谷村志穂のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
外科医 百田滴は、結婚十年目に妊娠。
その喜びも束の間、彼女はがんの再発を知る。
そして彼女は新しい命のために、信頼する同僚にも、そして夫にさえもがんの再発を打ち明けず独りで出産する道を選ぶ。
客観的に見ると、
なんで独りですべてを抱え込むの
なんで医者でありながら最新医療のことを知らないの
なんで、なんで、
と悲しく苦しくなる。
でも 母って子供の為にはここまで盲目になってしまうものかも知れない。
2009年7月22日、トカラ列島一帯で皆既日蝕が見られる日 その数日後にこの本を読みました。
滴と良介、俊太はしっかりと心に日蝕を焼き付けたのでしょうね。