【感想・ネタバレ】春山入り(新潮文庫)のレビュー

あらすじ

藩命により友を斬るための刀を探す武士の胸中を描く「春山入り」。小さな道場を開く浪人が、ふとしたことで介抱した行き倒れの痩せ侍。その侍が申し出た刀の交換と、劇的な結末を描く「三筋界隈」。城内の苛めで病んだ若侍が初めて人を斬る「夏の日」。他に、「半席」「約定」「乳房」等、踏み止まるしかないその場処でもがき続ける者たちの姿と人生の岐路を刻む本格時代小説の名品。『約定』改題。

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

2025.04.11
いずれの作品も終わり方が良い。余韻と謎を残しつつ終わるイメージ。
特に「約定」は良い。人にとって「覚えておくべきこと」と「忘れること」「忘れるべきこと」こういった差異について考える機会となった。

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2025年04月11日

Posted by ブクログ

初めて青山文平さんの著作を読んだ。藤沢周平さんの小説を彷彿とさせる。江戸時代の下級武士の信条のようなものがじわりと重みを持って感じる。他の作品も読みたくなった。2024.4.8

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2024年04月08日

Posted by ブクログ

ネタバレ

司馬良太郎(歴史作家として、史実に反すると批判されるらしいが)、池波正太郎、藤沢周平で彼らが没した時、もう読めないのかと悲しくなった。今活躍している時代ものの作家は、この三人の誰かにつながっている気がする。私にとって青山文平は藤沢周平に連なっていて、武士の哀歓を見事に描いて楽しませてくれる。『約定」、『乳房』、それおぞれとても味わい深い感動がある。

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2023年10月09日

Posted by ブクログ

ネタバレ

やっぱり青山文平はいいな!って思いました!実はいい人だった!がたくさん。後書きで短編を書くのに3か月かかるそうでまず素材の探索にひと月、執筆は手に任せていてどういう話になるかは出来上がってわかるそうです!
三筋界隈、半席、春山入り、乳房、約定(果たし合い)、夏の日(門屋の)の6編

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2021年12月10日

Posted by ブクログ

時代のヒーローではない下級武士、組頭、その妻、といった人々にある生きていく上での葛藤を描いた時代小説。その立場を取るか、友や家族をどう考えるのか、今の時代でも色々な悩みはあるもの。そんな揺れる心の描き方が面白い短編集。

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2021年10月28日

Posted by ブクログ

子憎たらしい文章と、その文言は読者を次のページに誘う。 短編集ではあるが、一篇一遍が長編のそれと同等に感じるのは作家の力量であろう。

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2022年02月05日

Posted by ブクログ

この本を味わうにはまだまだヒヨッコな私でした。
無念。

もっと色んなジャンルを読んでみたいな。
推理小説一辺倒だった10代〜20代を経て、ヒューマン小説やエッセイも読むようになった30代の今。
歳を重ねたらもっと興味の幅が自ずと広がるかしら。そういうアンテナは意識して張ってたいな。


もはや感想じゃない←

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2022年01月15日

Posted by ブクログ

自分たちの居場所で必死に生きる人々を描いた
短編集

表題作の「春山入り」と「乳房」が特に好きかも。

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2019年01月14日

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