青山文平のレビュー一覧

  • 伊賀の残光

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    謎解き自体はそれほどひねりがある訳ではないが、主人公の歳をとってからの友情のあり方とか、自身の生き様に胸がジンと熱くなる。

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    2019年11月19日
  • つまをめとらば

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    藤沢周平の方が好きだな。
    つまをめとらばは、面白い話しばかりだと思うけど、
    料理で例えるなら味付けが濃くて…この1冊でお腹いっぱい。
    藤沢作品の様に、味付けは薄く、でもダシは良く味わえる作品の方が好み。
    全体が現代の匂いがする。
    江戸時代の情緒が漂わなかったなぁ。

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    2019年08月15日
  • 励み場

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    「わたくしは名子ですから」

    名子ゆえに本当の武士にならんとする夫・信郎
    もらわれ猫だと思いながら育った妻・智恵

    互いが互いを想いながら最後にたどり着いた結論が温かい

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    2019年06月12日
  • 半席(新潮文庫)

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    ネタバレ

    ミステリといっていいかどうかは正直、首をかしげるところ。「なぜ」をテーマにしているから、そうだといえばそうだろうが、時代性もあってなんとも言えない。しかし、通常の小説として読めば、その時代性が生きてくる。武士独特の矜持などが事件の背景にあり、その心情を読み解いていく過程と、事件を通じて成長していく主人公の姿が楽しい。

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    2019年03月18日
  • 半席(新潮文庫)

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    本書のタイトル「半席」って何ぞや?と思って調べてみたところ、当時は世襲で役職を継ぐ身分になるためには1人が2回御役目につくか、父子二代で2回御役目につく必要があり、その規定に達していない場合は一代限り「半席」の身の上である、ということだそうです。
    主人公の徒目付(幕臣の監察をする役職)である片岡直人はまさにこの「半席」の立場であり、やがて生まれてくるであろう自身の子供たちには苦労させたくないとの思いから、何とか出世して「半席」の身の上から脱したいと考えています。そんな直人の元に上司である内藤雅之が時々非公式な「頼まれ御用」を持ってきて、事件の真相を探っていく、というのが各編の基本的なフォーマッ

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    2019年03月03日
  • 春山入り(新潮文庫)

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    自分たちの居場所で必死に生きる人々を描いた
    短編集

    表題作の「春山入り」と「乳房」が特に好きかも。

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    2019年01月14日
  • 半席(新潮文庫)

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    このミス2017年版4位。時代ものの連作短編集。とても質の高い小説。残念ながら自分が時代小説にあんまり馴染みがないので、聞きなれない単語でいちいちひっかかってなかなかスムーズに読み進めれず、研ぎ澄まされた表現の美しさやリズム感を感じられなかったような気がする。風景描写などもやや退屈に感じた。それでも、読み手に優しい本で、編ごとに何回も"半席"や"徒目付"などの主人公の立場や社会の仕組みなどの背景を説明してくれて良く理解できた。謎解きも鮮やか。

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    2018年12月18日
  • かけおちる

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    ネタバレ

    考えさせられる。話の後半で判明する登場人物の感情、意図が明らかになると切ない。大切な人を思ってこその気持ち、行動においての男女の違い。絶妙すぎる。

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    2018年11月13日
  • つまをめとらば

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    山本周五郎さんと対極にあたる「めおと感」
    直木賞受賞作、この短編集にある小説の数々に思いました

    「夫婦ってなんだろう」と突き詰めれば様々に答えが出てくるのですし
    これが決定版とか、超現代の様相だからとか結論付けはありません

    池波正太郎さんは洒脱の中に深くあたたかい愛情
    司馬遼太郎さんはユーモアにくるんだ慕情
    そして山本周五郎さんは厳しいまでの自律を経ての愛情

    「めおと感」を時代小説として表した過去の作家たちを見て思うとき
    はて
    青山文平さんの「めおと感」はかなり異色
    突き放されて、突き放して何が何だかわからなくなってくるのが
    現代っぽいというか、現代に即しているというのか

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    2018年10月10日
  • つまをめとらば

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    山本周五郎の「日本婦道記」を彷彿させる題材の短編集。
    お気に入りは、友を思いやりながら自分の真の幸せを見つける「逢対」
    「つまをめとらば」には、考えさせられた。
    秀作が集まった良い短編集だった。

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    2018年09月23日
  • かけおちる

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    内容(「BOOK」データベースより)

    二十二年前、妻と姦夫を成敗した過去を持つ地方藩の執政・阿部重秀。残された娘を育てながら信じる道を進み、窮乏する藩財政を救う秘策をついに編み出した今、“ある事情”ゆえに藩政を退こうとするが―。重秀を襲ういくつもの裏切りと絶望の果て、明らかになる人々の“想い”が胸に響く、感涙の時代長編。

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    2016年06月27日
  • 伊賀の残光

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    老いてなお、自分のよりどころを求める主人公・晋平とその友人たちはなかなか魅力的です。晋平の娘婿もさわやかですし。
    やや、ストーリーを膨らませ過ぎ、作りすぎてますね。その分ちょっと無理を感じるし、情緒が削がれた感じです。もっとシンプルにして生き様の方を前面に出した方が良かったな。
    とはいえ、やはり青山さんは良いですね。

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    2016年05月08日