魚住直子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
チューリップやヒマワリくらいしか花の名前も知らない男子高校生二人が、なりゆきで園芸部に入って活動するおはなし。途中で一人増えて、男子三人が主な登場人物。
それなりに頭が良く落ちついた校風の、あまり部活動が盛んでない学校が舞台。主人公はその平均的な生徒。もう一人は逆に、その学校では珍しく不良っぽい生徒。後から増える一人は中学時代不登校で、人に顔を見られたくないために段ボールをかぶってこっそり相談室に通学している。
タイプの違う三人が慣れない花の世話をするうちに打ち解け、一緒に手入れをした花壇が賞を取ったり夏休みにキャンプをしたりと、種類ごとにペースの違う花の成長と重ねて変化してゆく様子を描く。高 -
Posted by ブクログ
さまざまな動物たちによるモノローグ的な短編集。
学生さんが読書感想文を書きやすそうな本だなあ、というのが一読しての印象。
ここでの擬人化は、風刺や寓話というよりも、作品のテーマをよりクリアに見せるために使われています。
たとえば「そらの青は」の二匹の魚のやりとりや心理的機微などは
人間でやってもよさそう(というか、人間の少女たちそのもの!)ですが
逆にいえば同じテーマを人間の主人公でストレートに語った作品はすでにたくさんあるわけです。
それらと同じ穴を掘り下げるよりも、少しひねって切れ味よく仕上げる。
この作品集はそういう試みなのかなと思いました。
とはいえ、一つ一つの作品に既視感は否めま