【感想・ネタバレ】ふしぎな国道のレビュー

あらすじ

空気のように、非常に身近でありながら、ほとんどその存在を意識されることのない「国道」。実は、この国道には不可思議なことが数多く存在する。・国道246号は存在するのに、国道60号や国道99号がない ・圏央道やアクアラインは高速道路なのに国道指定されている ・車が通れない商店街や階段が国道指定されている ・同じ国道なのに複数のルートがある 「国道マニア」として知られる著者が、こうした様々な謎を解き明かす。(講談社現代新書)

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Posted by ブクログ

筆者の本職はサイエンスライター。本書は筆者の趣味を一冊の本にしてしまった。鉄道マニアは数多くあれど、国道マニアというのは珍しい。同じマニア達の協力も得ながら書かれたタモリ倶楽部的な本。

国道は高速道路と違い、道路法で定義が定められていながらもキッチリした規定はなく、そのため欠番があったり、標識の規格がいろいろだったり、「階段国道」や民家の間の人ひとりがようやく通れるような幅の国道、車が通れない山道など、マニアが「酷道」と呼んで親しんでいる変わった物が多数存在する。逆にフェリーの海上航路も「国道」認定されていたりと、距離も環境も様々。県道に至ってはその距離わずか7メートルというにわかに信じがたい場所もあるらしい。

ウチのすぐ近所にも国道のレアな場所が載っていてなんだか嬉しくなった。世の中いろんなマニアがいて、掘り下げていくと結構楽しめることがわかる、面白い本だった。

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2023年08月27日

Posted by ブクログ

鉄ちゃんに対抗して、国道オタクがいるとは思いませんでした。国道は定義も無く、全国に面白い国道が沢山あるんだなと面白おかしく読めました。続編を期待します!!

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2015年05月16日

Posted by ブクログ

日本に走る国道・県道などを通るのが楽しくなる本だった。趣味でバイクツーリングをするが、あまり気にかけていなかったので、今まで損していたなと思う。

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2014年11月08日

Posted by ブクログ

良著。写真や地図も多く、引き寄せられる本。

アーケード国道やオメガカーブ、羽根尾の国道交差点も押さえながら、新潟市本町の複数の国道の起終点になっている交差点の紹介。
酷道や旧道の紹介など、本当に楽しく読めました。
続編を待ちたいです。

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2014年11月03日

Posted by ブクログ

面白い。読みやすい。為になる。

なによりも章立てが素晴らしい。
名所紹介でグッと掴み、酷道で未知(道)のせかいへ引き込む。
歴史で全貌を俯瞰し、国道完走で旅をした気分になる。
レコードホルダーで笑い、国道標識で近所に想いを巡らせる。
都道府県道でさらに驚き、旧道への想いに共感する。
最後に、非国民の存在でマニアの究極像に触れる。

本当に面白い本だ。

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2014年10月29日

Posted by ブクログ

国道含め道路好きな僕としては、お気に入りの1冊。酷道の数々だったり、階段国道…etc また番号の由来などなど、知識がたくさん知ることができた。

また、おススメの道路も書かれているので、行って見たいと思ったりする。

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2014年10月20日

Posted by ブクログ

酷道というワードは知っていたけど、あらためて整理されて提示されるとおもしろい。
標識、旧道、完走など様々な楽しみ方があるようだ。
いきいきとしたマニアの方の熱量を感じられる。

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2022年10月23日

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何かにすごく詳しいことと特殊な性癖を持つ人というのはほぼほぼ同類なのかもしれない。
国道のことが気になって調べ始めたら知りたい気持ちを止められなくなってしまった、そんな人間の性を思いもよらず感じでしまった本です。
国道の沼に人々を落とそうと手招きをしています。
タイトル通り、不思議だなぁと思わず考えてしまう平和な本です。

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2022年02月08日

Posted by ブクログ

国道マニアという存在を知った本。

1章 国道の名所を行く
 有名な国道を紹介していく。階段国道とか
2章 酷道趣味
 国道マニアの中で大勢力を占める酷道趣味について
3章 国道の歴史
 法律的な
4章 国道完走
 国道の始まりから終わりまで一気に走りきることを完走、何度かに分けて走りきることを塗りとか言う。
5章 レコードホルダーの国道たち
 最も長い国道、反対に短い国道などを紹介
6章 国道標識に魅せられて
 国道標識を撮影する趣味。ちなみに「おにぎり」というらしい
7章 都道府県道の謎
 国道ではない都道府県道について
8章 旧道を歩く
 国道が新しく作られた国道に代わっていき前の国道を旧道と呼称している。
9章 深遠なるマニアの世界
 いろいろその他

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2021年09月26日

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国道にまつわるあれこれを、とことん楽しむ視点から紹介されている。著者の体験による情報もふんだんに盛り込まれていて良い。国道の歴史を通してみるお上のなさりようと国道マニアの目の付け所の細かさ、人のやることというのは複雑怪奇だと感じた。

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2019年01月04日

Posted by ブクログ

今度の旅は自転車でどこ行こうかなんて考えていて、道路をおもしろい視点で切り取っている本を見つけたので読んでみました。いやぁ、日本はまだまだ広い。階段国道やエレベーター国道、海の上の県道やらおもしろいスポットがたくさんあるじゃんか!これは自分の目で見に行かなくては!と思えた1冊。さすがにこの中に出てきた国道以外を走る「非国民」活動はなかなか自転車だとおもしろみを感じにくいかな~と思うけど、日本の広さとおもしろさを感じる度に早く出かけてみたくなる1冊でした。

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2017年12月26日

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身近にこんなマニアックな世界が広がっていたんだなあ。

国道がたくさん交差している場所。
車が通れない国道。
けものみちさながらの場所や、一般国道とは思えないハイスペックな道。
日本一長い国道があれば、短い国道の記録も載っている。
こんな風に、いろんな切り口から国道の楽しみ方を指南してくれる。
国道の標識(マニアたちはそれを「おにぎり」と呼ぶそうな)やら、国道が読み込まれた歌まで紹介されている。
鉄道マニアと同様に、その分野ごとに専門家がいるらしく、ネットで盛り上がっているそうだ。

正直、最後の方はちょっとついていけなくなったけど、国道の歴史やこれから(国交省の見解では、国道網はもう完成したとのこと。これからは維持管理、そしてもしかすると統廃合の時代となる)について知ることができた。

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2017年11月28日

Posted by ブクログ

面白かった。こんなディープな世界がある事に驚き。
おかげで、車を運転するときにおにぎりに注目するようになった(笑)。
四国には酷道439号線があるので、一度は知ってみようかなぁ。

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2016年09月09日

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国道マニアの本。

日本で唯一ダートの国道とか、酷道と呼ばれるやばい道とか、標識とか国道グッズとか、色々面白い。

国道をただ走るのも良いものかもね、とか思った。

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2015年08月23日

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国道の本って一体何が書いてあるのか、と思い手に取ったら、国道フェチというか国道マニアの存在に驚き、紹介されている不思議な国道(階段国道、車が通ることが出来ないほど狭い国道、ものすごく短い国道などなど)、果ては「酷道」なる趣味まで、その奥の深さに感心。
また一つ新しい世界を垣間見てしまった。

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2015年06月18日

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国道といえば「酷道」という言葉が有名ですが。それだけではない多くの魅力がその世界にはあるということを、少々マニアックなまでに語られています。国道の歴史や「酷道」の紹介、マニアのこと。なかなか夢中になって読ませていただけました。
道を歩いているときに、国道にまつわるものを発見して喜べるなど、日常でも楽しむことができるのはすごいのではと感じました。

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2015年05月19日

Posted by ブクログ

国道の本。

職場の方にお借りしました。
鉄道に比べたらマイナーなご趣味ですが
マニアの世界はとても奥深いですね。
ドライブは好きですが国道について深く考えたことなかったな。

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2015年02月02日

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20150125 何にでもマニアがいる事とマニアの凄さを知ることができる。以外な事実とか知っていてもどうかという知識を真面目に追うところが面白い。

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2015年01月25日

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タモリ倶楽部3時間スペシャルが出来そうなボリュームとクオリティ。なるほど、こう書かれると国道は確かに楽しい。新書らしい、かっちりとした構成なのだが、サイエンスライターとして難しいことを楽しく読ませる著者の腕前でどんどん読める。

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2014年12月10日

Posted by ブクログ

ゆうまでもなくマニアックな本である。
でも、普段気にしていない国道の側面がわかる本。
ちょっとそこの国道を見に行ってみたくなる。かもしれない。

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2014年11月18日

Posted by ブクログ

『炭素文明論』の著者の、まったくの趣味の本とみえる。国道の「おにぎり」看板は確かに蒐集心をくすぐるものがあり、未見の番号の国道はいったいどのような風景なのかと空想することは楽しい。

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2018年10月14日

Posted by ブクログ

国道なんて全然興味ないんですけど、この本は楽しく読めました。文章にユーモアがあっていちいち面白く、「酷道」「ねぎま」「三方開花」といったネーミングの妙にも唸ります。そして「よく調べたもんだ」と呆れる、いや感心するしかない情報量の多さに圧倒されます。つくづくマニアの「業」というものを感じさせる本。大好きです。

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2014年11月05日

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<目次>
第1章  国道の名所を行く
第2章  酷道趣味
第3章  国道の歴史
第4章  国道完走
第5章  レコード・ホルダーの国道たち
第6章  国道標識に魅せられて
第7章  都道府県道の謎
第8章  旧道を行く
第9章  深遠なるマニアの世界

<内容>
著者はサイエンスライターの第一人者らしい。が、この本はそことは似ても似つかぬ「コアなマニア」の本。そして、過去にあまり新書では出されていないテーマのためか分厚い!たぶん著者は国道に関することは(走りとしては)描き尽くしたのではないか?これ以上は、マニア同士でツィッターなどで語ってほしい。
とは言うものの、大変面白かった。「酷道」は知っていたし、動画も少しは見た。が、ある国道を始点から終点まで走る「一気完走」(第4章)や国道の様々なレコード(第5章)「非国民」(国道を通らずに目的地に行く。第9章))などは気がつかなかった(知らないのは当たり前なので…)。また国道(というか道)グッズの少なさを著者は嘆いているが、そのうち日の目を見るのではないか?銅像マニアがそう予想します(笑)

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2014年10月31日

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週末に東京近郊を歩いていますが、車じゃなくてもやはり国道にはいろいろお世話になっています。自動車目線の内容がほとんどですが、興味深い標識などは歩いて見に行ってもいいかな、と思いました。

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2014年10月21日

Posted by ブクログ

ここまで国道が趣味という人がいるのに驚きました。国道の雑学知識も増えましたが、自分として一番興味のあった所は酷道の章です。機会があれば行ってみたいです。

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2015年11月15日

Posted by ブクログ

本書は、日本の道路行政の問題について鋭く分析・検討し、何ごとか物申すような本ではない。各地の絶景やグルメを楽しむための、ドライブガイドのような本でもない。本書は、「道路」そのものを楽しむために書かれた、「国道マニア」の入門書だ。(裏表紙裏より)

何とも奇怪な、でも手を出してみるとちょっと面白そうな「国道趣味」の本です。国道◯号線って、欠番もあるんですね。1から順番に並んでいるのかと思ってました。
そういえば、数年前に鉄オタ友達と二人で「寝台特急で青森まで行って、津軽半島の先っぽにある階段国道を見に行こう」というおバカな企画を実行したなぁと思い出しました。旅行は点で、鉄道マニアは線で、道路マニアは面で日本を楽しむ…なるほど、面白い考え方だと思いました。

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2016年08月11日

Posted by ブクログ

国道とは、ある地点からある地点までをつなぐ道を、国が整備したもの。
国道を通る多くの利用者には、起点と目的地がある。
しかし本書は、国道を利用する目的を、その国道そのものとする国道マニアによる、国道探索の入門書である。
非常に有名な、階段国道やループ橋、海の上を渡る国道から、盲腸のように少し突き出しただけの国道まで、様々な国道が紹介されている。
また、広いバイパスの横に、狭い国道がそのまま指定されている理由、細い山道が国道に指定されている理由など、多くの情報が網羅されているので、いちど見に行きたいと国道目的の旅へ読者をいざなう。
ただ、筆者が国道マニアになった理由として挙げる、鉄道は展と点を結ぶ線だが、道は面であり、どんなところにも行ける、好きなところに停まれるといった理由を述べているが、それはオートバイ乗りの立場から見たら、ちっちっちである。
片岡義男のバイク小説に共感して育った私から見れば、自動車の窓から見る景色はテレビジョンである。
そして、空調の効いた車内の旅は、温室の中に育つバラみたいなものだ。
実際にその場所にいるためには、バイク、自転車、徒歩といった、その場の空気と一体化する移動手段を取るべきだと、私は思う。

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2015年03月15日

Posted by ブクログ

内容紹介

空気のように、非常に身近でありながら、ほとんどその存在を意識されることのない「国道」。その国道を真っ正面から扱った記念碑的作品。

実は、国道には不可思議なことが数多く存在する。
・国道246号は存在するのに、なぜ国道60号や国道99号はないのか?
・圏央道やアクアラインは高速道路なのになぜ国道指定されているのか?
・車が通れない商店街や階段がなぜ国道指定されるのか?
・道路すら走っていないフェリー航路が国道扱いされるのはなぜなのか?
など、いちいち挙げれば、数限りない。
国道をこよなく「国道マニア」として知られる佐藤健太郎氏が、こうした国道にまつわる、様々な謎を読み解くとともに、国道をこよなく愛する「国道マニア」たちのマニアックな生態を解説する。悪路を好んで走る「酷道マニア」。旧道を好んで走る「旧道マニア」。国道のありがたさを実感するために非国道のみを頑なに走行する「非国道走向マニア」、道路元標に異常な執着を示す「道路元標マニア」など、彼らのこだわりは相当なまでにマニアックである。抱腹絶倒の一冊

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2014年11月23日

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