るろおのレビュー一覧
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他人の姿や能力を模倣する力をもつ虫憑きの少女・喜多沢環(きたざわ・たまき)は、元「むしばね」のメンバーだった虫憑きの男たちに襲われている幼なじみの南金山叶音(なかやま・かのん)を守るため、叶音には満月の夜に虫を消し去る能力をもっているというウソをつきます。このことがきっかけで、多くの虫憑きたちが彼女たちのもとに集い、叶音を「神」としてあがめる一大集団へと成長していくことになります。
その後も環は、最初のウソにさらなるウソをかさねていくことで、この世界に大きな変革をもたらす可能性を見ようとします。
ほんの小さなきっかけが大きな事件へとつながっていく展開がおもしろかったのですが、オチがすこし弱いような気もします。 -
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若くして、赤瀬川財団のトップを務める少女・赤瀬川七那(あかせがわ・ななな)が、「むしばね」のアジトを訪れ、「虫憑き」の派遣ビジネスの構想を語ります。「むしばね」のリーダーとなった詩歌は、行方不明となっている協力者の宗像槐路(むなかた・かいじ)を見つけ出すことを条件に、七那との交渉をスタートすると約束します。その後七那は、経済界を動かす12人のメンバーたちが集結する「円卓会」に乗り込み、宗像の行方をさぐりあてます。
さらに七那や宗像たちの前に、サザビィと名乗る男が現われ、「α」と呼ばれる始原の「虫憑き」をめぐるオークションの開催を告げます。かつて「魔法使い」と呼んでいた鬼道(きどう)ツカサという「虫憑き」を慕っていた七那は、みずからの手で「虫憑き」の謎を明らかにしようとして、オークションに参加することになります。
今回は、ビジネスの世界に生きる七那が主役を張っているということで、これまでとはかなり趣向の異なる内容になっています。経済界の大異変と「虫憑き」とのかかわりが示唆されており、意外にもスケールの大きな話になってきましたが、著者がどのように結末をつけることになるのか、期待したいところです。 -
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「大喰い」との戦いのあと、大助は特環のもとから脱走を図り、彼を追う殲滅班の「墓守」と対峙することになります。その後、愛恋のメッセージを受け取った「便利屋☆きらり」を営む少女・五十里野(いかりの)きらりと田央萌々(たなか・もも)が、傷ついた大助を発見し、介抱します。
萌々の通う高校には、殲滅班の「しぇら」こと耶麻本(やまもと)ラウが、デザイン科の教員として潜入していました。彼女は、この学校で「コアトルヘッド」と呼ばれる占いが流行していることを知り、しだいにそれが「虫憑き」をめぐる過去の事件とかかわりをもっていたことに気づきはじめます。
今回は久しぶりに、かぎカッコつきではありますが、大助がメインのストーリーにからんでくるストーリーになっています。また、これまでに登場したさまざまなキャラクターも次々に姿を見せており、おおむね登場人物の配置は完了したといってよいのかもしれません。今後は、ここまでの伏線が一つの大きなストーリーに合流することになるのでしょうか。 -
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今回は、虫憑きの塩原鯱人(しおはら・しゃちと)という少年が主役を務めます。
学校でも有名な遊び人である彼ですが、間崎梨音という少女に出会い、演劇の世界で成功することを夢見る彼女のことを応援します。そんな彼に、特環の一員である獅子堂戌子(ししどう・いぬこ)という少女が接触を図ります。彼女は、優れた戦士となる可能性をもつ鯱人をスカウトし、彼を訓練しようとします。そんな彼女たちの前に、大助に倒されたと思われていた浸父が姿を現わし、鯱人は戌子に浸父との戦いを命じられることになります。
鯱人と梨音のやりとりがほほえましく、楽しんで読むことができました。 -
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特環に所属する菰之村茶深(このむら・ちゃみ)という少女は、ネコの「オゥル」をつかって、上から命じられた鮎川千晴(あゆかわ・ちはる)という少女の監視をおこなっていました。そんな彼女が、偶然「ふゆほたる」に出会います。さらに監視対象である千晴も、茶深に好奇心を寄せるようになり、意外な彼女の正体が明らかにされることで、日の当たらない地位にくすぶっていた茶深は、思いがけずも特環と虫をめぐる謎の核心へと近づいていくことになります。
一方、「むしばね」のリーダーに就任することを要請された詩歌は、「むしばね」のメンバーたちの居場所をつくりだそうと戦い、その結果死んでいった利菜とは異なる道を歩もうと決意します。そんな彼女を見守ることを利菜に求められた「アイジスパ」こと城谷怜司(しろたに・れいじ)は、利菜がほんとうに彼らに求めていたことがなにかを悟ることになります。
またしても新しいキャラクターが導入されることになりましたが、物語の核心につながっていくような人物配置がおおむね完成に近づいてきているような印象もあります。今後の展開のなかで、彼らがどのようにストーリーを推し進めていくことになるのか、たのしみです。 -
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薬屋大助は、土師圭吾の妹であり自身が「虫憑き」であることにいまだ気づいていない盲目の少女・土師千莉(はじ・せんり)を監視するという任務を受けて、彼女の通うモイラ高校へ通うことになります。そこで彼は、千莉のことを守ろうとする圓藤緒里(えんどう・いおり)、緒方有夏月(おがた・あかつき)、砂小坂純(すなこざか・あづ)らに出会います。ところが、「虫憑き」をつくりだした「始まりの三匹」の一人である「浸父」(しんぷ)が姿を現わし、千莉の虫が活動を開始したことで、彼らの運命は大きく動き出すことになります。
前巻では、途中まで「かっこう」や「ふゆほたる」の正体が表向きには伏せられていたことで、キャラクターの二重性の印象が増幅されていましたが、今回は新登場となる千莉や緒里、有夏月らを含めて、ライトノベルらしいキャラクターが生き生きと動くストーリーになっています。 -
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桜架東高校に通う薬屋大助(くすりや・だいすけ)は、おなじクラスの立花利菜(たちばな・りな)と衝突をくり返しながら、学校生活を送っていました。そんなある日、彼は杏本詩歌(あんもと・しいか)という美少女と出会います。彼女に心を惹かれた大助は、その後詩歌と会うようになり、彼女のほうも大助に心を許すようになります。
そのころ、人間に寄生し人間離れした力をあたえると同時に宿主の夢を食う「虫」が人びとを恐怖に陥れていました。虫を殺せば宿主は感情をうしなって「欠落者」となってしまうほかありません。こうした事態に対し「特別環境保全事務局」が設置されることになり、特殊な能力をもつ「虫憑き」の人間たちを利用することで「虫憑き」をコントロールしようとし、それに反発する「むしばね」と呼ばれる組織と抗争をくり返していました。
そんななか、かつて欠落者だった「ふゆほたる」が脱走するという事件が起こり、特環の土師圭吾(はじ・けいご)は、「かっこう」と呼ばれる強大な力をもつ「虫憑き」の少年に出動を命じます。さらに、「むしばね」のリーダーである「レイディー・バード」が仲間たちを率いて戦いを仕掛けます。
緊密なプロットをもつ作品ではないようですが、それぞれの「夢」を胸にいだく少年と少女が、運命に翻弄されながら力強く生きていくという設定のもとで、それぞれの登場人物たちの魅力をえがき出すことに成功しているように思います。 -
購入済み
つまんなくはない…けど
確かに転生したら剣になってたと言うのは、斬新な設定だとは思う。
でも、ゼロの◯い魔を始め、インテリジェントソードとか言う剣自体はあったからなぁ…
おまけに主人公である剣の話し方とか、これもどっかで読んだことのある何がしらのキャラの二番煎じっぽくてイマイチ。
ヒロインもそう。
奪うだか奪われちゃうとか言う、ほぼ同時に発売されたラノベの魔法使いと全く同じ話し方をする。
と言うか、ラノベにはこのサブキャラと必ず同じ話し方をするキャラがいる。
でもさ、この作品は後発だから、先発の作品と同じ口調をさせた時点でやっぱり二番煎じ。
だからと言って、つまんない作品ではない。
それだけにオリジナリティに欠けるのが残念だと思う。
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Posted by ブクログ
クラスに馴染めず不登校気味になっていた主人公がある日、学校の生徒丸ごと砂漠でおぞましい「天使」を殺すゲームに飛ばされ、コマンダーとなる。ゲームの具合と日常生活での未咲や薫子先輩達との交流、ゲームに関する謎解きとその時々のトピックをもたせ飽きさせない。残酷なのにどこか夢のようで実感のないゲームの世界と、クラスメイトや生徒会役員らとの交流が増え孤立から抜け出し、日常生活と並立してゲーム世界の謎を追っていく。そう、あくまで「並立して」であり、可及的速やかに、ではない。物語のいろいろなもののスピードがちょうど良い。
真実は救いがなく、救いがないからこそ未咲は救われた。下手に煽られることなく程良い具合でゲームが馴染んでいる。続きも読みたい。 -
購入済み
四次元ポケット
着地点が見えない。多くの読者が納得いく終わり方が迎えられるのか…。
迷走。輪郭があやふや。(と、感じる。)
夏合宿前後までの本作が面白く思えただけに、先を読む気持ちがどんどんどんどんどんどんどんどん削がれる。
作品はまだ続いているのだから、こういう言い方は良くないとは思うが『この巻を飛ばして次巻を読んでも話が繋がりそう』。
あくまでも一個人の感想だが、四次元ポケットに小説を入れたらこの作品くらいぐにゃぐにゃになりそうです。