト賞を受賞した著書であり、著者自身が、医薬品メーカーの研究職の経歴があるため、業界裏事情を本音で書いた巧著である。
    全世界で78兆円の市場の医薬品業界。
    1位がアメリカで42兆円、二位が日本で7兆円。
    凄い金額が動いている業界である。
    日本とアメリカの違いにビックリするのは、日本の薬価は公定価格として、国が決めて税金や健康保険から支払いする仕組みで、基本は公金から得ているので、安定しているかと思うが、そうではなくて、二年ごとに平均5~7%ほど下げられる。一方、アメリカは薬価は自由に決められる。いい薬ほど高くて貧乏人は払えなくて、亡くなってしまうという。
    医薬品メ

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    2014年11月09日
  • ふしぎな国道

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    『炭素文明論』の著者の、まったくの趣味の本とみえる。国道の「おにぎり」看板は確かに蒐集心をくすぐるものがあり、未見の番号の国道はいったいどのような風景なのかと空想することは楽しい。

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    2018年10月14日
  • ふしぎな国道

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    国道なんて全然興味ないんですけど、この本は楽しく読めました。文章にユーモアがあっていちいち面白く、「酷道」「ねぎま」「三方開花」といったネーミングの妙にも唸ります。そして「よく調べたもんだ」と呆れる、いや感心するしかない情報量の多さに圧倒されます。つくづくマニアの「業」というものを感じさせる本。大好きです。

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    2014年11月05日
  • ふしぎな国道

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    <目次>
    第1章  国道の名所を行く
    第2章  酷道趣味
    第3章  国道の歴史
    第4章  国道完走
    第5章  レコード・ホルダーの国道たち
    第6章  国道標識に魅せられて
    第7章  都道府県道の謎
    第8章  旧道を行く
    第9章  深遠なるマニアの世界

    <内容>
    著者はサイエンスライターの第一人者らしい。が、この本はそことは似ても似つかぬ「コアなマニア」の本。そして、過去にあまり新書では出されていないテーマのためか分厚い!たぶん著者は国道に関することは(走りとしては)描き尽くしたのではないか?これ以上は、マニア同士でツィッターなどで語ってほしい。
    とは言うものの、大変面白かった。「酷道」は知っ

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    2014年10月31日
  • ふしぎな国道

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    週末に東京近郊を歩いていますが、車じゃなくてもやはり国道にはいろいろお世話になっています。自動車目線の内容がほとんどですが、興味深い標識などは歩いて見に行ってもいいかな、と思いました。

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    2014年10月21日
  • 炭素文明論―「元素の王者」が歴史を動かす―

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    化学物質が歴史に果たした役割について、生命、心、エネルギーの分野でまとめている。

    炭化水素は油のような性質になるが、酸素や窒素が加わると分子内の電荷の偏りによって水になじみやすくなる。炭素と酸素や窒素との結合は離れやすいため、反応性が高い。

    香辛料の多くは、フェニルアラニンが変換されてつくられており、ベンゼン環に3炭素程度の側鎖が付いた構造をしている。

    江戸時代の薩摩藩は、奄美や琉球で生産された砂糖を大坂で販売し、その資金で蝦夷地の昆布を買い付けて大陸に売り込むことによって、巨額の利益を稼いだ。

    ニコチンは、神経伝達物質のアセチルコリンと同様の作用を演じるため、神経の働きを活性化させる

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    2018年10月31日