【感想・ネタバレ】隋唐演義(上)のレビュー

あらすじ

隋を建国した楊堅(ようけん)、晩年には酒色に溺れ、なんと息子の楊広(ようこう)に謀殺されるという憂目にあう。ところが楊広もまた、即位し煬帝(ようだい)となるや、全国から1000人を超す美女を集め、遊びにふける始末だ。当然、その隙をついて、在野の英雄たちが動きだす。皇帝と盗賊、英雄と悪女たちが入り乱れ、隋末唐初への歴史ドラマが幕を開ける! 『封神演義』に匹敵する面白さ。中国史上もっとも華やかな、隋唐の乱世を描き切る、歴史スペクタクル。

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Posted by ブクログ

 三国志演義ほどの知識も人気もない隋唐演義である。興味深いところは、三国志と違い、英雄豪傑が圧倒的に庶民派に成り下がっているところを感じてしまった。主人公の一人である秦瓊(叔宝)に至っては乞食みたいな扱いを受けたり、杖罰を受けたりと、これが英雄かと思われてしまうが、こういう逆境から立ち上がるところに中国人の機微に触れ、汚職に塗れた官と比べて人気が上がるところなのであろう。
 個人的には煬帝の美女との楽園に戯れているところなどは三国志では味得ないところなどあり、また評価は分かれるところであるが、中国の風を感じさせようとしているのか現代中国の発音表記をして読ませているところなどがある。
 しかし血肉湧き上がる戦闘シーンがあまりないのが残念である。中、下巻に期待か?

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2025年08月30日

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