【感想・ネタバレ】天使強奪のレビュー

あらすじ

身体および忍耐能力は抜群だが人と争うことが苦手なクライスは大学を出て王室弁護士になり数年が過ぎた。そんなある日、王家の一員が悪魔に憑依されたという噂が流れ、シオン教総本山ヴァレンテ本国から凄腕エクソシスト『エリファス・レヴィ』がやってくる。クライスはそのエクソシストをひと目見たときから心を奪われるが、自分には縁のない高嶺の花だとあきらめようとする。しかし、自分でも気づかなかった『守護者』の能力を買われて彼の警護役に抜擢され、寝起きをともにする日々が続くうちに、エリファス・レヴィへの気持ちがあらがえないほどに高まってゆき…。 【おことわり】電子書籍版には、紙版に収録されている口絵・挿絵は収録されていません。イラストは表紙のみの収録となります。ご了承ください。

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

エクソシストと聞くとアメリカのB級ホラーっぽいですが純粋なファンタジーです。
堅実実直優しい攻め×見た目は天使だけど口の悪い美少年(謎多し)。
いい意味でもそうでない意味でもさらっと読めました。
悪霊と呼ばれているものたちが実は異教の神であるというような世界観が面白かったので、この世界をもうちょっと掘り下げたお話が読みたい気も……。
でもあまり追求していくと宗教色が強くなりそうですし、BLから外れてしまいそうなのであえて深追いしなかったのかもしれません。
とにかく、あとがきにあったモフモフシリーズの新作が楽しみです(笑)

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2014年01月07日

Posted by ブクログ

王室近衛隊士×凄腕エクソシストが繰り広げる壮大なファンタジーです。
いつものセンセ基準からすると、異色とも思える糖分の多さ。悪魔祓いの話なので、ファンタジーホラーとでも表現できそう。痛い成分は抑えられています。
イラストが青井秋センセのちょっと硬質だけど優しい絵柄で、今回の話にぴったりです。

オリエンス王国の王室警護を務めるクライスは、悪魔に憑依された王家の息女を救うためにヴァレンテ聖教国からやってきた天使のように美しい悪魔祓いのエリファスから、「守護者」の能力を買われて彼の警護役に抜擢されることに。

さすが六青センセらしく、緻密な世界観が構築されていて、すんなりと物語に入り込むことができます。
それほど痛くなかったので、安心してどっぷりお話に浸ることができてよかったです。
攻視点で書かれていて攻の心情がよくわかるのですが、なんか受より攻の方が痛い思いをしたのかも…と思わせます。
もうひとつよかったのは、クライスとエリファスのキャラクターです。いつもと違って、少しコミカルな人物像。
クライスは近衛隊士ですが、争いごとは嫌いでいつかは林檎農園を持ちたいと夢を持つ男。人がよくてエリファスにひと目惚れをした後は、ひたすら忠犬への道を邁進します。
一方のエリファスは今の立場になるまでに、数奇で波乱に満ちた人生を歩んできており、今では自由を色んな意味で奪われている身です。

…しかし!ただ単にエリファス薄幸の美少年ではありません。ツンデレというにはあまりにも予想外に乱暴なお言葉遣い!
それもいっそ清々しくて、彼の魅力のひとつになっているところです。そんなエリファスのキャラで、物語全体の雰囲気もいつもより親近感が出ています。
クライスは好きになってしまったエリファスのために、悪魔払いやクリストゥス教や恋敵のレギウスを相手に攻防戦を繰り広げます。というか、巻き込まれ?戦いは嫌いなのに愛する人を守るため、すごく頑張って活躍する攻め様でした。
恋敵の悪党レギウスがいい憎まれ役になっていました。なぜ、そこまでエリファスに執着するのかという理由が明かされたときには、ちょっと切なくなりましたが…

とても附に落ちるラストが用意されていて、胸が熱くなります。
エロ的にも要所要所でしっかり萌えツボ突かれました!甘いのと辛いのとバランスよく配合されています。

こういう六青センセもいいなと思いました。

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2013年12月04日

Posted by ブクログ

博識だけど世間知らずなエリファスが、好奇心旺盛な子供みたいで可愛かった。好きなもの、守りたいものを見つけたら一直線のクライスも違った意味で。「エリファスのことが大切」と思ったらすぐに、自分の道を変えてしまったクライスの思いきりはものすごい。でも、エリファスには間違いなくクライスが必要だったから、クライスがクライスでよかったなぁ。と思った。この先、2人はどうしていくのかも気になる話だった。

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2019年09月14日

Posted by ブクログ

ネタバレ

とても単純なカラクリなんだけど、最期はなるほどな~と妙に納得させられたオチでした。読者得のようであったけど、話としても二転三転で面白かった。つまり天使強奪とは、天使を強奪するんじゃなくて、天使が強奪したということか?
平々凡々な受けの生前?の少年の容姿を、可愛いと攻めが褒めるシーンがなんともキュンでした。

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2014年02月06日

Posted by ブクログ

なんとも素敵な攻めでしたね。 こんな誠実で情熱的な攻めは初めてなんじゃないかしら? 今回は痛くも切なくもない感じのお話でさらっと終わっちゃいましたね。 でもこんな攻めは大好きです。

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2014年01月04日

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