佐藤健太郎(ライター)のレビュー一覧

  • 「ゼロリスク社会」の罠~「怖い」が判断を狂わせる~

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     リスクを取ることを極端に嫌う国民性のためか、ゼロリスク信仰が蔓延している日本だが、リスクをゼロにすることはもちろんできないし、他のリスクが高まったりコストがかかり過ぎたりするらしい。
     原子・分子の話は正直何のことやら?だったが、人工より自然のものが良しとされる風潮や、発がん性のある添加物の本当の危険性についてなど、なるほどと思う内容がたくさん。以前シリーズで読んだ『〇〇の危険度調べました』の著者を名指しで挙げ、反対意見を述べておられたのが大変興味深かった。
     何事もきちんと調べて、何となく怖いから禁じる・叩くではなく、正しく知ることに尽きる。著者のコロナ関連の出来事に関する意見が知りたい。

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    2022年01月28日
  • 炭素文明論―「元素の王者」が歴史を動かす―

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    炭素という元素を、人類史に関係する化合物を出して性質を説明。
    炭素化合物についてとても勉強になった。知らないことが多く、興味深い話ばかり。二酸化炭素削減など言う前にこのくらいの知識は必要だと痛感した。

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    2022年01月12日
  • ふしぎな国道

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    国道マニアという存在を知った本。

    1章 国道の名所を行く
     有名な国道を紹介していく。階段国道とか
    2章 酷道趣味
     国道マニアの中で大勢力を占める酷道趣味について
    3章 国道の歴史
     法律的な
    4章 国道完走
     国道の始まりから終わりまで一気に走りきることを完走、何度かに分けて走りきることを塗りとか言う。
    5章 レコードホルダーの国道たち
     最も長い国道、反対に短い国道などを紹介
    6章 国道標識に魅せられて
     国道標識を撮影する趣味。ちなみに「おにぎり」というらしい
    7章 都道府県道の謎
     国道ではない都道府県道について
    8章 旧道を歩く
     国道が新しく作られた国道に代わっていき前の国道を

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    2021年09月26日
  • 世界史を変えた薬

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    人類の歴史とともに語られる薬の誕生秘話が全10話。歴史好きな方、医療従事者の双方におすすめできる。

    医薬品というものの存在が、いかに大きく生命の助けになってきたか。その背景にはどんな苦悩があったのか。そこまでしっかりと解説されている。

    ストーリー性を帯びたことで、暗記に頼らず薬の歴史を学ぶことができる良書。
    なぜこの薬が生まれたのか、という疑問が湧いて悶えていた人にはぜひ読んでみて欲しい。まるですっきりと雲が晴れるような心地よさを感じられると思う。

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    2021年01月27日
  • 世界史を変えた薬

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    国内でエイズ関連の患者・死者が出たときに個人情報やガセネタが報道されていた、当時はプライバシー保護の概念が薄かった、というような記載があったけれど、21世紀のコロナ禍でも大して変わっておらずとても残念

    端的にわかりやすくまとまっていたので読みやすかった
    分子構造はイラストじゃなくて構造式の方がよかったなーと個人的には思う

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    2020年08月30日
  • 世界史を変えた薬

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    人類の歴史を変えた医薬品を時代背景を踏まえて解説した本。

    内容は主に医薬品の歴史の紹介であり、化学的な部分もわかりやすく説明されているため、誰にでも読みやすい本であると思います。

    ウイルスは標的となるタンパク質が少なく、変異が早いため、薬を作りにくいことから、本書では「人類の最後の敵」と紹介されており、現在の状況から痛感させられました。

    人類の歴史は感染症との戦いであるというのを考えさせられる本でした。

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    2020年04月19日
  • 世界史を変えた薬

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    非常に読みやすくまとまった本でした。
    感染症と疼痛をメインに人類に薬が与えてきた影響を、臨場感を持って感じ取ることが出来ました。

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    2020年04月05日
  • 化学で「透明人間」になれますか?~人類の夢をかなえる最新研究15~

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    「金」を人工的に造ることはできるのか。
    「がん」を治療することができる日は来るのか。

    何となくではあるが、人類は不可能と言われていた
    ことを実現させているような気がします。

    まだまだ「夢」と思われている課題をこの先克服
    できる日は来るのか。
    現代の化学の力はどの程度なのか。
    透明人間は実現するのか。

    対話形式で文系人間にも分かりやすく答えてくれる
    一冊です。

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    2019年10月17日
  • 世界史を変えた薬

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    ネタバレ

    今の書き方だとこんななんだなあ。この内容の本を50年後に書いたらどんなになるんだろう。50年前だとどんなだろう。などと思いながら読んだ。タイトル通りだし。アニリンの荒っぽさを思い出しながら。

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    2019年02月06日
  • ふしぎな国道

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    国道にまつわるあれこれを、とことん楽しむ視点から紹介されている。著者の体験による情報もふんだんに盛り込まれていて良い。国道の歴史を通してみるお上のなさりようと国道マニアの目の付け所の細かさ、人のやることというのは複雑怪奇だと感じた。

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    2019年01月04日
  • 世界史を変えた薬

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    製薬会社研究員による、歴史を変えた薬について紹介した本。人類の歴史に大きな影響を与えた薬をいくつか取り上げて説明している。興味深い内容であった。
    「ほんの100年前には、日本人の平均寿命は現在の約半分に過ぎなかった。1921〜1925年の平均寿命は、男性42.06歳、女性43.20歳。新生児の6〜7人に1人は、3歳までに亡くなるという時代であった」p14
    「天才の着想というものは、その後一般に普及して当たり前になってしまい、後世から見るとその凄さがわからなくなることが少なくない」p32
    「キニーネを含む健康飲料も開発された。キナノキなど薬草を抽出した液に、炭酸を加えて飲みやすくしたトニックウ

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    2018年10月24日
  • ふしぎな国道

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    今度の旅は自転車でどこ行こうかなんて考えていて、道路をおもしろい視点で切り取っている本を見つけたので読んでみました。いやぁ、日本はまだまだ広い。階段国道やエレベーター国道、海の上の県道やらおもしろいスポットがたくさんあるじゃんか!これは自分の目で見に行かなくては!と思えた1冊。さすがにこの中に出てきた国道以外を走る「非国民」活動はなかなか自転車だとおもしろみを感じにくいかな~と思うけど、日本の広さとおもしろさを感じる度に早く出かけてみたくなる1冊でした。

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    2017年12月26日
  • ふしぎな国道

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    身近にこんなマニアックな世界が広がっていたんだなあ。

    国道がたくさん交差している場所。
    車が通れない国道。
    けものみちさながらの場所や、一般国道とは思えないハイスペックな道。
    日本一長い国道があれば、短い国道の記録も載っている。
    こんな風に、いろんな切り口から国道の楽しみ方を指南してくれる。
    国道の標識(マニアたちはそれを「おにぎり」と呼ぶそうな)やら、国道が読み込まれた歌まで紹介されている。
    鉄道マニアと同様に、その分野ごとに専門家がいるらしく、ネットで盛り上がっているそうだ。

    正直、最後の方はちょっとついていけなくなったけど、国道の歴史やこれから(国交省の見解では、国道網はもう完成した

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    2017年11月28日
  • 「ゼロリスク社会」の罠~「怖い」が判断を狂わせる~

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    ゼロリスク信者に対する私のもやもやを、明確に言語化してもらえたようで、大いにうなづきながら読んだ。
    この本が出たのは東日本大震災から1年半経った時だが、あれから6年半経とうとしているのに、まだ、豊洲問題で同じ過ちが繰り返され、政争の具にされた。新聞や雑誌、広告も相変わらず、ゼロリスクを煽る内容のものばかりで、そちらの方が売れてしまう。本書のような本こそ、読まれてしかるべきだと思うのに。

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    2017年11月08日
  • 世界史を変えた薬

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    紹介されている薬の発見の歴史は、
    大抵は知識として持っているものが多かったが、
    どの薬もその時代の人物を中心に、
    歴史を絡めてざっくりと紹介してあって読みやすい。

    「もし」という部分はそれほど深くはないので、
    その期待には応えていないけれども、
    十分に楽しめました。

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    2017年07月17日
  • ふしぎな国道

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    面白かった。こんなディープな世界がある事に驚き。
    おかげで、車を運転するときにおにぎりに注目するようになった(笑)。
    四国には酷道439号線があるので、一度は知ってみようかなぁ。

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    2016年09月09日
  • 世界史を変えた薬

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    ネタバレ

    ビタミン、モルヒネ、鎮痛剤、ペニシリン・・など現在日常生活や医療現場で使われている薬がどのように発見されたかをその歴史とともに解説。

    現在では当たり前のように使われている薬がどんな苦労を伴って開発されたのか、ということを知るのには非常にいい。

    普段薬のことなど意識もせずに暮らしているが、感染症など、先進国でその脅威が克服されたのはひとえに薬の影響が大きいだろう。

    薬局で買えるような薬が当時の人々にとっては国家全体で取り組むような規模のプロジェクトだった。そんなことを教えてくれる。

    また長年、害にしかならない薬をその害毒を認識せずに使い続けていたというところも興味深い。

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    2016年09月04日
  • 医薬品クライシス―78兆円市場の激震―

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    ネタバレ

    2010年ごろに危機があったという話なんだが、今はどうなんだろう。確かに技術革新の後はどの業界でもけっこうこたえるようだから。

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    2016年07月01日
  • 「ゼロリスク社会」の罠~「怖い」が判断を狂わせる~

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    ネタバレ

    おそらく、この手の判断の難しさはネット化によってさらにめんどくさくなる方向に行くのだろう。(ネットハウリング)

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    2016年06月27日
  • 世界史を変えた薬

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    ネタバレ

    薬剤師ではありますが、あまり薬の歴史については勉強したことがなく、知識もありません。
    普段何気なく調剤している薬には、それぞれに開発者の思いがあると思います。また、そこには悩んでいる患者さんがいます。
    本書では、限られた薬剤についてですが、そういったことが丁寧に書いてありました。
    大変勉強になりましたし、歴史を学ぶことで薬に対する有難味が出たというか、やさしくなれたというか。業務に対する姿勢が少し変わりそうです。

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    2016年05月21日