あらすじ
イスリル国の神子選定の場で、偽物と発覚し処刑されそうになったところを王に助けられたイリリアは、何故かそのまま王の伴侶の神子に選ばれる。イリリアは悲惨な状況から救ってくれた命の恩人だと王を無邪気に慕うが、敵が多く人を信じない王は、イリリアを利用できる駒としか考えていなかった。けれど、それでも役に立てるならと王を想い続けるイリリアの健気な姿に、次第に王も心を開くようになっていく。ところがある日、イリリアは、国で異端とされる呪術で王を誑かしたという疑いをかけられ!?
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Posted by ブクログ
王道健気受。大変六青センセらしいストーリーで、架空のイスリル国を舞台にした時代物ファンタジーの世界観にどっぷり浸かることができました。
セレブ俺様攻×健気なアホの子受。
かわいそうだけどどこか抜けててかわいらしい子が、愛のためにせいいっぱい前向きにがんばる姿は好物です。
そして、そんな愛らしい思いにぜんぜん気がつかないどころか、利用しようとさえする残念な俺様も、最後の最後に後悔懺悔するところに快感を覚えます。
そういう絶大な感情の浄化作用を叶えてくれるストーリーでした。
イリリアが偽りの神子として王の伴侶となるところで、すでにことの成り行きは大体想像できるのです。
涙腺が弱いので、イリリアの健気な献身愛に涙なくしては読めなかったです…
ただ、イリリアはショタよりのアホっ子でとても微笑ましい面があって、重さやドロドロ感をまったく感じさせないところがよかったです。
自然児です。ヘビわしづかみww
王さまも後半天然イリリアに振り回され気味で、かわいい部分が漏れてて面白かったです。
今後は反省と努力を重ね、イリリアを愛して尽くしていくんだろうなと確信できました!
ハルシャーニがどうなったのか気になりましたね。後悔してるのか、していないのか。
これはスピンオフの予感。
Posted by ブクログ
六青先生の安定パターンの可哀想受なお話です。
その中でも攻が何気に酷い場合と、いい人の場合があると思いますが、こちらはあらすじにもある通り、自覚的に冷酷なので、ほだされる過程も納得して読めました(過去作には、いい人っぽい攻が無自覚に酷く、少し後味が悪いものがあったので)
ラストが駆け足気味でいちゃいちゃしてるシーンがほとんど無かったので後日譚が読みたいです。
気持ち明るめの時にオススメ
基本三人称視点で進み、かつ交互に視点を変えていくのでお互いにどの時点でどう思っているのかがわかりやすかったです。
冗談抜きでボロ泣きしてしまいました。色々可哀想過ぎて。
嫌がらせをする人物が具体的に描かれていたら、楽だったかもしれませんが、そういうのとは違ったので読んでいて苦しかったです…。ただただ不憫で。あと、鳥を飼っている身としては亡くなるシーンがかなり精神的にきました。
とにかく最初から最後までイリリア幸せだった時ある?というくらい重い話で病みそうでした。なので本当に助かって良かった…。
レグリウスにはずっと愛の言葉を囁いていてもらわないと!今までの分ずっと幸せに暮らしていってほしい。
Posted by ブクログ
裏切られ誰も信じない王様、レグリウス
恩赦により地下牢からだされた3ヶ月の記憶しかないイリリアは、偽神子として王の側に召される邪気のない素直な心根のイリリアは許された自由の中で、王様に恋心を寄せるのに、素直に恋心を認められない疑心暗鬼なレグリウスの言葉や、疑いの心しか持たない側近に傷つきながら、必死でレグリウスを守ろうとする姿にキュン死です!
誰も信じない心のレグリウスが少しづつ心を開き、側近を信じていく姿も良かったです
信じる心を持つことが、真の愛を育て導くストーリーです
泣けました
イリリアの不幸な過去が壮絶で、それでも素直で健気で献身的な姿に胸が痛くなりました。何があっても王様を思う姿に泣きました…。思い合っているふたりがなかなか噛み合わないのがもどかしかったですが、最後はハッピーエンドでよかったです。もう少しその後の甘いふたりが見たかったですが、全体的にとてもよかったです。楽しめました。
Posted by ブクログ
自分を救ってくれた王様に懐くイリリアがとにかく可愛い。そのイリリアですら信じることが出来ない王様は寂しい人だと感じた。イリリアと一緒にいることで少しずつ変わっていくけれど、中々信じきることが出来ないのだから...。
イリリアが可愛いと言ったけれど、「強さ」もあると思う。どんなときでも何が自分にとって大切かを考え、それを何がなんでも守ろうとするのだから。ただ、自分を後回しにしすぎているので、これからは自分も大切にして欲しいなぁ。
Posted by ブクログ
最近六青さん祭りになってます。ファンタジーで受がめっちゃ不憫受がめちゃめちゃ好みです。だいたい作品に動物がキーポイントになっているところもツボ。最後の最後まで命を懸けて王様を思うイリリアに泣きそうになります。
Posted by ブクログ
六青先生らしい作風の、甘くて切ないところの良いとこ採りでした。受けの重い過去もさらっと流してかなり読みやすくしてます。権力者の攻めと利用される健気受け…やっぱり六青先生のこの王道が好き~!酷い攻めが後悔するザマは相変わらず快感です(笑)
今回も鳥さんが良い仕事してますねー。
作者買い 他の作品より軽めかな
イリリアが明るいためか、受けの不遇さが軽めで読みやすかったです
いつもは受けのあまりの不憫さに、救いを確認しないと読み進められないことがあったりするんですが、今回は大丈夫でした〜
ただ、そのせいなのか甘さが少なくて、あまりキュンとはしなかったかな
悲惨な過去は、
悲惨な過去は、もう忘れて大事な王様とこれからずっと末永く幸せになれたらいいと思います。なんの見返りもない絶絶した愛がとても良かったです。
1点だけが地雷だったようで。
不憫受け、健気受け大好きです。この物語も大筋では好みの物語ではあったのですが...。
どうにも耐えがたかったのがイリリア の母親の末路。残酷すぎ。極限状態だったことを表現するにしても、これはちょっと...。
そしてそれをさらっと受け流してあっけらかんと語れるイリリアが理解不能です。鳥の死をあれほど悔やみ嘆く優しい少年なはずなのに、とても不自然に思えます。
物語全体のほんの数行ですが、私にとってはこれがかなりの『地雷』だった模様。お陰でこれ以降は物語を楽しみきれませんでした。
この数行が無ければ好みの物語だったのに。残念。
ん〜
イリリアに襲い来る災難が、あまりにも大き過ぎて涙なくては読めないところがありました。
王と良い感じにまとまってはありますが、イリリアの出自もまだハッキリしてないし… 王に呪いをかけたと騒いだハルシャーニのその後も気になるし…
中途半端感があるので、☆は3で!