【感想・ネタバレ】「ゼロリスク社会」の罠~「怖い」が判断を狂わせる~のレビュー

あらすじ

現代の我々を襲うリスクは、歴史や経験からは教訓を引き出せないものばかりである。何が、どれくらいの量あると、どれだけ危険なのか。イメージや先入観、本能の発する恐怖に惑わされずに、一人一人が定量的に考え、リスクを判定していくにはどうしたらよいのか。これ以上、身体的・経済的損失を出さないために……本書では、この時代を乗り切ってゆくために必要な「リスクを見極める技術」について、気鋭の科学ライターが教える。

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佐藤 健太郎
(さとう けんたろう、1970年〈昭和45年〉5月8日 - )は、化学を専門分野とする日本のフリーランスサイエンスライター。国道愛好家としても知られる。2012年(平成24年)4月まで、東京大学大学院理学系研究科広報担当特任助教。兵庫県生まれ。茨城県立日立第一高等学校を経て、東京理科大学理学部応用化学科を卒業後、東京工業大学大学院理工学研究科修士課程に進み有機合成化学を学ぶ(修士)。1995年(平成7年)より、茨城県つくば市内の製薬会社において研究職として勤める傍ら、有機化学について広く世間に興味を持ってもらいたいとの思いから、1998年(平成10年)にウェブサイト『有機化学美術館』を開設。CGによる分子の画像を交え、有機化学に関連する様々な記事の執筆・公開を始めた。記事の総数は150本を超え(2008年4月現在)、書籍化もされた。2008年(平成20年)7月には英語版もスタートした。
同サイトでは、DDT(毒物ドリンク探検隊)という世界各地の珍味飲料を筆者自身がテイスティングし評論するコーナーがある。
2007年(平成19年)末、ライターとしての活動に専念するため、勤めていた企業を退職しフリーランスとなる。現在、化学雑誌への連載やメールマガジン『メルマガ有機化学』の配信等の執筆活動の他、講演等も積極的に行っている。
2009年(平成21年)4月より、東京大学大学院理学系研究科広報担当特任助教の職に就く。任期満了により2012年(平成24年)4月に退職、再びフリーランスに。
折り紙について造詣が深く、講演の際には分子を模した折り紙細工を用いることもある。囲碁にも造詣が深く、また、国道マニアでもあり、数本を残して殆どを走破したその距離は32万 kmを越え[1]、関連書籍も上梓している。
ウィキペディアンであることを公言しており、ウィキペディアにおける化学関連の記事の充実化のために、編集への協力をたびたび呼びかけている。

「 筆者は会社員時代、組合の役員を務めたことがあります。その時気づいたのは、「人は 30年後の年金の話は大して真面目に聞こうとしないのに、来月から 1000円給料が下がるという話には目の色を変えて嚙みつく」という事実でした。  年金の話は、理性で考えていろいろと計算し、比較してみなければわからないリスクです。  しかし、来月から給料が 1000円下がる話は、すぐにそれだけ食い扶持が減るということですから、「本能」が動き出すべき直接的なリスクなのです。  既得権益を死守する心がなぜああも強力なのかといえば、それが本能に根ざした行動だからなのでしょう。」

—『「ゼロリスク社会」の罠~「怖い」が判断を狂わせる~ (光文社新書)』佐藤 健太郎著


「 日本はこんにゃくを食べる文化を持つ世界唯一の国であるため、こんにゃく含有食品のリスクに対して比較的寛大なのでしょう。これがどこか外国産の聞いたことのない植物から作ったゼリーであったら、日本もあっさりと流通を禁止していたかもしれません。」

—『「ゼロリスク社会」の罠~「怖い」が判断を狂わせる~ (光文社新書)』佐藤 健太郎著


「マスコミにとって情報は商品であり、多数の人に買ってもらえるものでなければ商売が成り立ちません。したがって、マスコミがリスクを実際より大きく報じ、感情に訴えて危機を煽ろうとするのは、いわば本能にも似たものです。  これは何も筆者の偏見ではありません。他ならぬマスコミの第一線で活躍する、毎日新聞記者の小島正美氏は『こうしてニュースは造られる』『誤解だらけの「危ない話」』(いずれもエネルギーフォーラム)などの著書で、繰り返しこの問題を指摘しています。  たとえば小島氏は、「私の経験からいって、遺伝子組み換え作物の記事を書いた場合、そのプラス面(農薬の削減など)を強調して書いても、読者の反応は批判的なものが多い」とします。そして遺伝子組み換え作物の危険性を強調する記事こそが、読者のニーズに応える良い記事だと述べています。  もちろんこの「良い」というのは、新聞にとって売上につながるから良いということで、社会や読者にとって良いということではありません。遺伝子組み換え作物に関しては、市民の思っていることをマスコミが追い、それを読んだ市民がその正しさを確信し、それがまた報道され……というサイクルによって恐怖だけが増大しています。  今後、増大する世界人口、資源やエネルギー問題を考えると、遺伝子組み換え作物の可能性を何らかの形で検討しないわけにはいかないと筆者は見ていますが、今の「空気」はその是非を論ずることさえ許さない状況です。」

—『「ゼロリスク社会」の罠~「怖い」が判断を狂わせる~ (光文社新書)』佐藤 健太郎著



「国立社会保障・人口問題研究所の発表しているデータ( 1995年)によれば、男性の 40歳時未婚者の平均余命が 30・ 42年であるのに対し、有配偶者のそれは 39・ 06年となっています。また女性では、それぞれ 37・ 18年と 45・ 28年ですから、未婚であると男女とも 8年以上早死にする計算になります(次の図では未婚者の死亡率の高さが示されています)。  その原因について、あるテレビ番組では次の3つが挙げられていました。   1.食生活が不規則になりがち   2.家に帰って愚痴をこぼす相手もいないことから、ストレスが溜まりやすい   3.守るべき家族がいないことから、精神の張りがなく、生物として弱くなる」

—『「ゼロリスク社会」の罠~「怖い」が判断を狂わせる~ (光文社新書)』佐藤 健太郎著

「 人間は、因果関係を見出すようにできている生き物です。この性質のおかげで、我々は様々な発見をし、知恵を蓄積してきました。  しかし、時にこの性質は、あらぬもの同士にまで因果関係を見つけ出してしまいます。  星の配置、手のひらのしわ、血液型、顔つき、名前の画数、家具の配置、果ては印鑑のデザインに至るまで、我々は多くのものを自分自身の運命と関連づけてきました。  もちろんこれらには統計的根拠はありませんし、みなそのことは理屈の上でわかっているはずです。  しかし、占いがいくら外れても廃れることはありません。これと同じで、一度心の中で関連づけたものを剝がし取るのは、大変難しいことのようです。  統計は、ふたつの物事の関連をあぶり出す強力な手法ですが、下手をすれば間違ったもの同士を関連づけ、誤った方向に物事を導く危険をはらんでいます。「ウソには3つの種類がある。ウソと真っ赤なウソ、そして統計だ」という言葉があるそうですが、実際、統計によるウソは後を絶ちません。これらを見抜く目、データを疑う精神を持っていなければ、手もなく騙されてしまうことでしょう。」

—『「ゼロリスク社会」の罠~「怖い」が判断を狂わせる~ (光文社新書)』佐藤 健太郎著

「植物も動物も当然、自分自身の子孫を残すことだけを目的に生きており、人間のために生まれたものなど自然界には何一つありません。  筆者の手元にある有毒生物図鑑は大変に分厚いものですが、おそらくこのページ数の何倍かの人々がこれらの毒に苦しみ、うち何割かは命を落としてきたのでしょう。今も、毒キノコなどによる中毒死は後を絶ちません。  これらの生物の持つ毒は、人間に優しいどころか、自然選択によって危険なものばかりが選び抜かれ、進化してきた結果です。」

—『「ゼロリスク社会」の罠~「怖い」が判断を狂わせる~ (光文社新書)』佐藤 健太郎著

「我々が食べる農作物もまた、優しい大自然が用意してくれたものではありません。  アンデスの原産地に生える野生のトマトは、 1 cmほどの大きさしかなく、堅くてまずく、毒まで含んでいて、我々が見慣れたものとは似ても似つかない代物です。現在の、甘く大粒でみずみずしいトマトは、人類が数百年をかけて品種改良を続けた結果に他なりません。  他のあらゆる作物も、実は自然が作り出したものではなく、長きにわたる農家の努力の結果なのです。  ようするに、「自然の恵み」なるものは、我々の祖先が身を挺して有害な物を判別し、役立つものだけを選び抜き、改良してきた、歴史と知恵の結晶というべきものなのです。自然が人間だけのために、栄養のある食品や体に優しい材料を作ってくれているなどというのは、ある意味で大変な思い上がりなのではないでしょうか。  しかし、人々の「自然 =安全・安心」という信仰は、極めて根強い、というより、もはや疑う余地さえない「教義」にまでなっている感があります。」

—『「ゼロリスク社会」の罠~「怖い」が判断を狂わせる~ (光文社新書)』佐藤 健太郎著

「一説によれば、ジャガイモがもし、今発見された植物だとしたら、絶対に食品として認可されることはないそうです。ご存知の通り、ジャガイモの芽のまわりには、ソラニンと呼ばれる毒があり、取らずに食べると腹痛などを起こす可能性があるためです。  寒冷地でも育ち、栄養価も高いジャガイモは、歴史上、世界各地で人類を飢えから救ってきましたが、発見されたのが今でなくて本当によかったとしかいいようがありません。  現在の安全基準は、そのくらい厳しくなっているのです。」

—『「ゼロリスク社会」の罠~「怖い」が判断を狂わせる~ (光文社新書)』佐藤 健太郎著

「冗談のような話ですが、ブラジャーを一日 12時間以上着けている女性は、まったく着用しない女性に比べて 21倍も乳がんにかかる率が上がるという研究もあります(発がん物質リストにはまだ載っていませんが)。  サイズの合わないブラジャーで締めつけられることによってリンパの流れが悪くなり、がんになりやすくなるという理屈だそうです。ここまで来るとどこまでが本当かはわかりませんが、なかなか油断ができません。」

—『「ゼロリスク社会」の罠~「怖い」が判断を狂わせる~ (光文社新書)』佐藤 健太郎著

「医療のリスクというものも、我々を囲む重大なリスクのひとつです。  もちろんこれは、それだけで本が何冊も書ける、重大なテーマですが、ここでは「ホメオパシー」という治療法を取り上げましょう。これがリスクを考えるにあたり、好適なテーマと思うからです。「ホメオパシー」という聞き慣れない治療法の名がマスコミを賑わせたのは、 2010年夏のことでした。きっかけとなったのは、この年5月に山口県で起きた、ビタミン 不投与による乳児死亡事件です。  ビタミン Kは血が固まる際に働く因子ですが、新生児でまれに欠乏状態に陥ることがあり、頭蓋内出血などによって約 4000人に 1人の割合で死に至ることが知られています。  このため、今ではすべての新生児に、ビタミン Kを含んだシロップを与える予防法が確立しており、これによって頭蓋内出血による新生児の死亡はほとんど防ぐことができるようになりました。  ところがこの一件では、ホメオパシー療法に傾倒していた助産師が、「ビタミン Kと同じ効果がある」と称する「レメディ」(ホメオパシーにおける治療薬)を、新生児に投与していました。しかも助産師はそのことを母親に伝えておらず、母子手帳には「ビタミン K投与」と虚偽の記載をしていたのです。  しかし後述の通り、レメディにはビタミン Kのような効果はなく、投与された新生児は出血を起こして死亡に至りました。」

—『「ゼロリスク社会」の罠~「怖い」が判断を狂わせる~ (光文社新書)』佐藤 健太郎著

「 先に、へたにリスクを削減しようとすると、別種のリスクが発生してしまう「トレードオフ」が起こると述べました。これは、現代が低リスク社会だからこそ起こる現象です。  リスク削減の作業は、大理石を削って彫刻を作ることにも似ています。最初は大胆に削っても問題ありませんが、完成に近づいたら慎重に彫っていかないと、理想の姿からは逆に遠ざかってしまいます。我々の社会は、そういう段階にまで達しているのです。  目先のリスクに惑わされてゼロリスクの幻を追うのではなく、ある程度のリスクを受け入れること。本能的判断も重要ではあるけれど、リスクを定量的に捉えて広い視野で判断してゆくことも同じように重要――。」

—『「ゼロリスク社会」の罠~「怖い」が判断を狂わせる~ (光文社新書)』佐藤 健太郎著

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2026年02月24日

Posted by ブクログ

ゼロリスクを求めて、無視できるようなリスクを過大評価したりしないようにすべき。過大でも過少でもなく、適度にリスクを評価すべきだが、それにはいろいろと知識やノウハウが要る。その入り口を語る。

原発事故に関して放射線の簡単な情報が書いてある。実際この程度の知識もなく騒いでいる人が今もいる。

新型コロナウイルスのときのあれこれにも適用できることが多い。

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2024年07月27日

Posted by ブクログ

ネタバレ

今などは、
新型コロナウイルスが生活上のリスクでもっとも目立つものですが、
ちょっと前までは原発事故による放射線のリスクについていろいろな意見や記事が
生みだされたのは記憶に新しいところです。

本書はそんないろいろなリスクに対して、
どういった姿勢をとって生きていくのがベターなのかを、
様々な例を解きほぐして説明しながら、
示してくれる内容になっています。

まず、
こないだ読んだ『ソクラテスはネットの「無料」に抗議する』につづいて
認知バイアスがでてきました。
本書は2012年、『ソクラテス』は2013年に出版されています。
認知バイアスは、この時期、
気にかけられるべきとされたトピックのひとつだったのでしょう。
それはまさに、東日本大震災と福島第一原発事故の直後でしたから。

認知バイアスは、いわば偏見のような、脳のクセです。
たとえば以前、「こんにゃくゼリー」がのどに詰まる事件があり、
消費者たち(一般人たち)やマスコミなどによってメーカーが叩かれましたが、
おなじく、というか、「こんにゃくゼリー」以上にのどに詰まる被害者のでる
「餅」についてはこの問題の俎上に乗りませんでした。
ここには、同様のリスクをもっていたとしても、
新参の目新しいモノについてのリスクには敏感になり、
昔からあって一般化しているもののリスクは低く見積もるというバイアスが存在していると、
著者は説明します。
そして、そういったバイアスのために、このケースでいえば、
メーカーの経済的損失が大きくなってしまった。
これこそ、リスクを考え損ねた損失なのです。

また、リスクとはトレードオフという考え方を適用するべきもの。
トレードオフとは、一方を取れば一方を失うという道理についての言葉です。
一挙両得だとか、一石二鳥だとか、そういうものもありますが、
多くのケースでリスクを考えたときには、トレードオフの関係になる。
ましてや、ゼロリスクを求めて過剰に対策を行って、
精神的に疲弊したり、
経済的なコストがかかりすぎたり、
時間をとられすぎたりと、
そのために生じるいろいろな交換損失があります。
だから、ちょうどいいところで落とし所を見つけることが大切になるんです。

放射線物質の除染のために、汚染された地域のすべての表土をはぎとる施策をします、
というのがゼロリスクの考え方で、そのためには莫大なコスト(税金)がかかってしまう。
それを、山奥はやらないだとか、生活区域を浮かびあがらせて除染をやるべき場所を絞ると、
リスクはゼロにはなりませんが、それにみあうだけ、コストが浮きます。
本書の要点はこういったところにあります。

こういう話もありました。
食品添加物や残留農薬の基準値の話なんですが、
その基準値の決め方についてです。
まず、マウスに体重1kgあたりその物質を、
10mg、20mg、30mg....と変化がないなら少しずつ増やして与えていきます。
それで、80mgでマウスの毛ヅヤが悪くなっただとか、体重が減り始めただとかになると、
この80mgがその物質の危険な値となります。
そして、基準値を設けるのですが、80mgの半分の40mgとするそうなんです。
これが、マウスが毎日摂取しても大丈夫な基準値です。
で、次に、これを人間に適用するのですが、
マウスと人間では違う生き物ですから、体重1kgあたりで同じ40mgとはしないそうです。
そこで1/100にして、0.4mgとまずします。
さらに、人間にも人種や成熟度、個体差がありますから、
もう一度1/100にして。0.004mgとする。
これが基準値だそうです。
つまり、マウスが毎日摂取しても大丈夫な量の1/10000の量が基準値なんですね。
かなり厳しく決められています。

なので、基準値超えがニュースになったら、
それがどのくらい基準値を超えたのかがポイントで、
10倍や100倍だったら、前述の基準値の決められかたを知る人にとっては、
これは大丈夫だろう、と判断するでしょうし、
実際、大丈夫だと思います。

というところで、話をまたゼロリスクに戻していくと、
交通事故のトピックがわかりやすいところでした。
交通事故に遭う確率は1/6000なんだそうです。
それでもみんな車に乗ります。
じゃないと不便だし生活に支障が出るからです。
こういうところでは、多くの人がリスクとの上手な付き合い方をしているんです。

それで頭に浮かんだのは、
コロナウイルスに対しても、
車に対するのと同じような気構えがよさげなのかもしれないなあ、ということでした。
バランスでありトレードオフの考え方でありですからね。
リスクに対して過剰な敏感さから離れるということは、
大事だと思えました。

まあ、コロナウイルスについてはわかっていないことだって多いですし、
情報もいろいろ反対の方向を向いた同士のものもありますから、
一概に決めつけることはできないところなのですが、
今後もっと統計データが溜まっていくでしょうから、そこから考えつつ、
どこに落とし所をみつけるかじゃないかなあという気持ちになりました。
ゼロリスクではいけない、と。

と、僕の短い感想だけだといろいろ誤解が生じそうなので、
気になる方は本書を手に取ってみてください。
文章は読みやすく、書き手の態度はまじめですし、
論考は慎重に時間をかけておこなった結果なのだろうなあ、
と推察できるような視野の広さと視線の深さでした。
良書に対して僕はたまにこう思うんですけど、
「高校の教科書にしてほしい」
とまたそういう気分になっています。

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2025年07月25日

Posted by ブクログ

密度が濃い。どの章も分かってはいるけれど、目から鱗のネタが豊富でと書き口も説得力があった。

1章は社会心理学的な総説。
2章は天然好き、化学由来嫌いを斬る。
3章は中国餃子をネタにリスクの基本。
4章は発がんの恐怖の罠
5章は血液ドロドロ論の罠
6章:ホメオパシー、7章:放射能との適切な付き合い方。ここが出色の書き口。

・リスクを下げる、あるいは一定に保つためには、それなりのエネルギーや労力をつぎ込む必要がある。(放っておくと増えていく)
・定性思考から定量思考へ
・半減期が長ければ長いほど怖いという誤解をしている人も多いのですが、半減期の短い放射性物質の方が、ある意味では危険が高い。
・科学者だれもが、「これ以上放射線を浴びると影響が出る」と認める最低限の合意:長期間にわたり、積算で100ミリシーベルトの放射線を浴びると、成人においてがんになる確率が0.5%程度高くなるとされている。

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2016年08月07日

Posted by ブクログ

現代日本人必読と言っていい、良書。
リスクはゼロにはできない、定量的に考えて行動せよ。
書かれる事例、例えが時宜を得ていて引用したい箇所が非常にたくさんある。
筆者は知識がありながら中庸で理性的、かつ、わかりやすい文章を書ける、得難い書き手と感じた。
これだけ出来ると、ハードルを上げて、LD50の値から疑うような陰謀論で頭がいっぱいの人たちに向けて書いて欲しいと思ってしまう。

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2014年09月10日

Posted by ブクログ

(記録)
科学者の佐藤氏の著作。
科学的見地から、世の中のゼロリスク信仰に一石を投じる本。
分かりやすく面白い。

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2014年06月09日

Posted by ブクログ

大学時代に習った内容もいくつかあった。
食品添加物の基準値、トランス脂肪酸、ニセ科学、リスクはゼロにできないことなどなど
考え方を学んだはずなのに、メディアが偏った内容を大々的に流すとそれだけが真実に思えるときがある。
テレビで言ってたから、雑誌に載ってたから正しいわけではない
いろんな側面からみないといけないな

何がどれだけあればどの程度危険なのか、わかるようになりたいなぁ

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2013年01月21日

Posted by ブクログ

ヒステリックにリスクを恐れるのではなく、正しくリスクを評価してトレードオフしながら選択していく必要性が非常に明快に書かれている.
ゼロリスク希求症候群の現在に読んでおくべき本だと思います.

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2012年10月06日

Posted by ブクログ

日本人はリスク評価と相性が悪い。減点法社会や同調圧力の影響だろう。リスクの中でも、恐怖心を煽るもの、制御不能のもの、人工的なもの、子どもに関わるもの、未知のもの、関心の高いもの等はリスク評価を謝りやすい。
この本ではリスク分析の中でも特に筆者の専門の化学物質のリスクについて分かりやすく解説されている。どんな危険要因も定量的な評価(分母は何でいくつか)が重要だなと感じた。

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2023年03月21日

Posted by ブクログ

 リスクを取ることを極端に嫌う国民性のためか、ゼロリスク信仰が蔓延している日本だが、リスクをゼロにすることはもちろんできないし、他のリスクが高まったりコストがかかり過ぎたりするらしい。
 原子・分子の話は正直何のことやら?だったが、人工より自然のものが良しとされる風潮や、発がん性のある添加物の本当の危険性についてなど、なるほどと思う内容がたくさん。以前シリーズで読んだ『〇〇の危険度調べました』の著者を名指しで挙げ、反対意見を述べておられたのが大変興味深かった。
 何事もきちんと調べて、何となく怖いから禁じる・叩くではなく、正しく知ることに尽きる。著者のコロナ関連の出来事に関する意見が知りたい。

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2022年01月28日

Posted by ブクログ

ゼロリスク信者に対する私のもやもやを、明確に言語化してもらえたようで、大いにうなづきながら読んだ。
この本が出たのは東日本大震災から1年半経った時だが、あれから6年半経とうとしているのに、まだ、豊洲問題で同じ過ちが繰り返され、政争の具にされた。新聞や雑誌、広告も相変わらず、ゼロリスクを煽る内容のものばかりで、そちらの方が売れてしまう。本書のような本こそ、読まれてしかるべきだと思うのに。

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2017年11月08日

Posted by ブクログ

ネタバレ

おそらく、この手の判断の難しさはネット化によってさらにめんどくさくなる方向に行くのだろう。(ネットハウリング)

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2016年06月27日

Posted by ブクログ

今や何するのもリスク、リスク、リスク。対策、対策、対策と。
世の中息苦しい。
そしてリスクは、誰かが口に出した途端、抗し難い強制力を持つ。しかし、それが定量化されてない以上しょうがない側面もある。

本著ではリスクはまず、「あるのかないのか」(定性)、「ある場合はどの程度のものか)(定量)を判断し、そして「ある場合」においても、その確率と影響度合いについての見極めが必要というお話を展開する。
もう確かに仰る通り。
(でもその定量化が難しいんだけどね)

そして我々がどのようにリスクを見誤る傾向があるかについて、本著で触れている。これは是非必読レベルなんでオススメしたい。きっと時間とか金とか、そういうものをまず見直したくなるだろうと思う。

はいはい、タバコ辞めればいいんでしよ。(泣)

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2013年06月03日

Posted by ブクログ

確証バイアスについて知りたかったので、ネットで検索したところ本書がヒットした。内容的には少しずれるような気がしたが面白そうだったので読んでみた。
人はなぜリスクを読み間違えるのかというテーマのところで、確証バイアスが出てくる。
確証バイアスとは、本書でも引用されているユリウス・カエサルの言葉「人間ならば誰にでも、現実のすべてが見えるわけではない。多くの人は、見たいと欲する現実しか見ようとしないものだ」に集約されていると思う。
また、孔子の「学びて思わざれば則ち罔し、思いて学ばざれば則ち殆し」という論語の一節を引用している。
つまり、「正しい知識を身につけた上で、考えろ」ということだが、
この正しい知識というのは、バイアスのかかった偏った主観では得ることは難しい。

本書を読んで、私自身は「天然」「自然」が良いというバイアスを持って物事も見ていたことに気付いた。
しかし、著者は「化学」に対して偏っているようにも見受けられるところがある。
例えば、ソルビン酸のリスクの件(106ページ)では、回避できるリスクとそうでないものとを同等に比較して論じており、違和感を覚えた。
ただ、その先に挙げられているメリットを知れば、なるほどそうかと一概に著者の意見を否定できない。
これがまさに確証バイアスなるもので、否定的なイメージをもっているもの(ここではソルビン酸)に対しては、デメリットにばかり目が行き、メリットなどハナから無いものだと決め付けていた。

ただ他に、若干強引でないかという論理もあった(水中毒に関する件(128ページ))。

著者が主張する、「定性思考」「定量思考」やトレードオフの考え方はとても参考になった。

感情、感覚だけで判断するのは非常に危険でヒステリカルなことだと改めて感じた。
本書のタイトル通り、今の社会は「ゼロリスク」というバイアスのかかった状態なのかもしれない。
トレードオフの観点からも、物事をよく見てよりよい判断をしていかなければと思った。

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2013年05月23日

Posted by ブクログ

第7章「改めまして、放射能基礎講座」だけ読んでも価値がある内容。なんとなく不安という人もなんとなく大丈夫だろうという人も読んで欲しい。化学物質門外漢の自分としては佐藤さんの著作は目から鱗っぱなし。ありがたい。

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2013年04月04日

Posted by ブクログ


はじめに
第1章 人はなぜ、リスクを読み間違えるのか
第2章 「天然」大好き、「化学」は大嫌い……の罠(――真実はグレーの中に)
第3章 ゼロリスク症候群という罠――メタミドホス禍から学ぶ
第4章 「発がん」の恐怖――という罠
第5章 「狂った油」「血液ドロドロ」の罠――トランス脂肪酸について、ひと言
第6章 善意の砂糖玉・ホメオパシー――代替医療(疑似科学)の罠
第7章 「改めまして、放射能基礎講座」――放射能の恐怖、という罠
おわりに

【ポイント】
7/現在,企業の花形部門といえばコンプライアンスを扱うCSR部だ。
しかし,これは本来,会社の利益を生み出す部門ではなく,ディフェンス的部署である。
しかし,ストライカーやチャンスメーカーが等閑に付され,デフェンスのみが脚光を浴び
ているチームは失点はしないが得点もできない。モンスターペアレントに怯え,
モンスターペイシェントに怯える病院も同様だ。
ディフェンスのみので新しいものを生み出せないでいるのではないか。

28/リスク認知因子10ヶ条 ハーバード大学のリスク解析センター
 (1)恐怖心
 (2)制御可能性
 (3)自然か人工か
 (4)選択可能性
 (5)子どもの関与
 (6)新しいリスク
 (7)意識と関心
 (8)自分に起こるか
 (9)リスクとベネフィット
 (10)信頼

34/確証バイアス 「嫌いなものは間違っているはずだ!」
37/同じ傾向の人が集まることでより強化される ←ネットでの「バイアスのハウリング」
39/正常性バイアス 「大したことではない、日常親しんだ状況の延長で読み解ける」と過小評価する
42/「ベテランバイアス」と「バージンバイアス」
 経験豊富な事柄に関してはリスクを低く見積もってしまい、初めての事柄に対してはリスクを課題に評価してしまう
50/アンカリング効果
 :ある情報が与えられると、人の認識がそちらにひきづられてしまうこと
52/リスクの性質:リスクは放っておくと勝手に拡大し、とめどなく膨張していく
54/リスクはゼロにならない。 トレードオフの人生。
83/◆目の前に示された情報を鵜呑みにせず、「正しい知識を身につけたうえで、自分で考えろ」
112/「用量依存性」と「閾値」
128/メタミドホスと三笠フーズ事件:
マスコミのヒステリックな報道とリスクリテラシーの低さは罪作り
135/「1万分の一のリスクは、現代人は受け入れるべき。」ケンブリッジ大・ジョン・エムズリー
136/「定性思考」から「定量思考」へ
 最近のリスク判断は、定性的な判断しかなされていないことが多いように思う

159/「ない」ということの証明はできない。
160/「危険」と「安全」は反対語として使われるが、両者は非対称。
  「危険がある」「リスクがある」というが、「安全がある」とは言わない。
  「危険」は目に見えるが、あ「安全」は具体的なものではなく、
  リスクを取り去った時にぼんやり見えてくるなにか・・。
  リスクを完全に取り去ることはできない。
196/ そもそも放射能とはなにか?
  3種の放射線「アルファ線」「ベータ線」「ガンマ線」
207/アルファ線には、外部被爆の心配はなく、内部被爆を警戒すればよい。
209/福島の高線量地域では、外部被爆を、それ以外の地域では食品による内部被爆を警戒すべき。
210/ベクレル
 :1秒間に何個の原子が崩壊して放射線を出しているか? を表す単位
 :福島第一から放出された物質は90テラベクレル 物質量としては、数百ぐらむから、数キログラム程度
213/シーベルト
 :放射線の人体への影響を測るために考案された単位
 :シーベルト毎時 は、1時間の間に何シーベルト出るかという単位で、シーベルトとは違う。混同されて使わている場合もみられる
214/ベクレルからシーベルトには、実効線量計数をかければよい。
229/これは大きな『僥倖』で・・・ (思いがけない幸運)
234/放射線は、この世で一番検出しやすいもの
235/放射線には、「確定的影響」と「確率的影響」
251/津波リスクと放射能リスク
263/目先のリスクに惑わされて、ゼロリスクの幻をおうのではなく、
  ある程度の伸す区を受け入れること。リスクを定量的に捉えて広い視野で判断していくこ
  成熟したリスク認識が重要。

   著者も指摘する通り、放射能はこの10項目をすべて満たしているので、
   人々が恐れるのは当然といってもよい。
   東日本大震災で最大の被害を出したのは津波なのだから、ゼロリスク
   を求めるなら全国の海岸に住んでいる人は内陸に移住すべきだ。
   それをしないで、死者ゼロだった放射能に何兆円もかけて除染するのはばかげている。

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2019年01月06日

Posted by ブクログ

いい・悪いは別にして、近頃の自分の中のテーマが「懐疑主義」になりつつあるこの頃。
こういうテーマの本ばかりになってしまうのも仕方ない、と思いたいです。
思考が偏っているとは言いたくない不思議。

・「リスク」という概念と、それがいかに正しく評価されないか
・「天然」と「人工」のイメージ格差
・放射能に関する基礎知識とリスクの考え方
ざっくりまとめると以上のような内容が記されています。

科学者の方の目線であるため、数字や化学知識が多く出てきて、私のような文系人間には難しいです。
しかしそれを差し置いても、色眼鏡をかけないで物事を評価する姿勢が真摯に伝わってくるために、がんばって読み進めようという気概が湧いてきます。
人間は理性よりも本能が優先する生き物である以上、やはり自分の脳みそは自分が思っているほどデキはよくない、という前提は必要だと痛感しました。

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2012年12月30日

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リスクとベネフィットの関係、自分で責任もってリスクを取らないと、世の中渡って行けない。ちょっとしたリスクに目くじら立てて、普段は目を瞑っているのにいざとなると「他人の」責任ばかり追求する、自分が無謬だと信じていたい、無謬でいれば傷つく筈がないと疑いもしないのは間違っていると思ってるので、読んでみた。

具体的にあれはこれはと言うところもあって、想定内だが、何となく、一方的にこっちばかり読んでると却ってトンデモな香りがするので注意かね。

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2012年12月08日

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リスクの読み違えは確かに自分もしている。

天然物至上主義は根本的に誤った認識。
そもそも人間に食べられるために生きている植物は一つもない。
むしろ食べられないために
様々な天然の毒物を作っている。

化学物質拒否も誤っている。
身の回りのもの全て化学物質。

人体も女性ホルモンや男性ホルモンなどなど発がん性物質を生産している。
発がん性物質はありふれている。
特定のものだけ忌避するより
バランスの良い食事を心がけたほうが賢明かもしれない。

中国食品の健康被害リスクは、
母数(輸入量)が多いので実際のリスクは
他の国に比べても高くない。

1万分の1のリスクは許容するように考えてはどうか。
リスクを算出する癖をつけておいたほうがよい。

マスコミは信じない。

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2012年11月23日

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 類書でも口が酸っぱくなるほど言われていることを再確認。著者は化学が専門と言うことで,化学の話題が例に多い。メタミドホス,エコナ,トランス脂肪酸…。
 ホメオパシーや放射能についても取り上げてる。特に放射能については,基礎から詳しく説き起こしていて,何も前提知識がなくてもここ(第7章)だけ読めば,それなりに正しい知識が身につきそう。良本。

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2012年11月21日

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リスクを感覚的ではなく
定量的に把握することの
大切さを実感。
マスコミに踊らされず
自分で調べ考えるように
しよう!

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2012年10月12日

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自分としても、世の中の風潮になんとなく疑問を持っていたので、その題名を見て思わず買ってしまった本です。著者の得意とする化学の観点を中心に世の中のふわっとした過剰なリスクに対して疑問を投げかけています。書かれていることが100%信頼できるかは私の能力では判断できませんが、その視点・観点という意味ではとても参考になると思います。上手なリスクをとれる人間になりたいものです。

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2012年10月09日

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大自然はそれほど優しくない
「化学」に怯えすぎ、「天然」に期待しすぎ

言われてみれば・ちょっと考えてみればその通り・・・。


ゼロリスクの幻を追うのではなく、成熟したリスク認識を

これが本当に難しい・・・。

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2012年09月27日

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テレビや新聞の記事はなんらかのバイアスがかかっているという事を我々はもっと意識しなければならないと思う。

どうもマスコミ崇拝な人が多過ぎる。
冷静に考える事はちょっとした労力がいる。
その労力を惜しむ人が多過ぎるんではないか。

マスコミも「わかりやすい」をテーマに報道をするんだろうけど、
編集者が誰でもわかるように解釈する仕方を間違えると本当にたちが悪い。


正しく理解するにはこういった本などを読んで学び続けていくしかないんだなと痛感した。

この著者が全て正しいことを言っている訳ではないが(それは誰にでも当てはまる)、
このような労力をさいてより正しい見解を与えてくれるような人がいることはとてもありがたい。

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2012年09月24日

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例えば、発癌性のカビが生えている可能性のあるパンを食べるか、安全が確認された防腐剤が入っているパンを食べるか。筆者は誤判断の原因を日本人の気質や「マスゴミ」としている。しかし、人間の脳は、元来こわがりなので、適切に科学教育を受けなければそうなるものなのだ。子供を見ていると、公教育やマスコミには全く期待できない。つまり家庭の責任である。

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2014年08月02日

購入済み

リスク認識が変わる

世の中に存在するいろいろな説に対して、独自の視点で展開する。なんでもかんでも鵜呑みにしてはいけないということがわかる。

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2013年01月14日

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人が無意識に感じてしまうリスクの傾向を解説し、様々な事例を挙げてその論理の適切さを確認していく形式。
放射線影響リスクについて極度な危険視と全く問題ない意見が対立する中、客観的・定量的なスタンスでどんな解を出すのか知りたくて手にとった。
例えば、過去の疫学統計と今わかる情報から、何かしら体調不良になる確率は、〜という条件で自動車事故に遭う確率の何分の1、等の具体的見解が知りたかった。
内容に異論はないが、今の人智では何とも言えないとしか書いておらず残念。

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2013年01月06日

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僕はリスクを結構気にしちゃうほうなのですが、リスクに丁寧に対応する社会的コストを考えてみろ、という前書きに、む、そうかもしれないなと納得する。リスクとのつきあいかたを考える本。
中身はバイアスのかかり方や、いくつかのリスクの具体的数値、そしてプラセボ効果のことなど。ちょっとありがちな感じで、前書きほど興奮はできませんでした。マスメディアのリスクの伝え方に苦言が呈されていますが、裏を返すと、そういう演出の仕方の勉強になるかもね。
兎も角、リスクがない、なんてことは証明するのが難しいのだと。
本書ではありませんが、僕の好きな言葉に、運が悪ければ瓦が落ちて人が死ぬ、というのがあります。作り手がいうと怒られると思うけど。

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2013年01月06日

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家人は震災以降やたらとリスクに敏感である.いささか辟易気味の私は味方を得ようとこの本を読む.それほど新しい視点があるわけではないが,化学,製薬分野の出身ということで,四章の発がん物質の章はなるほどと思わせるところがある.全体は一般向けにやさしく書いてあるので,こういう本を家人には読んでほしいと思う.無理だろうな.

最初の方に,ハーバードのリスク解析センターというところが発表しているリスク認知因子10ヶ条というのが興味深いので引用しておく.

(1) 恐怖心が強いほどリスクを強く感じる
(2) 自分でコントロールできないリスクほど強く感じる
(3) 自然のものより人工のものにリスクを強く感じる
(4) 自分で選択したものにはリスクを感じにくい
(5) 子供がかかわるとリスクを強く感じる
(6) 未知のリスクは強く感じる
(7) 報道によって意識と関心が高められるとリスクを強く感じる
(8) 自分に起こりえるリスクは強く感じる
(9) ベネフィットのあるリスクは弱く感じる
(10) リスクの起因者に信頼がないとリスクを強く感じる

納得のリスト.

この本にも書いてあるようにリスクを煽る方が容易でメディアにのりやすいとすれば,個々の事例で正しい判断をしていくのはとても難しいことになる.メディアや科学に関するリテラシーの必要性を強く感じた.

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2012年12月15日

Posted by ブクログ

リスク管理は大切だけれども、リスクを完全に排除するのは難しい。無駄に恐れを抱きすぎなのは間違いない。放射能汚染についても、安心を促す内容でした。化学など専門用語が出てくるだけで、緊張感が高まってしまう。ゼロリスクなんて、やっぱりありえないのだ!と理解出来ました。

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2012年10月12日

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