松本裕のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
コンゴ共和国をリサという女性が行った話。
財布を落としても届けてくれる人がいる。ご飯を満足に食べられる。不満があるとしたら朝の満員電車。
平和ボケと自らなじるほど「平和」な国の私達からしてみれば、テレビの向こうに広がる世界はニュースの一片にしか感じられない世界。
私達の立場からしてみれば、陳腐な言葉でいうと
「映画の中だけの話だと思っていた」と言われてしまいそう。
個人的には、電車内広告でよく見る「何歳で結婚。何歳で出産。恋愛は皆無」みたいな某NPO法人系の広告を思い出した。
広告でも映画でも伝わってこない、否、伝えきれない現状が(重要なのはこれが過去ではなく”現状”であること)あるということ。
本は、若干リサ個人の主観に沿った話でもあって、自分の過ちや自己中心的、自己満足な部分も感じつつ取り組んでいる感触だった。自分のオピニオンを惜しみなく出すあたり、アメリカ人っぽい。自分にはそれが合わなかったので-1☆したけど、このような話は初めて読んだし、知ったので、その点では読んで良かったと思う。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ目をそむけたくなるくらいの現実を見てしまった時
知ってしまった時
ーどーせ 私ひとりが何かをしても世界は変わらない
そんな想いを抱くのは 逃げられる場所があるからだと思った
~救いたい人たちがいる
たとえ世界が目を背けても~
そんな想いを抱えて リサは走る
どうにもならない現実
自分だけではどうにもならない現実
紛争地コンゴで見た現実
壊れかけた心を抱え 制御不能になりそうになる
しばしの休養をとろうとやってきたナイロビ空港のカフェで
隣の席から聞こえてきた
「一番ショッキングな出来事について」の会話
「あんた、何寝ぼけてんの?アフリカで遭遇した1番ショックキングな
出来事がそれなわけ?!」
本の世界に入っていた私でさえも
リサの見ている現実と他の人の見ている現実に
泣き出したくなった
泣いても心が折れかけても
ただ 走り続ける
救いたい人たちがいるから
~*~*~
お金を募金して終わりではなく手紙を出すコト
手紙が現地で生きる人の支えになるのだというも知った -
Posted by ブクログ
本書は、アフリカの可能性を説いた一冊である。
アフリカはAIDSやマラリアが横行し、政治は腐敗している。例えばジンバブエのインフレ率は2006年に1,000%に達し、借入利率は400~500%とされている。
しかしこれは、アフリカの一側面を切り取っただけに過ぎないと著者は主張する。アフリカは今まで施しの対象とされてきた傾向にあるが、それは見誤っている。アフリカ大陸全体を合わせたGDPは世界10位であり(2006年時点)、9億人の消費者や起業家、そしてその予備軍がいる。
アフリカがこれから発展していくポイントとして著者は、主に下記の点を挙げている。
・アフリカ2
→富裕層予備軍とも言い、ボリュームゾーンであるこの人たちを著者はアフリカ2と呼び、この成長がアフリカを支えると言う
・組織化、インフラ
→政治的、経済的な問題からアフリカには基本的な仕組みが整っていないことが多い。例えば中古車市場というマーケットを組織することも必要であるし、基本的なインフラも十分と言うには程遠い。その問題を解決することが大きなビジネスチャンスである
・チーター世代(&在外アフリカ人)
→アフリカ人には、大学を海外で出て、欧米の企業で鍛えられた若者たちが多くいる。彼らの中で、祖国の為に何かできないかと考え、戻ってくる若者をチーター世代と言うという。他にも、在外アフリカ人が祖国に戻って来て彼らが起業することで、新たなビジネスモデルやサービスが生まれる。
・エンターテイメント
→ナイジェリアのノリウッドに代表されるように、水や電気も十分とは言えないアフリカ大陸においても、海賊版も含めエンターテイメントは広がっており、大きな可能性を感じさせる。
現在、世界の成長エンジンが中国やインドへとシフトしている中で、アフリカも決して無視できる市場では無くなっている。実際、中国やインドはアフリカへの投資を増やしており、そのプレゼンスを高めている。
また、本書に出てきたグローバル企業は、P&G, LG, Nestle, Samsung, Unilever, Coca-cola等であり、日本企業はほとんど出てこなかった。これは残念な事実であり、目をそむけてはならない現実である。
他社と同じようにビジネスをしていては、決して突出することはない。
違うアプローチで、違うことをしていかなければならないし、そのような人材が日本には求められている。 -
Posted by ブクログ
●内容
・「アフリカ」を俯瞰した感じのマーケ本。「中流」層に向かいつつある「アフリカ2」のセグメントに注目。
・インド出身の経営学者による「アフリカ」マーケットの分析
・インド市場や中国市場とアフリカ市場の成長プロセスが似ていることに注目し、成長分野を語る。
●感想
・「アフリカン・ドリーム」への言及が素敵。その根源は起業家精神だという。
“起業家精神は、アフリカで健在なのだ。起業家は問題を解決する。電力がなくなれば発電機を売る。
金融システムが不安定になれば、為替で稼ぐ。雇用がなくなれば、道端に雑貨店を開く”
・セールスの視点にも通じるのだが、「何もない」状態を「大きな商機」と捉える見方もこのマインド。
自分が靴のセールスマンだったとして「誰も靴を履かない村」に行ったとき、絶望するかそこに商機を見るか、という違い。 -
Posted by ブクログ
ゼミ選考課題の所感文のために読んだ本
以下その時に書いた所感文
本書では序文で、貧困、紛争、政治腐敗などの悪いニュースに表象される「施しの対象」という世界中の多くの人々がアフリカに対して持っているイメージがアフリカの成長を阻害している最大の原因であるとして大きく否定し、大陸全体で9億人という人口に基づく巨大消費者市場の大きさ、優秀な起業家やビジネスリーダーをアフリカの真の富であると強調している。インド出身でマーケティングのコンサルタントを務めている著者が、自国の現在の経済成長とアフリカの近い未来のそれを重ねつつ、アフリカ経済の勃興を期待している。そのことを大前提とし、第一部ではアフリカ大陸の市場における可能性や携帯電話や金融の急速な発達を含む現況、アフリカの市場を担うとされるセグメントなどを具体的に統計などの値を用いて説明している。第二部では第一部で挙げた現況、課題などを踏まえた上で、その要因となっているものは何か、更なる成長には何が必要か、ということを各アクターや業種、要因ごとに細かく分類して解説している。それらをヒントとして位置づけ、読者にアフリカにおいてどのようなビジネスチャンスが考えられるかということ主体的に考えることを促すような構成となっている。
本書の素晴らしい点は、貧困やインフラの脆弱性といったアフリカに内在する深刻な課題に対するアプローチ法である。単にそれらの原因や解決法を述べたり、市場における影響は小さいということを強調したりするのではなく、その課題によって生まれる新たなニーズを起業家にとってのビジネスチャンスである点に焦点をあて、実際に実例も示していることである。例えば、停電が頻繁に起こる地域では家庭で食事を調理することが困難であり、外食産業の需要増が起きていることを示している。もちろんソーラー発電、風力発電などの需要の急増は言うまでもない。これらは本書に示されている実例の一例に過ぎない。本来ならば“害”である部分を起業家やビジネスリーダーがイニシアティブを取り、利益をあげることのできる機会であるということを証明している。また、上で述べた通りアフリカの更なる成長には何が必要か、可能性はどこに存在しているのかということを市場はもちろん教育、在外アフリカ人の存在などあらゆる側面から説明している。一つ一つの側面からの視点の深みを多少は犠牲にしつつも、アフリカ大陸の可能性の全体像を多面的に捉えることを可能にしている。アフリカ市場に関してあまり詳しくなく、アフリカに対して負のイメージを持つ者にとっては、アフリカ市場に関して広く浅く学ぶ入門書としても新しい真実を知るという意味にしても、読むに非常にふさわしい本であるといえる。
しかしその一方で、アフリカの消費者市場、経済の発展を考える上で無視できない事柄に対していくつか不十分な点があると感じた。確かにアフリカ大陸がもつ深刻な課題を、利益を上げることのできるチャンスであることを示している点は素晴らしいが、その課題によって引き起こされる負の部分があまりにも軽視されている。例えば、内戦、紛争によって引き起こされるビジネス上の損失に関する記述などは皆無であった。全ての課題において、あくまでも一部の起業家にとってのチャンスであるということが強調されているような印象を受けた。インドの経済成長とアフリカのそれと重ね合わせている以上、インドに少なからず内在する深刻な課題とも重ね合わせてもいいのではないかと思う。良くも悪くもアフリカの光の部分のみに焦点を当てているのだ。またアフリカの消費者市場の可能性が本書のメインテーマとなっているが、すべての消費者層に注目して話を進めてはいない。アフリカ大陸の上中流階級の直下の層を急成長している消費者層(アフリカ2)として、そのアフリカ2の消費傾向などを重点的に述べ、企業はその消費者層に対してどのようなアプローチを取るべきかが詳細に書かれている。しかし、私はアフリカや開発問題を語る上では最下層(アフリカ3)の消費者層にも焦点を当てるべきであると感じた。その消費者層に企業が進出できる可能性を述べ、いかにして官民協働で最貧困層にアプローチをするのか、できるのかという開発的な内容も入れ込むべきであった。さらに、アフリカ大陸と他地域、他国の関係に関する説明はほとんどなされていない。アフリカの消費者市場、つまり内需の大きさを説明することが本書のテーマとなっている上では仕方のないことではあるが、今日の「フラット化している世界」において内需の大きさのみを述べて、今後急成長するであろうと結論づけることは可能であるのかという点は非常に疑問である。中国やインドにおける経済の急成長は当然大きな人口を背景にした内需の大きさに依るところも大きいが、それ以上に他国への輸出志向型産業の成長がうまくなされたことに依るところが大きいのではないのであろうか。メインテーマからそれてしまうが、消費者市場の可能性を語った上でさらに、アフリカ企業がいかにして旧宗主国などに進出できるのかということも述べるべきである。
上で挙げた通り、いくつか疑問に思う点があったことも事実であるが、私は本書に対しては肯定的な立場を取っている。筆者が本書を書いた最大の目的は、読者に欧米のメディアが作りだしている「施しの対象である」といったアフリカに対する負のイメージを打破し、援助よりも投資が必要であるということを訴えることである。それに関しては私を含めた多くの読者には強くなされていると思われるからだ。本の上から飛び出し、実際にアフリカを訪れて現状を自分の目で確かめることが必要であると強く感じた。 -
Posted by ブクログ
9億人が生きるアフリカ大陸53ヵ国のうち、2006年の国民総所得の一人あたり平均で12ヵ国は中国より高く、20ヵ国がインドを上回っている。大陸全体の平均ではインドのそれを上回っている。アフリカは意外に豊かな市場なのだ。
むろん、世界の最貧国もアフリカには存在し、問題が山積していることも事実だ。だが多くの課題や欠如があるということは、それだけのビジネスチャンスが開かれているということでもある。
犯罪があろうと政治腐敗があろうと9億の人々が日々のパンを必要とし、インフラが未整備だからこそ携帯電話を求め、貧しいからこそ子供へのよりよい教育を望んでいる。チーター世代と呼ばれる若者層は、民主主義を求めるのみならず世界の流行にも敏感だ。
既に欧米の著名企業もアフリカを重要な市場として動き始め、中国やインドは積極的な投資を開始している。在外アフリカ人からの資金や頭脳の流入も加速している。優れた統治を行った政治家に引退後の賞金と年金を贈ることで、ガバナンスの質的向上を図る基金も創設された。
なによりアフリカの明日を確かなものにしているのは、アフリカの若者たちの楽観主義だと著者は語る。ビジネス書というよりも、新しい世界観に眼を開かされる一書である。 -
Posted by ブクログ
著者は、ヴィジャイ氏である。氏はテキサス大学経営大学院教授であり、多数の書籍を
執筆していると同時に複数の賞を受賞をしている。
つまり、なかなか信頼が置けそうな人物であるって事。
内容は、「アフリカ市場の将来価値は高い」この一点に尽きる。
そして、それを支える氏の理由は以下の3つと言えるだろう。
1.アフリカは9億人の市場かつ、ブラック・ダイヤモンドと呼ばれる
中間所得層が伸びてきている。
2.言語や宗教が似ている国が多いため、一つ一つの国は小さくても
マージして視る事が可能と考える。
3.優秀な人材・多くの企業が注目をし、参入をしてきている。
ビジネスは基本的に「マクロで勝つ」のが最も簡単である。
よって、氏の主張は全てとは言わないが、正しい部分が多いと個人的には思う。
これからは、アフリカ・・・アフリカ全体を視ていくと楽しいだろう。
しかし本書、結構詳しくアフリカ消費者の実態を詳しく記載してあるので、
なかなかおもしろく読み進める事が出来た。
そして、本書の内容全てがファクトだとしたら近いうちに一度行ってみたいと思った。
市場機会は腐るほどあるのだろうし、なにしろ自らの知識と違ったアフリカを
体験したい。友人が旅をしていたので、案内でもしてもらおうかな。。。
まぁ、こういった知識と実態が異なるのは、メディアがアフリカの”負”の部分だけを
フューチャーする傾向が強いからだろうな。やめてくれないかなー(笑)
以上
-
Posted by ブクログ
著者
マハジャン,ヴィジャイ(Mahajan,Vijay)
テキサス大学オースティン校マコームズ経営大学院経営学教授。全米の数多くの一流企業でマーケティングのコンサルティングを行っており、その業績はアメリカ・マーケティング協会(AMA)によるチャールズ・クーリッジ・パーリン賞やインド工科大学カンプール校最優秀同窓生賞など、数々の賞を受賞。AMA2007年ブック・オブ・イヤー賞受賞の経歴もある。インド商科大学院経営学部長を経て現職。
・本書について(楽天ブックスより)
いま急速に成長している巨大な市場アフリカ。本書は、増えつづける9億人の消費者を擁するこの新たな市場の可能性を浮き彫りにする。
衣食住のニーズから金融、通信、メディアに至るまで、あらゆる機会をとらえて市場を開拓する起業家たち。
コカ・コーラ、タタ、P&G、ノバルティス、LG電子など、世界各国から続々と進出する企業や投資ファンド。
アフリカに急接近する中国・インドはじめ各国政府。
さまざまな動きがこの大陸を劇的に変えつつある。社会的・政治的な数々の問題にもかかわらず、ビジネスチャンスは豊富に存在するのだ。これまで見過ごされてきた巨大市場の可能性と、新たなビジネス・経済の姿が見えてくる。
・気に入った箇所
アフリカの新の富は、九億人を超える消費者と、無数の起業家やビジネスリーダーなのだ。
自国にいくらでも市場機会はあるのに、なぜインドと中国の企業はアフリカに進出するのだろうか。彼らはすでに同じ経験をしてきたからこそ、アフリカにおける機会に気付いているのだ。
BRICsに焦点を当てるのならば、ナイジェリア、エジプト、ケニア、南アフリカによるNEKS(ネクスト)市場にも注意を向けるべきではないだろうか。
インフラが不足しているからこそ、私たちどんな飛躍もできるのです。
この市場に参入するには、そこに合った適切な商品を用意する必要がある。高価な、大きな箱に入った洗剤ではいけない。
アフリカ市場は電源をつなげばすぐに使えるような簡単なものではない。
アフリカは全人口の41%が15歳未満で、世界で最も若い地域の一つだという。
アフリカの高齢者人口が少ない原因は、高い出生率と低い平均寿命の組み合わせにある。
再貧困層の学生でもビジネススクールで学べるような新たなモデルを構築している。
南アフリカでは、お金やおもちゃが欲しいなんて言わない。学校に行きたいから制服が欲しいって言うのよ。
「あなたがあるから私がある」
「失業率が下がるまで買い物をしよう」
「木を植えるのに一番いい時期は、20年前だ。二番目にいい時期は、今だ」
・お薦め度
☆☆☆
日本人の一般的な感覚からすると、海外と聞いて最初にイメージするのはアメリカ、そしてアジア、ヨーロッパ...おそらくアフリカを意識するのは、マラソン選手を見たときくらいだろうか。
本書はあまり知られていないアフリカについて、特にビジネス視点から現状を説明している。
アフリカ全人口の41%が15歳未満。この数字を見て、ビジネスチャンスが無いと思う人はいないだろう。 -
Posted by ブクログ
アメリカだけでなく、世界中で起きている新自由主義による経済活動の不公正と民主主義の劣化に対して、一部のものに流れる莫大な富は不当に得られたもので多くの人にチャンスはないとする一方で、資本主義そのものはコントロールすれば素晴らしい制度だという。
いや、と思う。そもそもこの本でも言及しているように、アメリカ国内で言えばアフリカンアメリカンが、アメリカの資本主義が“うまくいっている“裏で不当に低い階層に押し込まれていたのではないか。国内だけじゃない。資本となる物資はいつだって、周辺国から不当に収奪し、そのうえに中心国の繁栄があったのではないか、と思ってしまう。その矛盾とどう向き合うかが問われているのではないのか。 -
Posted by ブクログ
パフォーマンスや品質を改善するには、データを集めて分析し、何が問題なのかを特定する必要がある。でも、測定結果を報酬や懲罰に関連付けて人々に改善を促そうとしたら、とても良くない事が起こるよ、という話。
幅広い業界の多くの事例が紹介されていて、興味深い。
で、失敗事例には共通点があって、
・評価対象の数字はただ測定しやすいだけで、本当に価値がある対象ではないかも知れない
・人々が測定対象の数字ばかりに注力し、数字に現れない価値に力を入れなくなる
・数字と報酬や懲罰が紐づくと、虚偽報告や改竄が行われやすくなり、実態を表さなくなる
みたいな感じ。
反対に、上手くいく事例も紹介されていて、
・現場の専門家が、自分たちの仕事を改善するために、収集する指標を開発する。
・報酬や懲罰のためでは無く、分析と改善のために使用する。
みたいな感じ。要は失敗事例の反対。
本書で少し残念なところは、結論である最終章で、簡単な解決策はない!って、曖昧なチェックリストを提示して終わったところ。もう少し上手くまとめられたと思うけどなあ。