安能務のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
うーん、孔明が死んだ後の三国志って、今まで、全然、真面目に読んだことがなかったのですね、わたしは。
それは、吉川英治の三国志から読み出したせいかもしれません。
だって、あれ、
「あとはつまんない」
って、書いてありますからねぇ。
でも、その後に、けっこう有名な話があるのですね。
阿斗が、
「ここは楽しいので、蜀のことなんて思い出しません」
と言ったのは、こんなに後の話だったんですねぇ。
しかし、このへんの知識って、兄貴から仕入れたものだと思うから、あの人は、私よりも真面目に、その後のことも読んでいたということですね。
昔は、マメな人だったのね……(遠い目)
あと、姜維が、こんな -
Posted by ブクログ
三国志演義ほどの知識も人気もない隋唐演義である。興味深いところは、三国志と違い、英雄豪傑が圧倒的に庶民派に成り下がっているところを感じてしまった。主人公の一人である秦瓊(叔宝)に至っては乞食みたいな扱いを受けたり、杖罰を受けたりと、これが英雄かと思われてしまうが、こういう逆境から立ち上がるところに中国人の機微に触れ、汚職に塗れた官と比べて人気が上がるところなのであろう。
個人的には煬帝の美女との楽園に戯れているところなどは三国志では味得ないところなどあり、また評価は分かれるところであるが、中国の風を感じさせようとしているのか現代中国の発音表記をして読ませているところなどがある。
しかし血 -