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Posted by ブクログ
みんなが思う中学生像ってまさにこれですよね?
友達から好きな本を聞くとタイトルからもう既に面白そうだったので読みました。児童文学ということを買ってから知りましたが、これは大人にも響きますよ!
物語はじめ、いじめられた過去を持つ主人公の話から入ります。これがまた胸糞ですが子供って純粋で可愛いとか思ってる馬鹿に教えたいです。そして彼女のモットーである「クールに生きる、友達は作らない」に共感できる人も少なくないでしょう。そして主人公は成長するというあるあるな話だよねと思ったら最後!主人公を救った大人リサにやられました。
子供よりも大人向け、主人公とリサの関係性にバランスを当てはめると、このタイトルに痺れます。
1番崩れやすいのは自分かそれとも人間関係か。何がバランスなんでしょうね。
Posted by ブクログ
ふとした切っ掛けで小学生の頃いじめられていた私は、中学に入った時に「クールに生きていく」、「友だちはつくらない」と決めた。ある夜出会った不思議な女性に、何故か私は「タスケテ」と口にしていた。
小学校卒業のタイミングで引っ越しで隣の学区に移り、知る人のいない中学校で新たな自分になり仕切り直しをしようとする私。作り上げたキャラクターこそを自分と思い込むことで、小学生時代の嫌なことを振り切ろうとする。
そうやって心をしっかりと武装するも、ひずみができて心が揺らいでくる。
タイトルの「非・バランス」が持つ力が、作品全体に響いています。
いじめられていた記憶に縛られて悪夢を見て、無意識に加害者に無言電話を繰り返してしまう私。
理想の大人だと思い自分をさらけ出せる相手だと思っていたサラさんにも、違う顔があることを知る。
クラスで目立つグループにいる子にも、教室で見せない顔がある。
そんな様々な自分をバランス良くコントロールすることが「いいこと」なのか? バランスを崩し穴に落ちてしまったら、もうどうしようもないのか。(登場人物のひとりが3階の窓から落ちるのは象徴的だ)
バランスを崩して落ちたと思った地に、もしかすると自分の居場所があるかもしれない。
それぞれの人物が一歩踏み出すためにバランスを崩す。踏み出す先はどこに向いているのかはわからない。それでも一歩踏み出したこと。そこに希望を見出している。
Posted by ブクログ
【本の内容】
1つ、クールに生きていく。
2つ、友だちはつくらない。
そう心に決めていた中学生の私の前に、不思議な一人の女性があらわれた。
彼女こそ、理想の大人だと思う私の毎日は少しずつ変わっていくが…。
少女と大人―傷つきやすい2つのハートが出会った、ある夏の物語。
第36回講談社児童文学新人賞受賞。
[ 目次 ]
[ POP ]
危うい心理状態。
大人でも子供でも、些細な事がきっかけで、こころのバランスを崩す。
傷ついている二つのハートが出会った。
同情なのか、友情なのか。
氷解するこころ。
さらりと読めるのに、こころにしみじみ残る作品。
「タスケテ」思いがけず出た言葉。ずっと隠していた、気付かない振りをしていた。
噂のミドリノオバサンと勘違いした、私。
些細な事が原因で、苛められた小学時代。
引っ越し先の中学校で強くなるために、心に決めたこと。
一つ、クールに生きていく。
二つ、友達は作らない。
挫折が有るから強くなれると言うけれど、挫折など一生無ければ、その方が良いに決まっている。
必要に駆られ、身に付ける強さは本当に必要なのだろうか?
自信が無いから群れる子供達。
標的は弱者に決まっている。
醜く歪んだこころ。
追いつめられた袋小路から抜け出すきっかけも、また些細な事なのだろう。
[ おすすめ度 ]
☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)
[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ]
Posted by ブクログ
小学校時代のいじめを機に、中学では「1つ、クールに生きていく。2つ、友だちはつくらない。」というルールのもとで生きていこうとする女の子のはなし。
「私には友達がいないのじゃない、自分から友達を作らないことを選んだということ。」という文章は、じぶんにも思い当たる節があって、なんかちょっと懐かしさがこみあげてくる。「はしゃぎすぎてしまう」からつけこまれるというのも、なんかわかるんだなー。
やっぱり、サラさんの会社にいって、「私」がデザイナーと勘違いしてたところがいっとう怖いな。怖いけど、おもしろい。あるある、というか。「私」から見てサラさんは唯一まともな大人で助力者でもあって、なくてはならない存在だけど、サラさんだって中学生の「私」と同じものを抱えているという視点。それから緑のおばさんの話が、サラさんのつくった緑の雨合羽によって収斂していく。
「私」が雨合羽を着てユカリの家に突撃する場面が好きだ。水かけられるのも。「今の話よ。あんたにとっては昔のことかもしれない。だけど、私はあれからずっと続いてるのよっ。ずっとずっと、続いているのよっ」
けっこう好きダナ。
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