るろおのレビュー一覧

  • ムシウタ bug 3rd.夢狙う花園

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    前半は、新たに特環のもとに身を寄せることになった日下部倫花(くさかべ・りんか)という少女の物語のほか、大助たちが「大喰い」に遭遇する話が収められています。

    後半は、ドイツに暮らすヴァイオリン弾きの少女、アンネリーゼ・ミタケが、両親から引き離されたことで、「浸父」にみずからの夢を引き渡し、「霞王」となる物語がえがかれています。

    無印シリーズでも活躍するハルキヨや霞王の来歴が明らかにされることで、物語の世界観に厚みが出てきたように感じます。

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    2018年11月05日
  • ムシウタ bug 2nd.夢囚われる戦姫

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    特環に戦いをいどみ、虫憑きたちの居場所をつくりだそうとする「むしばね」のリーダー、立花利菜(たちばな・りな)とその仲間たちは、捕らわれの身となっていました。そんな彼女の姿を目にした亜梨子は、利菜にたいする大助の冷酷な態度に怒りを爆発させ、モルフォチョウの力を解き放ってしまいます。

    その後、死んでいった摩理の気持ちを知りたいと願う亜梨子は、特環の一員で虫の見た記憶を再生する能力をもつ狗狸坂香魚遊(くりさか・あゆゆ)のもとで、モルフォチョウの記憶をよみがえらせてもらいます。ところがその結果、亜梨子の身体に死んだはずの摩理の意識が宿ることになります。

    さらに摩理を追っていた世果埜春祈代(せはての

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    2018年11月05日
  • ムシウタ bug 1st.夢回す銀槍

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    無印シリーズの2年前の出来事をえがいた、薬屋大助(くすりや・だいすけ)と一之黒亜梨子(いちのくろ・ありす)の二人を中心とする物語です。

    亜梨子は、親友の花城摩理(はなしろ・まり)が命を落としたあと、彼女が宿していたモルフォチョウをその身に受け入れることになります。そんな彼女の前に、特環の監視員として現われたのが大助でした。彼は、亜梨子の家に居候をしながら、さまざまな事件に巻き込まれ、それらを解決していくことになります。

    本編はさまざまな登場人物が入り乱れる群像劇のような構成でしたが、本シリーズはいちおう短編の積み重ねのかたちをとりつつも、大助と亜梨子にスポット・ライトがあてられており、スト

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    2018年11月05日
  • ムシウタ 13.夢醒める迷宮(下)

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    霞王や鯱人たちによる第一の作戦と、ハルキヨたちによる第二の作戦は失敗に終わり、戦いの命運は詩歌たちの手に託されます。そんな「むしばね」に、茶深の指令を受けたルシフェラと佐藤陽子が接触を図り、海老名夕を利用することで大喰いに勝利することができるという策を授けます。その一方で、茶深は「α」がかくされている赤瀬川財団の美術館に潜入しますが、そのとき夕の意識は「C」によって支配されます。

    その後、浸父に飲み込まれる前に人工衛星に逃げていた「C」の本体を落下させ、夕の意識を回復させることで「大喰い」を殲滅するという作戦が立てられます。しかし、彼女たちのもとに「大喰い」が襲いかかり、詩歌が彼女に対峙する

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    2018年08月29日
  • ムシウタ 12.夢醒める迷宮(上)

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    大助の活躍により浸父に勝利し、魅車八重子は「始まりの三匹」の力を取り込みつつある「C」こと堀内愛理衣の殲滅作戦を実行に移すことを宣言します。ところが、その矢先に大助が成虫化を迎え、詩歌の手で彼は欠落者とされてしまうことになります。

    その後、特環と「むしばね」のメンバーたちは、3つの作戦を実行に移します。一つは、「照」(てらす)こと門閒真琴(もんま・まこと)をリーダーとし、霞王や鯱人たちを含む「C」の殲滅作戦の実行部隊です。特環は、「始まりの三匹」に欠落者をよみがえらせる力があると考え、浸父と「C」を利用して実験をおこなった結果、「C」の制御ができなくなってしまいます。しかし、作戦のメンバーた

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    2018年08月29日
  • ムシウタ 11.夢滅ぼす予言

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    赤牧市が霧に包まれるという事件が起き、大助も真相の究明に乗り出すことになります。ところが、霧のなかで彼はミッコをはじめとする4人の人物に出会い、彼らと行動をともにするなかで、虫憑きという存在にまつわる秘密を知ることになります。

    霧のなかから生還した大助は、虫憑きにかんする秘密を知る特環副本部長の魅車八重子(みぐるま・やえこ)のもとに向かい、その後彼は浸父との最終決戦にいどむことになります。

    これまで明かされなかった虫憑きの起源にかんする謎がようやく明らかにされています。虫と夢との関係には、それほど意外性は感じられなかったものの、さまざまなコンテクストがひとつに結びあわされることの快感があり

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    2018年08月22日
  • ムシウタ 10.夢偽る聖者

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    他人の姿や能力を模倣する力をもつ虫憑きの少女・喜多沢環(きたざわ・たまき)は、元「むしばね」のメンバーだった虫憑きの男たちに襲われている幼なじみの南金山叶音(なかやま・かのん)を守るため、叶音には満月の夜に虫を消し去る能力をもっているというウソをつきます。このことがきっかけで、多くの虫憑きたちが彼女たちのもとに集い、叶音を「神」としてあがめる一大集団へと成長していくことになります。

    その後も環は、最初のウソにさらなるウソをかさねていくことで、この世界に大きな変革をもたらす可能性を見ようとします。

    ほんの小さなきっかけが大きな事件へとつながっていく展開がおもしろかったのですが、オチがすこし弱

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    2018年08月22日
  • ムシウタ 00.夢の始まり

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    本編ストーリーはいったん休みとなり、今回は「虫憑き」になったばかりの大助と詩歌の姿をえがいた「夢の始まり」と、立花利菜が「虫憑き」となり、みずからの夢を語る「夢の黄昏」の2編を収録しています。

    とくに本編では明らかにされることのなかった、大助が詩歌と最初に接触した経緯があかされており、本編を補完するような位置づけの巻になっています。利菜が主役を務めている話は、彼女のキャラクターを掘り下げるという性格の強い内容になっており、こちらもおもしろく読めました。

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    2018年08月21日
  • ムシウタ 09.夢贖う魔法使い

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    若くして、赤瀬川財団のトップを務める少女・赤瀬川七那(あかせがわ・ななな)が、「むしばね」のアジトを訪れ、「虫憑き」の派遣ビジネスの構想を語ります。「むしばね」のリーダーとなった詩歌は、行方不明となっている協力者の宗像槐路(むなかた・かいじ)を見つけ出すことを条件に、七那との交渉をスタートすると約束します。その後七那は、経済界を動かす12人のメンバーたちが集結する「円卓会」に乗り込み、宗像の行方をさぐりあてます。

    さらに七那や宗像たちの前に、サザビィと名乗る男が現われ、「α」と呼ばれる始原の「虫憑き」をめぐるオークションの開催を告げます。かつて「魔法使い」と呼んでいた鬼道(きどう)ツカサとい

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    2018年08月21日
  • ムシウタ 08.夢時めく刻印

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    「大喰い」との戦いのあと、大助は特環のもとから脱走を図り、彼を追う殲滅班の「墓守」と対峙することになります。その後、愛恋のメッセージを受け取った「便利屋☆きらり」を営む少女・五十里野(いかりの)きらりと田央萌々(たなか・もも)が、傷ついた大助を発見し、介抱します。

    萌々の通う高校には、殲滅班の「しぇら」こと耶麻本(やまもと)ラウが、デザイン科の教員として潜入していました。彼女は、この学校で「コアトルヘッド」と呼ばれる占いが流行していることを知り、しだいにそれが「虫憑き」をめぐる過去の事件とかかわりをもっていたことに気づきはじめます。

    今回は久しぶりに、かぎカッコつきではありますが、大助がメ

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    2018年08月18日
  • ムシウタ 06.夢導く旅人

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    今回は、虫憑きの塩原鯱人(しおはら・しゃちと)という少年が主役を務めます。

    学校でも有名な遊び人である彼ですが、間崎梨音という少女に出会い、演劇の世界で成功することを夢見る彼女のことを応援します。そんな彼に、特環の一員である獅子堂戌子(ししどう・いぬこ)という少女が接触を図ります。彼女は、優れた戦士となる可能性をもつ鯱人をスカウトし、彼を訓練しようとします。そんな彼女たちの前に、大助に倒されたと思われていた浸父が姿を現わし、鯱人は戌子に浸父との戦いを命じられることになります。

    鯱人と梨音のやりとりがほほえましく、楽しんで読むことができました。

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    2018年08月15日
  • ムシウタ 04.夢燃える楽園

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    特環に所属する菰之村茶深(このむら・ちゃみ)という少女は、ネコの「オゥル」をつかって、上から命じられた鮎川千晴(あゆかわ・ちはる)という少女の監視をおこなっていました。そんな彼女が、偶然「ふゆほたる」に出会います。さらに監視対象である千晴も、茶深に好奇心を寄せるようになり、意外な彼女の正体が明らかにされることで、日の当たらない地位にくすぶっていた茶深は、思いがけずも特環と虫をめぐる謎の核心へと近づいていくことになります。

    一方、「むしばね」のリーダーに就任することを要請された詩歌は、「むしばね」のメンバーたちの居場所をつくりだそうと戦い、その結果死んでいった利菜とは異なる道を歩もうと決意しま

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    2018年08月15日
  • ムシウタ 02.夢叫ぶ火蛾

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    薬屋大助は、土師圭吾の妹であり自身が「虫憑き」であることにいまだ気づいていない盲目の少女・土師千莉(はじ・せんり)を監視するという任務を受けて、彼女の通うモイラ高校へ通うことになります。そこで彼は、千莉のことを守ろうとする圓藤緒里(えんどう・いおり)、緒方有夏月(おがた・あかつき)、砂小坂純(すなこざか・あづ)らに出会います。ところが、「虫憑き」をつくりだした「始まりの三匹」の一人である「浸父」(しんぷ)が姿を現わし、千莉の虫が活動を開始したことで、彼らの運命は大きく動き出すことになります。

    前巻では、途中まで「かっこう」や「ふゆほたる」の正体が表向きには伏せられていたことで、キャラクターの

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    2018年08月14日
  • ムシウタ 01.夢みる蛍

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    桜架東高校に通う薬屋大助(くすりや・だいすけ)は、おなじクラスの立花利菜(たちばな・りな)と衝突をくり返しながら、学校生活を送っていました。そんなある日、彼は杏本詩歌(あんもと・しいか)という美少女と出会います。彼女に心を惹かれた大助は、その後詩歌と会うようになり、彼女のほうも大助に心を許すようになります。

    そのころ、人間に寄生し人間離れした力をあたえると同時に宿主の夢を食う「虫」が人びとを恐怖に陥れていました。虫を殺せば宿主は感情をうしなって「欠落者」となってしまうほかありません。こうした事態に対し「特別環境保全事務局」が設置されることになり、特殊な能力をもつ「虫憑き」の人間たちを利用する

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    2018年08月14日
  • 無属性魔法の救世主(メサイア)4

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    う~ん。どうなんだろ。狂気の根っこが薄いというか、そうかあ?と。
    想像の外なのでよくわからないというか。

    ぶっちゃけ絵師買いなので様子見で。

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    2018年06月30日
  • 俺の彼女と幼なじみが修羅場すぎる12

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    ネタバレ

    いつも、最終的には4人から誰かを選ばなくてはいけないと思いながら読んでいた。しかも選べない。
    でも、それってルール、規律、理なんだよな。

    そこから逸脱することに対して、世界は厳しい。
    個性個性というけれど、みんな同じであることを望む面もある。法の下に平等というのはよく言ったものだと思う。
    平等のなかでのみ発揮できる個性を求められている。

    最後の1文に対して、次巻どう続けるのか気になるなー。

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    2017年03月20日
  • 無属性魔法の救世主(メサイア)2

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    web版とはかなり変えている?
    なんか根本的な部分まで変えている気がする。

    ま、これのほうがわかりやすいのでよいけど。
    Web版はどっちがどっちやら、で混乱しつつ読んでたので。

    この先あれだけど、今度はどうするかな?

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    2016年10月30日
  • 転生したら剣でした 1

    購入済み

    つまんなくはない…けど

    確かに転生したら剣になってたと言うのは、斬新な設定だとは思う。
    でも、ゼロの◯い魔を始め、インテリジェントソードとか言う剣自体はあったからなぁ…
    おまけに主人公である剣の話し方とか、これもどっかで読んだことのある何がしらのキャラの二番煎じっぽくてイマイチ。
    ヒロインもそう。
    奪うだか奪われちゃうとか言う、ほぼ同時に発売されたラノベの魔法使いと全く同じ話し方をする。
    と言うか、ラノベにはこのサブキャラと必ず同じ話し方をするキャラがいる。
    でもさ、この作品は後発だから、先発の作品と同じ口調をさせた時点でやっぱり二番煎じ。
    だからと言って、つまんない作品ではない。
    それだけにオリジナリティに欠けるの

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    2016年08月02日
  • 俺の彼女と幼なじみが修羅場すぎる11

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    パチレモン復刊に向けて、お台場、コミケ、花火大会、焼肉店に行くお話。
    最後の結論を見ても、なんかものすごく話が膨らんだ印象。
    どこに話を持っていくんだろーという楽しみが残る一冊。

    ちなみに、ハチノス、ミノ、センマイ、ギアラは牛さんの胃だよ。
    最初に繊維質の多い食べ物を食べると、血糖値の上昇や脂質の吸収を抑えるそう。
    友三角、ザブトン、ミスジ、ブリスケはよだれが出てきた。

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    2016年06月18日
  • 放課後アポカリプス

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    新聞の書評欄で興味を持って読んだ。
    一種のデスゲーム的な世界観、設定、面白いと思います。
    が、ラノベのレーベルで書くと、キャラとか会話とか、無理に軽くしないといけないんですかね。
    キャラ立ちするのはいいことだけれど、どうも世界観と相容れない気がして。
    もっとシリアス路線に寄せてもいいと思うんですけど。

    どういうふうに物語を着地させるのか、興味津々。

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    2016年03月30日