【感想・ネタバレ】春山入り(新潮文庫)のレビュー

あらすじ

藩命により友を斬るための刀を探す武士の胸中を描く「春山入り」。小さな道場を開く浪人が、ふとしたことで介抱した行き倒れの痩せ侍。その侍が申し出た刀の交換と、劇的な結末を描く「三筋界隈」。城内の苛めで病んだ若侍が初めて人を斬る「夏の日」。他に、「半席」「約定」「乳房」等、踏み止まるしかないその場処でもがき続ける者たちの姿と人生の岐路を刻む本格時代小説の名品。『約定』改題。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

司馬良太郎(歴史作家として、史実に反すると批判されるらしいが)、池波正太郎、藤沢周平で彼らが没した時、もう読めないのかと悲しくなった。今活躍している時代ものの作家は、この三人の誰かにつながっている気がする。私にとって青山文平は藤沢周平に連なっていて、武士の哀歓を見事に描いて楽しませてくれる。『約定」、『乳房』、それおぞれとても味わい深い感動がある。

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2023年10月09日

Posted by ブクログ

ネタバレ

やっぱり青山文平はいいな!って思いました!実はいい人だった!がたくさん。後書きで短編を書くのに3か月かかるそうでまず素材の探索にひと月、執筆は手に任せていてどういう話になるかは出来上がってわかるそうです!
三筋界隈、半席、春山入り、乳房、約定(果たし合い)、夏の日(門屋の)の6編

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2021年12月10日

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