六青みつみのレビュー一覧
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表題作と、前作の攻視点の二作を収録。前作がとにかく好きだったのでどちらも非常に楽しみでした。そう、たとえ二作とも次巻に続くの非道展開だったとしても…!二作ともはない…と絶望しつつ、結果的に前情報として知っていて良かったです。知らないで読んでいたら、期待してた分ガッカリ感ぱねえ。
『金緑の…』は、秋人と違い神子として召喚されていた春夏の話。4人の王候補とHしなくちゃいけない設定も、春夏がわりと楽天的な性格のせいか、前作の秋人と比べてそれほど悲愴感はない。ルシアスとの関係も順調(鼻フガのシーンが可愛い)。だけど最後の最後にご無体があり、神子の役目を知るもさらなる春夏の不幸を匂わせつつ続く。
『黒曜 -
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つくづく自分は不憫受がツボらしいと再確認。六青さんは不憫受でも受へのご無体が特に多いということで躊躇してたのですが、これはそれがないようなので購入。確かになかった。それでも相当酷い目にあってます(汗)
異世界トリップもの。呼び寄せられたのは友人の方で自分はイレギュラー。しかもその外見から謂れのない迫害を受け、命を守るために言葉も分からない世界で一人彷徨うことに。作者さんが筆力のある人だけに、受のサバイバル生活はそれはもう可哀想なこと。それゆえに救われたときのカタルシスは相当なものでしたが。
クロ(可愛い!)や里の人たちとの触れ合いにジーンときて、攻との恋愛にジレジレする。神子の戦い(?)は別の -
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ネタバレあとがきにもあったし、他のレビューを書いた方もおっしゃっているが、その! 受けと攻めが意思疎通ができるようになってからの桃色展開が読みたいんじゃああああ!
と、叫びたくなるような展開でござった……。
いや、ストーリーとしてはたいへん好みで、萌えました。BL萌え的には薄味だったけど、異世界トリップでちやほやされているだけのは食傷気味なので。それにしても、受難過ぎだろうと思わなくもない。必死に生き抜こうとする受けは好感が持てる。最後の最後、ようやく意思疎通が図れるというのもひとつの萌えどころ。
今回の受けっ子に感情移入すると天真爛漫である意味無神経でアホの子美人な友人に腹が立つんですが、きっと、次 -
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ネタバレ今回はいつもの六青さんとは少し違い、受が不憫なのには変わりないのに健気じゃない。
ある意味健気ではあるんですが、他人を妬むという人間として当たり前の感情を持った、普通の子です。
ちょっとひねた所はあるけども、心根は素直で優しい、勇気のあるまっすぐな子。
人間くさくて大好きになりました。
で、中身についてですが、誰からも必要とされていない受が、自分の持っていないものを全てその手に収めていく友人を横目に見ながらグギギギギギ…………!!!!!
友人は天真爛漫で少し無神経な子。その子は神の神子で王を選定する者として大切にされているのに、自分はといえば友人を助けるために異世界トリップに巻き込まれた挙げ -
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普通の高校生がある日突然異世界に飛ばされてしまうトリップものファンタジー。
この作家さんのファンタジーものBLが大好きなので、全体としてはおもしろかったですが、受けがこの世界で忌み嫌われる黒髪黒瞳のために、迫害され食べるものもなく追われながら一人でサバイバルするシーンがいくらなんでも長すぎるような……(笑)
全体の50%くらいはサバイバルしていた気がします。サバイバル度では星5つです。
その間攻めは必死に受けのことを探してくれているはず……と信じて耐えて読み進めましたがそんな描写もなく………この間攻めが何をしていたかは、おそらく続編の春夏編で書かれることになると思うのですが。
受けの病を治すに -
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2段組みでとても読み応えのあるファンタジーものでした。
大好きな異世界トリップファンタジー。神子として召喚されたアホっ子美人の巻き添えを食らって異世界に紛れ込んでしまった高校生秋人の、とんでもない受難がこれでもかと描かれています…
それでも、センセの作品として恒例の性的被害は今回皆無だったので珍しいなと思ったんですが、その分秋人が何度も命にかかわるような悲惨な目に遭っていて、やっぱり心臓に悪かったです…
春夏は無邪気な良い子だとわかってはいるけれど、いつでも春夏だけがチヤホヤと大事にされ自分は邪険に扱われてきて、実は深く傷ついている秋人。
彼が異世界でまたもや不当な扱いを受けて居場所を失い、 -
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ネタバレ★3.5。
転生もの。前編の前世の話が、いきなりクライマックスで、切ないのにいまいち気持ちが追いついていかずで残念。2冊に分けてじっくり描いてほしかった勿体無さ。
あーでも、死んだ後に手紙、って遺された攻めは後悔するに決まってるじゃん!と、そこだけは受けに納得できず。…まあ、自分含めた人の感情に疎いからそうなってしまったのね、と解釈することにします。
現世になってからのお話は、大変美味しく読ませていただきました(^^)生まれ変わりと確信している弟より、なぜ地味な兄の方が気になるんだ…っていう葛藤w
構成として、交互目線ってやっぱり好きだな〜。 -
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ずっと読みたいなと思っていた六青センセのデビュー作です。こんな初期からセンセの個性が上手く生かされている作品で、最近の作品よりは深みに欠けるけど、単純明快で理解しやすく引き込まれました。
人里離れた山奥で暮らす少年の紫乃は、瀕死の重傷を負って倒れていた若い領主の貴哉を助け、献身的に看病します。ところが一命を取りとめ目覚めた貴哉は、助けてくれた恩ある相手なのに、全身に大きな痣のある紫乃を見るなり酷い言葉を浴びせかけます。
案の定、攻が酷い男でした。デビュー作からずっと、安定品質のダメダメ攻なんですね…
まあ貴哉の場合も根っからの悪い人間ではなくて、領主の嫡男として育った環境のせいであるとわか -
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王室近衛隊士×凄腕エクソシストが繰り広げる壮大なファンタジーです。
いつものセンセ基準からすると、異色とも思える糖分の多さ。悪魔祓いの話なので、ファンタジーホラーとでも表現できそう。痛い成分は抑えられています。
イラストが青井秋センセのちょっと硬質だけど優しい絵柄で、今回の話にぴったりです。
オリエンス王国の王室警護を務めるクライスは、悪魔に憑依された王家の息女を救うためにヴァレンテ聖教国からやってきた天使のように美しい悪魔祓いのエリファスから、「守護者」の能力を買われて彼の警護役に抜擢されることに。
さすが六青センセらしく、緻密な世界観が構築されていて、すんなりと物語に入り込むことができ -
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★4・8
こういうがっつり読み応えのある緻密な設定のファンタジーものは入り込むまでに時間がかかるんですが、入ってしまえば一気にスルスル読んじゃいました。とっても良かった!面白かったー!泣けた~(涙)
六青さん作品は、受けの子が酷いことされたり痛い目に合ったりする地雷があるので、それさえなければどんぴしゃでツボなんですが・・・今回多少あってつらかった・・・;;でもそんなことを忘れてしまうくらい、後半のリグとカイエの甘い日々とモフモフを存分に堪能できてニヤニヤでした~vちびカイエとリグの親子なやりとりや、成長してからの二人の関係だとか、とにかく可愛くて悶えました(笑)二人が幸せそうなのがほんと何よ